ウィンブルドン2011特集 TOP
- 見 所
- 第1日
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- M S
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- 第9日
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- 第11日
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- 最終日
- 総 括
2011年大会の見所
全てのテニスプレーヤーの憧れの地であるウィンブルドン。今年で125周年を迎える「テニスの聖地」で、純白のウエアに身を包んだ紳士と淑女が、美しい緑のカーペットの上で熾烈な戦いを繰り広げる日々が再びやってくる。
先の全仏オープンで史上最多タイとなる6度目のタイトルを獲得したラファエル・ナダル、今シーズン開幕からパーフェクトレコードを続けていたノヴァーク・ジョコビッチ、グランドスラム16勝のロジャー・フェデラー、そしてグランドスラム優勝は時間の問題とされているアンディ・マレー。この4人が現在の男子ツアーを牽引する存在であることに異論を挟むものはいないだろう。
全豪オープンではナダルを除く3人が、そして全仏ではこの4人全員がベスト4に進出。大舞台になればなるほどその強さは他を圧倒し、他の選手にとっては越えたくても越えられない壁として立ちはだかっている。
今大会もこの4人が話題の中心となることは容易に予想される。特に地元となるマレーは、1930年代以来となるイギリス勢のウィンブルドン制覇の期待から、現地では熱狂的な報道が毎日のようにされる。
この4人の牙城を崩す可能性があるとすれば、トップ選手として揺るぎ無い実力を持ち始めたロビン・ソデルリング、昨年の準々決勝でフェデラーを破る番狂わせをやってのけたトマス・ベルディフ、全仏オープンではマレーをあと2ポイントのところまで追い詰めたヴィクトル・トロイキ、そして今大会で3度の準優勝を経験しているアンディ・ロディックなどだろう。
トップ4vsその他、もはや男子テニスで定番となりつつあるこの図式に、大きな風穴を開ける選手がでてくるのであろうか?
圧倒的な女王が不在となって久しい女子テニス、例のごとく混沌とするタイトル争いではあるが、ここ数年のグランドスラム優勝者を見ると、一つの傾向が見て取れる。2006年以降、グランドスラムのタイトルホルダーとして新たに歴史に名を刻んでいるのはわずかに3人。それも2008年全仏のアナ・イバノビッチをはじめ、2010年のフランチェスカ・スキアボーネ、そして今年のナ・リーと、全仏オープンのみとなっている。特に今大会では、2004年のマリア・シャラポワを最後に、キャリア初となるメジャータイトルを獲得した選手はいない。
しかし、今年はどの選手にもチャンスがあるといえる。その根拠として、過去10年間で8度の優勝と文字通りウィンブルドンを支配してきたウィリアムズ姉妹の存在がある。ディフェンディング・チャンピオンである妹のセリーナは、前哨戦で1年ぶりとなる復帰を果たしているものの、調整不足であることは否めない状態。さらに現役最多となる5度の優勝を誇る姉のヴィーナスも怪我から復帰したばかりと、2週間かけて行われるグランドスラムの長丁場を戦い抜くコンディションであるとは言い難い。
その中で期待をしたいのが、第1シードのキャロリーン・ウォズニアキを筆頭とする次代を担う若手たちだ。女王としては大舞台での実績に欠けることが常に批判の的となってきたウォズニアキであるが、ツアーで発揮している抜群の安定感に加え、最近では攻撃的なプレーも増えてきた。また世界ランク4位につけるヴィクトリア・アザレンカは、いまだにメジャー8強の壁を突破できずにいるが、そのポテンシャルは時にセリーナを上回る破壊力を生み出すこともある。
昨年の準優勝者であるベラ・ズヴォナレーワ、再びトップとしての力を取り戻したマリア・シャラポワ、昨年大会でベスト4に進出し一躍トップ選手の仲間入りを果たしたペトラ・クヴィトバ、さらに今年に入ってから急成長を遂げたアンドレア・ペトコビッチなど、現在の女子テニスは、有力選手の名前を挙げればきりがない。まさに群雄割拠となった今年のウィンブルドンを制し、ローズウォーター・ディッシュを掲げるのは一体誰だろうか?
