テニスの2023年シーズン開幕戦となる新しい国別対抗戦ユナイテッド・カップ(オーストラリア/ブリスベン、パース、シドニー)が29日に開始。30日にはギリシャとブルガリアのグループA2日目が行われ、ギリシャが4勝1敗で勝利した。
2022年まで開催されていた男子国別対抗戦のATPカップに代わって新設されたユナイテッド・カップには、男女のトップ選手が集結。オーストラリアの3都市で11日間にわたって行われる18カ国のイベントとなっている。賞金総額は1,500万ドル(約22億円)で、ATP、WTAのランキングポイント(最大500ポイント)も獲得することができる。
29日から1月3日の6日間は18カ国が3チームずつ6グループに分かれてのラウンドロビン(総当たり戦)が開催。各対戦は2日に分けて行われ、1日目に男子シングルスと女子シングルスが、2日目には男子シングルスと女子シングルス、そして混合ダブルスが行われる。各グループで1位となった国が対戦し、勝利した3カ国と、敗れた3カ国のうちグループステージで最も成績の良かった1カ国が準決勝に進出する。
大会初日となる29日、第1試合ではD・パパミヘル(ギリシャ)が
I・シニコバ(ブルガリア)を3-6, 6-4, 6-1の逆転で撃破。第2試合では
S・チチパス(ギリシャ)が
G・ディミトロフ(ブルガリア)を4-6, 6-2, 7-6 (7-4)逆転で破り、ギリシャが2勝0敗で終えた。
大会2日目となったこの日の第1試合、
M・サッカリ(ギリシャ)と
V・トモワ(ブルガリア)が激突。第1セット、両者は1度ずつのブレークを奪い合うとサッカリは第7ゲームから3ゲーム連取に成功し、53分で先行する。
続く第2セットでは序盤で2ゲーム連取に成功したサッカリが第6ゲームから3ゲームを連取し、サッカリが6-3, 6-2のストレート勝ち。ギリシャが3勝0敗とする。
第2試合では、M・ペルヴォララキス(ギリシャ)対D・クズマノフ(ブルガリア)が対戦。ペルヴォララキスは1-6, 1-6のストレートで敗れ、ギリシャが初黒星を喫した。
また、第3試合ではミックスダブルスが行われ、サッカリ/ チチパス組がG・トパロワ(ブルガリア)/ A・アンドレーフ(ブルガリア)組を6-4, 6-4のストレートで下し、ギリシャが4勝1敗でブルガリアを下した。
女子テニス協会のWTAは公式サイトでサッカリのコメントを紹介している。
「最初は少し緊張していた。特に初日で2-0でリードを取ったから、自分の試合が勝利に欠かせないと思った。彼女(トモワ)は最初とても強かったけど、私は自分のゲームとサーブを見出してすべてが良くなってきた」
「ユナイテッド・カップの形式は変わっているけど、とてもいいことだと思う。一緒に時間を過ごしてお互いを見ることができるので、お互いから多くのことを学ぶができる。外から見ると物事の見え方が違う」
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