テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は6日、女子シングルス準々決勝が行われ、元世界ランク3位の
E・スイトリナ(ウクライナ)は第2シードの
A・サバレンカに4-6, 4-6のストレートで敗れ、大会初のベスト4進出を逃した。試合後の会見で、試合終了後に握手をするためネットに駆け寄ったサバレンカについてコメントした。
>>【動画】スイトリナ、ネットで待つサバレンカと握手せず<<>>加藤 未唯、全仏OP混合複の準決勝 1ポイント速報<<昨年10月に
G・モンフィス(フランス)との間に第一子を出産していたスイトリナは、同年1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)以来 約1年4ヵ月ぶりの四大大会出場。準々決勝では第9シードの
D・カサトキナをストレートで破り8強へ駒を進めていた。
準々決勝の第1セット、両者相手にブレークポイントを与えない質の高いプレーを見せていたものの、終盤の第9ゲームで訪れた唯一のブレークポイントをものにされ、スイトリナは先行される。
続く第2セット、スイトリナは第2ゲームで先にブレークを果たしたものの、第3ゲームから4ゲームを連取される。その後はブレークのチャンスを奪えず、1時間36分で大会初の4強進出とはならなかった。
試合終了後、サバレンカがネットに歩み寄りスイトリナを待ったものの、ウクライナ国籍のスイトリナは以前から自身の置かれている立場を理由にロシアとベラルーシ国籍の選手とは握手を行わないと明言していたため握手を交わすことなくコートを後にした。一部の観客からは握手を拒否したことにブーイングも起きた。
試合後の記者会見でスイトリナは「最初の反応は“何をやっているの”という感じだったわ。というのも、私は記者会見で明確に自分の(ロシア・ベラルーシ国籍の選手と握手をしないという)立場を発言してきたからね。だから、理解できなかった」とコメント。
「大会期間中はSNSをやっていないのかもしれないけど、かなり明確だわ。私は握手はしないと何度も発言している。彼女(サバレンカ)も1回戦で
M・コスチュク(ウクライナ)を相手に明らかに同じように対応をした。だから、とてもシンプルなことよ」
また、握手が行われないことに対してブーイングが起きることについて「まあ、確かに(ブーイングがないことが)理想的なことだと思う。そのことは、以前から考えていた。このこと(握手しないこと)を伝えておけば、みんなにとってより簡単になると思うわ」と明かしている。
なお、勝利したサバレンカは準決勝で世界ランク43位の
K・ムチョバ(チェコ)と対戦する。ムチョバは準々決勝で世界ランク333位の
A・パブリュチェンコワを7-5, 6-2のストレートで下しての勝ち上がり。
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