思い出の試合【第4位】2024年 パリ五輪 決勝

ゲッティイメージズ
金メダルを獲得したジョコビッチ
画像提供:ゲッティイメージズ

総合テニス専門サイト「テニス365」は2024年で創業から20周年を迎えた。今回、20周年を記念した特別企画として「総選挙!みんなで選ぼう!思い出の試合」を開催。11月に行ったアンケートをもとに、テニスファンが選ぶ思い出の試合が決まる。選挙結果は12月4日~26日にかけてランキング形式で発表されていく。

>>【動画】2024年 パリ五輪決勝 ジョコビッチvsアルカラス<<

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第4位に選ばれたのは、2024年のパリオリンピック(フランス/パリ、レッドクレー)男子シングルス決勝で、N・ジョコビッチ(セルビア)C・アルカラス(スペイン)を7-6 (7-3), 7-6 (7-2)で破り金メダルを獲得した試合。

当時37歳のジョコビッチはこれまでのキャリアで、四大大会やATPマスターズ1000といったビッグタイトルを総なめにしてきたが、オリンピックの金メダルのみ唯一手にできていなかった。そして迎えたこのパリ大会では、オリンピック5度目の出場にして初の決勝進出を果たした。

決勝の相手は当時21歳のアルカラス。両者はこの試合が7度目の顔合わせで、対戦成績は3勝3敗。直近で対戦したウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)決勝ではアルカラスがストレートで勝利し優勝を飾っていた。

決勝戦の第1セット、互いにブレークチャンスを握るも活かせずタイブレークに突入。ジョコビッチは鋭いリターンエースを決め先にミニブレークに成功し4-3とリードすると、その後は反撃を許さず先行する。

続く第2セット、互いにサービスキープを続け再びタイブレークにもつれ込む。ジョコビッチはこのタイブレークで高い集中力をみせ2-2の場面から5ポイントを連取し、2時間50分の激闘の末に悲願の金メダル獲得を決めた。

ジョコビッチは試合後、以下のようにコメントした。

「2セットで3時間近くも戦った。信じられない試合だった。最後のショットが彼の横を通り過ぎた時、それが試合に勝てると思った唯一の瞬間だった。僕は勝てると信じていたけど、実際に勝てたのは、彼(アルカラス)が何度もカムバックしたからだ。彼は僕に最高のテニスをするように求め続けたんだ」

「何と言っていいか分からない。正直、まだ衝撃を受けている。37歳でオリンピックの金メダルを獲得するために、心、魂、体、家族、すべてを賭けた。そして遂に成し遂げた」

なお、ジョコビッチは同種目で史上最年長の金メダリストとなった。

さらに、男女を通じて史上5人目となる、四大大会とオリンピックを全て制覇する生涯ゴールデンスラムを達成した。

この試合に投票したファンは「ジョコビッチが悲願の金メダルを獲得した試合。ジョコビッチの執念を感じた」「シーズンでは不調で、膝の負傷もあったジョコビッチが150%のパフォーマンスをして悲願を達成した瞬間に感動した」「2セットとも本当に接戦で、ジョコビッチの感極まる瞬間が印象に残っている」といった声を寄せている。

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金メダルを獲得したジョコビッチ
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