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終盤に来て絶好調のリュビチッチ |
画像提供:Getty/AFLO |
(フランス、パリ)
A・ロディック(アメリカ)の今季のマスター大会優勝は残念ながら持ち越しとなった。
BNPパリバ・マスターズ(賞金総額240万USドル)は準決勝が行われ、第6シードのI・リュビチッチ(クロアチア)が第1シードのロディックを6-3, 7-5のストレートで下し、見事決勝に進出した。
ロディックは、カリフォルニアで行われた今年のデビス杯のアメリカ対クロアチア戦でもリュビチッチと対戦し、そのときもフルセットの末敗れていた。
試合後ロディックは、準々決勝のD・フェレール(スペイン)戦で痛めた背中の痛みに悩まされていると語った。「朝起きたときは結構平気で、試しに歩き回ってみたけど思っていたよりは大丈夫だった。だけど、コートに立ってプレーを始めた途端、筋肉のこわばりを感じた。段々痛みが昨日と同じくらいひどくなってきて、数ゲーム後には、今日勝つのは厳しいと感じていたよ。」と肩を落とした。ロディックは試合中にコートの上で背中のマッサージを受けるなどの場面も見られた。
ロディックは、来週上海で行われるツアー最終戦のマスターズカップを欠場する可能性もあるとも語っている。「出場できればいいなとは思っている。もちろん、2日前ほど楽観的ではないけどね。これからここパリと自宅の両方で治療をして、出場できそうだったら出場するし、そうでなかったら棄権するよ。」
一方金星を挙げたリュビチッチは最近の22試合中20勝と絶好調で、金曜日にはマスターズカップの出場権も手にしている。2週間前のマドリードでのマスターズでも決勝に進んだが、5セットの熱戦の末、地元出身のR・ナダル(スペイン)に敗れ惜しくも準優勝に終わっている。
今季3度目のタイトルを狙うリュビチッチは日曜日の決勝で、伏兵T・ベルディフ(チェコ共和国)と対戦する。ベルディフは準決勝で同胞の第8シードR・シュティエパネック(チェコ共和国)を下しての決勝進出。
ベルディフは今大会の台風の目で、火曜日の2回戦では第2シードのG・コリア(アルゼンチン)を、木曜日には第13シードで元世界ランキング1位のJ・C・フェレーロ(スペイン)を倒している。
今季バスタードの大会で準優勝を飾っているベルディフは決勝で、自身2度目のツアータイトルとなる今季初タイトルを狙う。大会前のベルディフの今季成績はわずか28勝29敗だった。
(2005年11月6日)