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警鐘鳴らす「何か起こる前に」

メドベージェフ
身体を冷やすメドベージェフ
画像提供: ゲッティイメージズ
テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は6日に男子シングルス準々決勝が行われ、第3シードのD・メドベージェフが第8シードのA・ルブレフを6-4, 6-3, 6-4のストレートで下し、2年ぶり4度目のベスト4進出を果たした。試合後にメドベージェフは高温多湿の厳しい環境で行われている試合について警鐘を鳴らした。

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27歳で世界ランク3位のメドベージェフが同大会に出場するのは7年連続7度目。2021年には決勝で当時世界ランク1位のN・ジョコビッチ(セルビア)をストレートで破り優勝を飾った。

準々決勝の第1セット、メドベージェフは第2ゲームで先にブレークを許したものの、第5ゲームと第9ゲームでブレークを果たし先行する。

続く第2セット、両者サービスキープに苦しむ。メドベージェフは2度のブレークをルブレフに許したものの、自身はそれを上回る4度のブレークに成功し、2セットアップとする。

第3セット、このセットも両者2度ずつブレークを奪い合う展開となる。それでも第10ゲームでメドベージェフは4度のマッチポイントをルブレフにしのがれたものの、5度目のマッチポイントをものにし、準決勝進出を果たした。

メドベージェフは高温多湿の厳しい環境で行われたこの試合について試合後の会見で警鐘を鳴らした。

「僕たち2人にとって過酷な状況だった。汗をたくさんかいてタオルをたくさん使うから、カメラを通して見えたかどうかわからないけど、僕の鼻の皮膚はもう残っていない。ロッカールームでアンドレイ(ルブレフ)を見たけど、彼の顔は真っ赤だった。それがすべてを物語っている」

「これには疑問が残るよ」

「何ができるかはわからない。おそらく4日間トーナメントを中止することはできないからね。3,4日間このような過酷な状況が続いている。中止にするとテレビやチケット、すべてが台無しになる」

「だからそれは不可能だと思う。 このような環境で3セットマッチならできるか?でも喜べない人もいる。 最初の2セットを落として試合が終わったら、『逆転したかったのに』という感じになる」

「もしかしたら僕のキャリアが終わってしまうかもしれない。何も起こらなければそれでいい。僕は無駄な話をしていることになる。でも問題は、何かが起こってほしくないということだ。 メドベージェフが数年前にこう言っていたよと言われたくないんだ」

「僕には解決策がないけれど、何かが起こる前に少し話し合った方がいい。いいに決まってる」

勝利したメドベージェフは準決勝で第1シードのC・アルカラス(スペイン)と第12シードのA・ズベレフ(ドイツ)の勝者と対戦する。

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(2023年9月7日11時05分)



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