テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は大会2日目の31日、男子シングルス1回戦が行われ、世界ランク57位の
西岡良仁が同77位の
JW・ツォンガ(フランス)を6-4,6-2,3-6,7-6 (7-5)で破り、3年連続3度目の初戦突破を果たした。試合後の会見では「上を経験した選手と試合ができるのは僕にとってすごい大事になってくる」と語った。
>>錦織ら全仏OP対戦表<<>>錦織vsハチャノフ 1ポイント速報<<初の対戦となったこの試合、序盤はミスを連発するツォンガを圧倒した西岡が2セットを連取して勝利に王手をかけたものの、第3セットではツォンガの強烈なサービスとフォアハンドに苦しみセットカウント2-1と追い上げられる。
第4セットでは互いに1度ずつブレークを奪い合いこの試合初のタイブレークに突入。途中は元世界ランク5位のツォンガにリードを許したが、最後まで集中を切らさなかった西岡が2時間52分の激闘を制し勝利した。
試合後の会見で西岡は「フランスで人気があって人柄も良くて、本当にトップで好かれる選手というのが分かっていたので、大きいコートで試合ができるのは僕にとって大きな経験の1つでした。上を経験した選手と試合ができるのは僕にとってすごい大事になってくるし、僕がプロになる前とか、なったくらいにトップにいた選手が年齢などで引退が増えてきました。特にツォンガ選手が全豪の決勝にいったときに僕はテレビで観ていたので、そんな選手とできるのはテニス人生で思い出に残ることでした」とコメント。
試合は序盤こそ西岡のペースで進んだものの、21時から外出禁止令が出されているパリの会場から観客がいなくなるとツォンガに流れを掴まれたと明かした。
「スタートの時間帯はまだ太陽も出ててよくボールが弾んだのでそれは僕に有利に動いたと思います。今年のコートは例年より速いのでツォンガ選手が回り込んでフォアを打つのに時間がなかった分、第1・第2セットと自分のペースに持っていきやすかったです」
「ただ、観客の方々がいなくなって彼がリラックスし始めたりとか、気温も落ちてからはボールの弾みが小さくなってからはツォンガ選手の打ちやすい打点にボールがいくことが増えてから変わりだしたかなと。それで競りだしてきた印象がありました」
2回戦では世界ランク76位の
L・ムセッティ(イタリア)と対戦する。ムセッティは1回戦で第13シードの
D・ゴファン(ベルギー)をストレートで下しての勝ち上がり。
一方、敗れたツォンガは2年連続10度目の全仏オープン初戦突破とはならなかった。
同日には第2シードの
D・メドベージェフ、第8シードの
R・フェデラー(スイス)、第18シードの
J・シナー(イタリア)、第31シードの
J・イズナー(アメリカ)、世界ランク41位の
F・クライノビッチ(セルビア)らが2回戦へ駒を進めている。
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