今年のウィンブルドンは、いつにも増して日本勢への期待が高まる。日本の大黒柱として世界で戦い続ける錦織圭は、怪我から復帰後、トップ10に匹敵するとも言われたポテンシャルを発揮し、世界30位くらいであれば対等に渡り合える実力者となった。直前に行われている前哨戦でベスト4に進出した(6月17日現在)錦織が、テニスの聖地での初勝利を目指す。
女子では、森田あゆみとクルム伊達公子が本戦からの出場となる。2005年、当時は日本で最年少となる15歳で華々しくプロデビューを飾り将来を期待された森田も今では21歳、杉山の次を担う日本女子のエースとして世界を相手に戦う力を身に着けてきた。昨年の今大会で念願のグランドスラム初勝利を挙げた森田は、その後のメジャー大会でも自信に溢れたプレーで臨み、今年は全豪と全仏の2大会連続で初戦突破を果たしている。初めて本戦に出場し、初めて勝利の喜びを得たウィンブルドンで再び新しい扉を開けることが出来るか?
今年でちょうど10回目の出場となるクルム伊達、2008年の復帰当初は誰もが疑いの目を持っていたが、豊富な経験に裏打ちされた技術、そして誰よりも高いプロフェッショナルとしての志とともに数々の結果を残し、人には限界がないことを自らの身を持って証明してきた。今ではトップ100にも定着し、40歳を超えたクルム伊達が世界トップ選手の一人であることに異論を挟む余地はないだろう。新たな挑戦はまだまだ終らない。
トップ4の牙城は崩れるのか?
先の全仏オープンで史上最多タイとなる6度目のタイトルを獲得したラファエル・ナダル、今シーズン開幕からパーフェクトレコードを続けていたノヴァーク・ジョコビッチ、グランドスラム16勝のロジャー・フェデラー、そしてグランドスラム優勝は時間の問題とされているアンディ・マレー。この4人が現在の男子ツアーを牽引する存在であることに異論を挟むものはいないだろう。
全豪オープンではナダルを除く3人が、そして全仏ではこの4人全員がベスト4に進出。大舞台になればなるほどその強さは他を圧倒し、他の選手にとっては越えたくても越えられない壁として立ちはだかっている。
今大会もこの4人が話題の中心となることは容易に予想される。特に地元となるマレーは、1930年代以来となるイギリス勢のウィンブルドン制覇の期待から、現地では熱狂的な報道が毎日のようにされる。
この4人の牙城を崩す可能性があるとすれば、トップ選手として揺るぎ無い実力を持ち始めたロビン・ソデルリング、昨年の準々決勝でフェデラーを破る番狂わせをやってのけたトマス・ベルディフ、全仏オープンではマレーをあと2ポイントのところまで追い詰めたヴィクトル・トロイキ、そして今大会で3度の準優勝を経験しているアンディ・ロディックなどだろう。
トップ4vsその他、もはや男子テニスで定番となりつつあるこの図式に、大きな風穴を開ける選手がでてくるのであろうか?
新女王の誕生なるか?
