小田凱人「想像した景色が丸々現実になった」

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大会連覇を達成した小田
画像提供:tennis365.net

男子車いすテニスの木下グループ ジャパンオープンテニス チャンピオンシップス2024(日本/東京、ハード)は29日にシングルス決勝が行われ、第1シードの小田凱人が第2シードのG・フェルナンデス(アルゼンチン)を6-3, 6-4のストレートで下し優勝を飾るとともに、同大会2連覇を達成した。試合後の会見で小田は優勝後の有明コロシアムの雰囲気について「僕が見たい景色が、想像した景色が丸々そのまま現実になった」と語った。

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18歳で世界ランク1位の小田は今季、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)と全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)でタイトルを獲得したほか、今月行われたパリパラリンピック(フランス/パリ、レッドクレー)では、シングルス史上最年少で金メダルに輝き、ダブルスでも銀メダルを獲得した。

ジャパンオープンでは昨年大会で優勝を飾っており、連覇を狙う今大会では1回戦で第6シードのフェン・シャオミン(中国)、準決勝で第3シードの眞田卓を下し決勝に駒を進めた。

世界ランク4位のフェルナンデスとの顔合わせとなった決勝戦の第1セット、小田はファーストサービス時に67パーセントの確率でポイントを獲得し相手にブレークを与えず、リターンゲームでは第8ゲームでブレークを果たし先行する。続く第2セット、両者1度ずつブレークを奪い合うとうと第7ゲームで小田が2度目のブレークに成功。小田はこのリードを守り切り2年連続2度目の優勝を決めた。

試合後の会見で小田は「僕が見たい景色が、想像した景色が丸々そのまま現実になった感じで、勝ったうれしさよりは表彰式のときぐらいから感慨深く見ていました。この大会までが、パラ終わってから一段落という感じではありました。それが今日終わって、すごい色々振り返りました」とコメント。

続けて「ここまでの4年間が第一章と決めてやっていました。ここから第二章のスタートというわけではなくて、ここまでで締めくくりに思っていました。この大会が4回目の出場で、1回目とか2回目とかは一般のお客さんがいるベンチに行ったりしても1回声掛けられたらいいなという感じだったんですけど、今は行きづらくなったし、カートに乗っていても声を掛けてもらえます。そこの変化を感じていて、4年でここまでこれたのがエモーショナルだなと。凄くなったな、とかではなく、僕が試合をすると色々なことが動くし、そこを考えるようになりました」と話した。

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