ジョコ不在でまさかの大逆転負け

男子テニスの国別対抗戦デビスカップ ファイナル予選１回戦「セルビアvsデンマーク」（デンマーク/ コペンハーゲン、ハード）が１月３１日と２月１日に行われ、セルビアは２勝０敗と先行するも、その後３連敗を喫し逆転で破れ、予選敗退が決まった。

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ファイナル予選１回戦では２４ヵ国がホーム、もしくはアウェイで対戦する。試合は１日目にシングルス２試合、２日目にシングルス２試合とダブルス１試合を行い、先に３勝した方が勝利となる。



今大会、世界ランク６位のＮ・ジョコビッチ（セルビア）が出場する予定だったが、左脚の負傷により先月２８日に欠場が決定。ジョコビッチが抜けたセルビア代表は同５５位のＭ・キツマノビッチ（セルビア）、同９４位のＨ・メジェドビッチ（セルビア）、同１１３位のＬ・ジェレ（セルビア）、ダブルスで同１５７位のＭ・サバノフ（セルビア）、同１８６位のＩ・サバノフ（セルビア）の５選手で予選１回戦に臨んだ。

大会１日目に行われた第１試合ではキツマノビッチが世界ランク１４９位のＥ・モーラー（デンマーク）を、第２試合ではメジェドビッチが同１２位のＨ・ルーネ（デンマーク）をそれぞれ逆転で下してセルビアの勝利に王手をかける。

しかし大会２日目、第３試合のダブルスではキツマノビッチとメジェドビッチのペアがルーネとダブルス世界ランク１３５位のＪ・インギルセン（デンマーク）のペアにストレートで破れる。すると続く第４試合でもキツマノビッチがルーネに破れ２勝２敗となり、勝負の行方は第５試合に委ねられることとなった。

そして勝負が懸かる大一番となった第５試合ではメジェドビッチとモーラーが顔を合わせた。

メジェドビッチは第１セットを6-1で先取し、続く第２セットでも先にブレークに成功。しかしそこから３度のブレークを許してこのセットを取り返される。

迎えたファイナルセット、メジェドビッチはモーラーの勢いを止められずに第６ゲームでブレークを許すと、最後はバックハンドウィナーを決められ力尽き、セルビアの敗退が決まった。

大会の公式サイトにはルーネとモーラーのコメントが載せられている。

ルーネ：「今日の自分のプレーには本当に満足している。この観客の声援は心に響く。この素晴らしいデンマークのファンの応援を感じると胸が熱くなる。人生で一度も感じたことのない特別な感覚だよ」

モーラー：「試合の序盤はとても緊張していたけど、第３セットでは少し落ち着いて、気持ちをコントロールできるようになった。試合の大半で彼（メジェドビッチ）の方が良いプレーをしていた。でも諦めずに粘って戦い続けたことでチャンスが生まれ、それをものにすることができたよ」

なお勝利したデンマークは９月に行われる予選２回戦でスイスかスペインと対戦。そこで勝利すれば、１１月にイタリアで開催されるファイナル８進出が決定する。

【３１日】
第１試合
キツマノビッチ 3-6, 6-2, 6-1 モーラー

第２試合
メジェドビッチ 2-6, 6-3, 6-1 ルーネ

【１日】
第３試合
キツマノビッチ/ メジェドビッチ 4-6, 4-6 ルーネ/ インギルセン

第４試合
キツマノビッチ 2-6, 4-6 ルーネ

第５試合
メジェドビッチ 6-1, 4-6, 3-6 モーラー

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