圧倒的な女王が不在となって久しい女子テニス、例のごとく混沌とするタイトル争いではあるが、ここ数年のグランドスラム優勝者を見ると、一つの傾向が見て取れる。2006年以降、グランドスラムのタイトルホルダーとして新たに歴史に名を刻んでいるのはわずかに3人。それも2008年全仏のアナ・イバノビッチをはじめ、2010年のフランチェスカ・スキアボーネ、そして今年のナ・リーと、全仏オープンのみとなっている。特に今大会では、2004年のマリア・シャラポワを最後に、キャリア初となるメジャータイトルを獲得した選手はいない。
しかし、今年はどの選手にもチャンスがあるといえる。その根拠として、過去10年間で8度の優勝と文字通りウィンブルドンを支配してきたウィリアムズ姉妹の存在がある。ディフェンディング・チャンピオンである妹のセリーナは、前哨戦で1年ぶりとなる復帰を果たしているものの、調整不足であることは否めない状態。さらに現役最多となる5度の優勝を誇る姉のヴィーナスも怪我から復帰したばかりと、2週間かけて行われるグランドスラムの長丁場を戦い抜くコンディションであるとは言い難い。
その中で期待をしたいのが、第1シードのキャロリーン・ウォズニアキを筆頭とする次代を担う若手たちだ。女王としては大舞台での実績に欠けることが常に批判の的となってきたウォズニアキであるが、ツアーで発揮している抜群の安定感に加え、最近では攻撃的なプレーも増えてきた。また世界ランク4位につけるヴィクトリア・アザレンカは、いまだにメジャー8強の壁を突破できずにいるが、そのポテンシャルは時にセリーナを上回る破壊力を生み出すこともある。
昨年の準優勝者であるベラ・ズヴォナレーワ、再びトップとしての力を取り戻したマリア・シャラポワ、昨年大会でベスト4に進出し一躍トップ選手の仲間入りを果たしたペトラ・クヴィトバ、さらに今年に入ってから急成長を遂げたアンドレア・ペトコビッチなど、現在の女子テニスは、有力選手の名前を挙げればきりがない。まさに群雄割拠となった今年のウィンブルドンを制し、ローズウォーター・ディッシュを掲げるのは一体誰だろうか?
ヤングジャパンとライジングサンが共演!
今年のウィンブルドンは、いつにも増して日本勢への期待が高まる。日本の大黒柱として世界で戦い続ける錦織圭は、怪我から復帰後、トップ10に匹敵するとも言われたポテンシャルを発揮し、世界30位くらいであれば対等に渡り合える実力者となった。直前に行われている前哨戦でベスト4に進出した(6月17日現在)錦織が、テニスの聖地での初勝利を目指す。
女子では、森田あゆみとクルム伊達公子が本戦からの出場となる。2005年、当時は日本で最年少となる15歳で華々しくプロデビューを飾り将来を期待された森田も今では21歳、杉山の次を担う日本女子のエースとして世界を相手に戦う力を身に着けてきた。昨年の今大会で念願のグランドスラム初勝利を挙げた森田は、その後のメジャー大会でも自信に溢れたプレーで臨み、今年は全豪と全仏の2大会連続で初戦突破を果たしている。初めて本戦に出場し、初めて勝利の喜びを得たウィンブルドンで再び新しい扉を開けることが出来るか?
今年でちょうど10回目の出場となるクルム伊達、2008年の復帰当初は誰もが疑いの目を持っていたが、豊富な経験に裏打ちされた技術、そして誰よりも高いプロフェッショナルとしての志とともに数々の結果を残し、人には限界がないことを自らの身を持って証明してきた。今ではトップ100にも定着し、40歳を超えたクルム伊達が世界トップ選手の一人であることに異論を挟む余地はないだろう。新たな挑戦はまだまだ終らない。
第1日
大会初日見どころ/ついに開幕! いよいよ開幕を迎えるテニスの祭典ウィンブルドン、選ばれたトッププレイヤーたちが頂点を目指す戦いが今年も始まる。 今大会が行われる13日間のためだけに1年間をかけて整備されるセンターコート。今年のオープニングマッチに登場するのは、昨年の男子シングルス覇者であるラファエル・ナダルだ。毎年ディフェンディング・チャンピオンに与えられるこの栄誉、ナダルは初めての体験となる。様々なプレッシャーがかかるこの試合、王者ナダルがどういったプレーを見せてくれるか注目したい。 女子シングルス1回戦には、日本勢からクルム伊達公子と森田あゆみが登場する。2008年の復帰後、クルム伊達がグランドスラムで勝利したのは2009年の全仏オープン1回戦のみとなっており、今大会ではベスト4に進出した1996年以降、勝ち星に恵まれていない。 一方の森田は、昨年の今大会で記念すべきグランドスラム初勝利を挙げている。自身にとって世界に挑戦する自信となった昨年に続き、再び初戦突破を目指す。 |
第2日
大会2日目見どころ/フェデラー、錦織が登場! ついに開幕したウィンブルドン、初日はロンドン名物ともいうべき灰色の空の下、男女シングルス1回戦が行われた。男子シングルスでは、今年のセンターコートのこけら落としに登場したディフェンディング・チャンピオンで第1シードのラファエル・ナダルがストレートで快勝、大会連覇に向けて好発進を切った。女子シングルスでは、新しくなった第3コートでクルム伊達公子が15年ぶりとなる聖地での勝利を記録、40歳を超えても世界に通用する力があることをアピールした。この日は試合途中から振り出した雨の影響により、センターコートを除く全てのコートで試合が中断、そのまま翌日に持ち越しとなっている。 大会2日目は初日に引き続き男女シングルス1回戦が予定されている。 男子シングルスでは、センターコート第2試合にロジャー・フェデラーが登場するほか、日本期待の錦織圭が元王者のレイトン・ヒューイットと、2年連続で本戦出場を果たした添田豪が第12シードのジョー-ウィルフリード・ツォンガと対戦する。 今大会で通算6度の優勝を誇るフェデラーは今年の8月で30歳の誕生日を迎える。普通であれば加齢による衰えが出始めても不思議ではない年齢に差し掛かっているが、グランドスラム最多16勝を誇るフェデラーに普通のものさしは当てはまらないようだ。先の全仏オープンでは全盛期もかくやというプレーで決勝に進出、惜しくもナダルに敗れて準優勝に終ったが、まだまだ健在であることを世界に示している。
女子シングルスでは、雨によって中断されていた森田あゆみの1回戦と、今大会初出場となる土居美咲の1回戦が行われる。自身初となるメジャー本戦での勝利を昨年の今大会で挙げていた森田、劣勢となったファイナルセットから再開される試合での巻き返しに期待したい。一方の土居は、相手が第30シードのマテックと格上との対戦となったが、予選を突破した勢いでウィンブルドン初勝利を目指す。 このほかの試合では、昨年の1回戦で11時間を越える死闘を繰り広げたジョン・アイズナーとニコラス・マウーが再び1回戦で激突する。 |
第3日
大会3日目見どころ/クルム伊達vsヴィーナス 初日とは打って変わり晴天に恵まれた2日目のウィンブルドン、初日に引き続き男女シングルス1回戦が行われた。男子シングルスでは、日本期待の錦織圭が元王者のレイトン・ヒューイットと対戦、互角の打ち合いを演じたものの勝負どころで差をつけられ惜しくも敗退、聖地での初勝利は来年以降にお預けとなった。また「芝の王者」ロジャー・フェデラーが初戦に臨み、ストレートの快勝で2回戦に駒を進めた。 女子シングルスではツアーに復帰したばかりのセリーナ・ウィリアムズが慣例通りディフェンディング・チャンピオンとしてセンターコートに登場、フルセットの接戦を制すると、復帰までの苦労を思い、人目もはばからず涙を流した。また前日から持ち越しとなっていた1回戦に森田あゆみが登場したが、試合の流れを掴むことができずに敗退、2年連続となる初戦突破はならなかった。 大会3日目は残りの男女シングルス1回戦と、男子シングルスのトップハーフ2回戦、女子シングルスのトップハーフ2回戦、そして男女ダブルス1回戦が予定されている。 男子シングルスでは、第1シードのラファエル・ナダルと第8シードのアンディ・ロディックがセンターコートで2回戦に臨む。1回戦で初めてセンターコートのこけら落としを飾る栄誉を経験したディフェンディング・チャンピオンのナダルは、試合序盤こそ緊張からか動きが硬かったが2セット目以降は本領を発揮、大会連覇に向けて好発進を切っている。一方のロディックは、ストレート勝ちだった1回戦だけで30本ものサービスエースを記録するなど、最大の武器であるサーブを強烈にアピールしている。
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第4日
大会4日目見どころ/土居が2回戦に挑む 雨模様の中で行われた大会3日目、16年ぶりにセンターコートに登場したクルム伊達公子は今大会V5のヴィーナス・ウィリアムズと対戦、第1セットを先取する健闘を見せたがフルセットの逆転で敗退した。惜しくも敗れたクルム伊達であったが、その最後まであきらめない姿は多くの観客の心を掴んだことは間違いないだろう。 この他の試合では、男子シングルスで地元期待のアンディ・マレーが快勝で3回戦に進出しているほか、雨で順延になっていた女子シングルス1回戦では土居美咲が第30シードを相手にグランドスラム初勝利を挙げている。 大会4日目は男女シングルス2回戦が予定されているほか、男女ダブルス1回戦が行われる。
女子シングルスでは、今年の全仏女王であるリー・ナがサビーネ・リシキと対戦する。これまで苦手とされていたクレーコートでビッグタイトルを獲得したリーは、グランドスラム2大会連続で決勝に進出するなど大舞台でもっとも安定した成績を残している。一方で21歳のリシキは、怪我で泣かされた時期を乗り越え、再びトップを目指す準備を始めている。今季1度だけあった両者の対戦は、リシキがストレートで制している。 メジャー2大会目にして初戦の壁を破った土居美咲は、2008年にベスト4を記録した鄭潔と対戦する。1回戦では第30シードのマテックに打ち勝った土居であるが、この鄭潔もかつては世界ランク15位を記録するほどのポテンシャルを持っている。アジアの強豪に対し、20歳の土居がどういったプレーを見せてくれるのか注目したい。 |
第5日
大会5日目見どころ/4回戦へのサバイバル開始! 男女シングルス2回戦が行われた大会4日目、日本女子の最後の砦となった土居美咲が2008年のウィンブルドンでベスト4を記録した鄭潔をストレートで下し、初めてのウィンブルドン本戦ながら3回戦に進出する快挙を成し遂げた。 男子シングルスでは、センターコート第1試合に登場した第5シードのロビン・ソデルリングが、元王者レイトン・ヒューイットに2セットダウンからの逆転勝利、3年連続となる3回戦進出を決めた。また女子シングルスでは、今年の全仏女王であナ・リーが主催者推薦で出場のサビーネ・リシキに逆転で敗れる波乱が起きている。 大会5日目は、これまで消化しきれていない男女シングルスの残りの2回戦が行われるほか、2週目への生き残りをかけた3回戦が行われる。またダブルスでは、男女ダブルスの1回戦と2回戦が予定されているほか、ミックスダブルス1回戦が行われる。
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第6日
大会6日目見どころ/シード選手同士が激突! 男女シングルス3回戦が行われた大会5日目、上位進出のサバイバルからビッグネームが続々と脱落している。男子シングルスでは、第8シードのアンディ・ロディックがこれまで負けなしだったフェリシアーノ・ロペスにストレート負け、過去3度の準優勝を誇る強豪が早くも大会をさることとなった。女子シングルスでは、昨年のファイナリストである第2シードのベラ・ズヴォナレーワが第32シードのツベタナ・ピロンコバの前にあえなく敗退、2週目に残ることが出来なかった。 その一方、センターコートに登場した地元期待のアンディ・マレーは、元世界ランク3位のイヴァン・リュビチッチを4セットで振り切り、4年連続となる4回戦進出を決めた。また女子シングルスでは、順延となっていた2回戦で第1シードのキャロリーン・ウォズニアキ、第5シードのマリア・シャラポワらが3回戦に駒を進めた。 大会6日目は男女シングルス残りの3回戦が予定されているほか、各種ダブルスの1回戦と2回戦が行われる。また、ジュニア部門のシングルスが開幕を迎える。
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ミドルサンデー
ミドルサンデーのためお休みです。
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第7日
大会7日目見どころ/ベスト8に勝ち残るのは? 2週目への生き残りをかけて男女シングルス3回戦が行われた大会6日目、今大会での世界ナンバー1獲りを狙う第2シードのノヴァーク・ジョコビッチが、曲者のマルコス・バグダティスを相手に勝負強さを発揮、苦しい展開ながらも勝利を収めている。また他の上位陣も順当に4回戦進出を決める中、第5シードのロビン・ソデルリングが予選から勝ち上がってきたバーナード・トミックに敗れる波乱が起きている。 女子シングルスでは、今年初めてセンターコートに登場した第1シードのキャロリーン・ウォズニアキが持ち前の堅実なプレーを披露、第27シードのジャーミラ・ガイドソバを危なげない展開で下し、3年連続となる4回戦進出を決めている。 ミドルサンデーの休日をはさんで行われる大会7日目、男女シングルス4回戦が予定されているほか、男子ダブルスの1回戦から3回戦、女子ダブルス2回戦と3回戦、そしてミックスダブルス1回戦と2回戦が予定されている。
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第8日
大会8日目見どころ/女子シングルス4強の行方は? 男女シングルス4回戦が行われた大会7日目、かつてのテニス王国オーストラリアの新星バーナード・トミックが、予選から勝ち上がりベスト8に進出する快挙を成し遂げた。18歳でのベスト8進出は、1986年のボリス・ベッカー以来では最年少の記録となった。また、ラファエル・ナダル、ノヴァーク・ジョコビッチ、ロジャー・フェデラー、そしてアンディ・マレーのトップ4は危なげなく勝利、順当にベスト8に名を連ねている。 一方の女子シングルスは、波乱の連続となった。第24シードのドミニカ・チブルコワが第1シードのキャロリーン・ウォズニアキを逆転で撃破、グランドスラムでは自身初となるトップ10からの勝利でベスト8に進出している。また、ここ10年のウィンブルドンを文字通り支配してきたウィリアムズ姉妹が揃って敗退、近年の女子テニス界を象徴するような下克上が起きている。 大会8日目は、女子シングルス準々決勝4試合が行われるほか、男子ダブルス2回戦と3回戦、女子ダブルスの3回戦、そしてミックスダブルスの2回戦が予定されている。
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第9日
大会9日目見どころ/男子ベスト4が決定! 女子シングルス準々決勝が行われた大会8日目、ついにベスト4が出揃った。午後から降り始めた雨のため、屋根が閉められたセンターコートでベスト4一番乗りを決めたのは主催者推薦で出場のザビーネ・リシキ。かつては若手のホープとして期待されていたが、昨シーズンは怪我に泣かされたリシキが大仕事をやってのけた。そのリシキに続いたのが2004年のチャンピオンである第5シードのマリア・シャラポワ。肩の手術を受けて以来グランドスラムで結果を残せていなかったが、全仏オープンに続いてのベスト4入りを果たした。 もう一方の準決勝で対戦する事になったのが、第8シードのペトラ・クヴィトバと第4シードのヴィクトリア・アザレンカの2人。昨年の今大会でベスト4に進出し、躍進のきっかけとしていたクヴィトバは、同じく昨年のベスト4であったツベタナ・ピロンコバをフルセットで下した。一方のアザレンカは、ノーシードから勝ち上がってきたタミラ・パスゼックにストレートで快勝、自身初となるメジャー4強入りを果たしている。 大会9日目は男子シングルス準々決勝4試合が行われるほか、男子ダブルスの2回戦から準々決勝、女子ダブルス3回戦と準々決勝、そしてミックスダブルスの2回戦と3回戦が予定されている。
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第10日
大会10日目見どころ/女子ファイナルに進出するのは? 男子シングルス準々決勝が行われた大会9日目、男子テニスで圧倒的な強さを誇るビッグ4の一角がついに崩れた。センターコートに登場したグランドスラム16勝を誇るロジャー・フェデラーであったが、ジョー-ウィルフリード・ツォンガの超攻撃的なテニスの前に敗退、昨年に続きベスト8で姿を消した。今シーズン前半戦の主役であった第2シードのノヴァーク・ジョコビッチは、18歳の場バーナード・トミックの挑戦を退け、2年連続となるベスト4進出を決めた。 この他の2試合では、地元の期待を背負う第4シードのアンディ・マレーがノーシードから勝ち上がってきたフェリシアーノ・ロペスをストレートで下し、3年連続のベスト4進出を果たした。またディフェンディング・チャンピオンである第1シードのラファエル・ナダルは、第10シードのマーディ・フィッシュに対し磐石のテニスで勝利、大会連覇に向けて大きく前進した。 大会10日目は、センターコートで女子シングルス準決勝2試合の予定されているほか、男子ダブルス準々決勝と準決勝、女子ダブルス準々決勝、そしてミックスダブルス3回戦が予定されている。
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第11日
大会11日目見どころ/男子ファイナルへ勝ち進むのは誰だ! 女子シングルス準決勝が行われた大会10日目、第8シードのペトラ・クヴィトバと第5シードのマリア・シャラポワが女子ファイナルに勝ち残った。センターコート第1試合に登場したクヴィトバは、第4シードのヴィクトリア・アザレンカとの一進一退の攻防をフルセットで制し、自身初となるグランドスラム決勝進出を果たした。 続いて行われた第2試合では、2004年のチャンピオンであるシャラポワがワイルドカードでの出場ながらベスト4進出を果たしていたザビーネ・リシキにストレートで勝利、久しぶりとなるメジャーファイナルの舞台に進出した。 大会11日目は男子シングルス準決勝2試合がセンターコートで行われるほか、男女ダブルスの準決勝、そしてミックスダブルス準々決勝が行われる。
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第12日
大会12日目見どころ/女子ファイナル! 男子シングルス準決勝が行われた大会11日目、男子シングルスの頂点の舞台に上る2人が決定した。センターコート第1試合では、第2シードのノヴァーク・ジョコビッチが第12シードのジョー-ウィルフリード・ツォンガを撃破、自身初となるウィンブルドン決勝進出を決めるとともに、世界ランク1位の座をも手に入れた。 続いて行われた第2試合では、ディフェンディング・チャンピオンであるラファエル・ナダルが、地元の期待を背負うアンディ・マレーにファーストセットを奪われるも、逆転勝利で決勝に進出、タイトル防衛に王手をかけた。 大会12日目は女子シングルス決勝がセンターコートで行われるほか、男女ダブルス決勝も行われる。またミックスダブルス準決勝も予定されている。
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第14日
大会最終日見どころ/頂上決戦!? 女子シングルス決勝が行われた大会12日目、ついに今年の芝の女王が決定した。マルチナ・ナブラチロワをはじめとする歴代のチャンピオンたちが見守るなか行われた決勝、初のグランドスラム決勝に臨んでいた第8シードのペトラ・クヴィトバが、7年ぶりの決勝進出を果たしていたマリア・シャラポワにストレートで勝利、21歳でメジャー初制覇となった。 また女子シングルスに続いてセンターコートで行われた男子ダブルス決勝では、第1シードのブライアン兄弟が第8シードのロバート・リンドステッド/ホリア・テカウ組にストレートで勝利、5年ぶりにタイトルを獲得している。 大会最終日は男子シングルス決勝とミックスダブルス決勝がセンターコートで行われる。
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ウィンブルドン2011 総括
総括
新しい時代の幕開けを象徴するというべき結末だった。 これまで男子テニス界を支配してきたナダルとフェデラー。その2強時代に終止符を打ったのは、長年「第3の男」の地位に甘んじてきたノヴァーク・ジョコビッチだった。今シーズン開幕から41連勝と他を圧倒する強さを発揮してきたジョコビッチは、安定した強さで決勝に進出すると、今季5度目となるナダルとの対戦では完成されたパフォーマンスでディフェンディング・チャンピオンを圧倒、自身初となるウィンブルドンタイトルに加え、大会後には世界ランク1位になることが決定、最高の形で大会を終えた。
女子ダブルスはクベタ・ペシュキとカテリーナ・シュレボトニックのペアが優勝、それぞれ初となる女子ダブルスでのグランドスラム制覇となった。 ミックスダブルスではユルゲン・メルツァーとイヴェタ・ベネソバ組が1セットも失うことなく優勝。メルツァーは昨年の男子ダブルスに続き、自身2度目となるウィンブルドンでのタイトル獲得となった。
日本女子勢では、土居美咲が予選から勝ちあがり3回戦に進出する快挙を成し遂げた。予選3試合を勝ち抜いてウィンブルドン初出場を決めると、1回戦でシード選手をフルセットで撃破、その勢いで3回戦に進出、惜しくもベスト4に進出したリシキに破れたものの、世界で戦う手応えを土産に大会を後にした。また、クルム伊達公子はウィンブルドン歴代2位となる年長での勝利を記録した。 |