全豪オープン2009特集 TOP
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- 総 括
2009年大会の見所
画像提供: Getty/AFLO |
男子4強の戦いに注目
2009年最初のグランドスラム、全豪オープンがいよいよ開幕する。今年は例年になく見どころが多い大会になりそうだ。男子シングルスで優勝候補として注目されるのは、今や「ビッグ4」と呼ばれるこの4人、ラファエル・ナダル、ロジャー・フェデラー、ノヴァーク・ジョコビッチ、アンディ・マレーだ。ここ数年のグランドスラムのタイトルを独占してきたナダルとフェデラーは言うに及ばず、昨年の今大会で初のグランドスラムタイトルを手に入れ、年末のマスターズ・カップで優勝したジョコビッチ。さらに、昨年の夏以降に急速に力をつけ、全米オープンで決勝に進出、今年の前哨戦では、フェデラーを準決勝で破り優勝したマレー。この4人からチャンピオンが生まれる可能性が高いだろう。
その他にも、昨年の今大会で決勝に進出し大躍進を遂げたジョー-ウィルフリード・ツォンガや、じわりじわりとランキングを上げトップ10入りを果たしたジル・シモン、4大会連続優勝を果たしたフアン・マルティン・デル=ポトロなど新進気鋭の選手達も見逃せない。もちろん、アンディ・ロディックやジェームス・ブレークなど、グランドスラム上位進出を狙うランキング上位選手のプレーからも目が離せない。
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混沌とする優勝争いを制するのは?
女子シングルスでは昨年の年度チャンピオンに選出された、世界ランク1位のイェレナ・ヤンコビッチが初のビッグタイトル獲得を目指す。昨年はツアー4勝をあげ、全米オープンで決勝進出を果たしたヤンコビッチだが、真の女王として君臨するためには、グランドスラムのタイトルが是が非でも欲しい。
そのヤンコビッチを全米オープンの決勝で破ったセリーナ・ウィリアムズも、あなどれない存在だ。2007年の今大会でまさかの復活優勝を遂げた後は、かつての勢いを取り戻し、再びトッププレイヤーとして返り咲いた。
世界ランク3位のディナーラ・サフィーナと、同4位のエレーナ・デメンティエワのロシア勢も見逃せない存在だ。昨年の夏以降、全仏オープン決勝進出など目まぐるしい活躍を見せてくれたサフィーナと、北京オリンピック金メダリストのデメンティエワの二人は虎視眈々とタイトルを狙う。
この他にも、アグニエシュカ・ラドワンスカ、キャロリーン・ウォズニアキ、ヴィクトリア・アザレンカ、アリス・コルネら、若手の成長著しい女子テニス界において注目される、10代プレイヤーにも期待が集まる。
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錦織が新たな歴史を作り出すのか? 杉山のダブルスにも期待
日本勢で注目されるのは、何といっても錦織圭だろう。日本テニス界の最年少記録を、次々に塗り替えてきた錦織。その知名度は早くも日本を超え、世界が注目する若手プレイヤーの一人となっている。松岡修造氏の持つ、日本人歴代最高ランキング46位を超えるためにも、今大会での活躍が期待される。女子からは、グランドスラム連続出場の世界記録を更新中の鉄人・杉山愛と、錦織と同世代の森田あゆみの二人が本戦から出場する。1994年のウィンブルドンからグランドスラム本戦に出場を続けて、世界の第一線で活躍を続けてきた杉山と、その杉山が設立したアカデミーで実力を伸ばした森田の二人にも注目だ。
第1日
ついに全豪オープンが開幕!初日はクルム伊達と杉山が登場!
今年最初のグランドスラム、全豪オープンがいよいよ開幕を迎える。今シーズンの開幕に相応しい豪華な顔ぶれが、今年も灼熱のオーストラリアで熱戦を繰り広げる。
今大会は、若干19歳で日本テニス界を牽引する存在にまで成長した錦織圭が初出場するほか、女子テニスの期待のホープ森田あゆみも本戦に初登場する。また、38歳の伊達公子が予選を勝ち上がり、13年振りの出場を果たすなど、日本のテニスファンにとっても逃せない大会となるだろう。 大会初日は、男女シングルスの1回戦が行われる。 今大会のセンターコートのオープニング・マッチを飾るのは、男子シングルス第7シードのアンディ・ロディック。過去に今大会に7度出場し、ベスト4に3回と相性が良い今大会で上位進出を果たすためにも、初戦を快勝したいロディックは、予選から勝ち上がってきたビヨン・レンキストを迎え撃つ。 日本勢からは、13年振りの全豪オープン本戦出場を果たしたクルム伊達公子が、第25シードのカイア・カネピと対戦する。昨年4月の電撃復帰以来、快進撃を続け遂にグランドスラムまでたどり着いたクルム伊達。かつて世界4位まで上り詰めたライジング・サンが、新たな伝説を作ろうとしている。 そのクルム伊達が引退して以来、エースとして日本女子テニス界を支えてきた杉山愛も初日の1回戦に登場する。シングルス第26シードとして出場する杉山は、世界ランク128位のステファニー・デュボワと対戦する。ダブルスでの生涯グランドスラムが懸かる今大会、この初戦で弾みをつけたい。 |
第2日
全豪オープン2日目/錦織がシングルスに登場
男女シングルス1回戦が行なわれた大会初日、13年ぶりに全豪オープン本戦の舞台に臨んだクルム伊達公子は、第25シードのカイア・カネピを相手にフルセットの接戦に持ち込んだが、惜しくも敗れ去った。一方で、第26シードの杉山愛は世界ランク128位のステファニー・デュボワに快勝し、3年連続での初戦突破を決めた。 また、この日に登場した上位陣に波乱は起きなかった。 大会2日目は、初日に引き続き男女シングルス1回戦が予定されている。 男子シングルス1回戦では、「エア・ケイ」こと錦織圭が登場、第31シードのユルゲン・メルツァーとの初戦に臨む。今季開幕戦ではベスト8に進出し、今大会での活躍を予感させた錦織だったが、続く2戦目では腕の痛みを訴えて途中棄権とフィジカルの弱さが露呈した錦織。さらに真夏のメルボルンは暑く、グランドスラムは5セットマッチと長丁場なだけに腕の回復具合が気になるところだ。昨年の全米オープンで見せてくれたような、センセーショナルな全豪デビューを期待したい。 女子シングルスには、錦織と同世代の森田あゆみが登場する。2008年シーズンは苦闘の日々が続いたが、終盤戦で怒涛の活躍をみせ、ランキングを2ケタに定着させた森田が全豪デビューを飾る。今季開幕戦では、予選からベスト8に勝ちあがる活躍をみせてくれた森田が、グランドスラム初勝利を目指す。 この他の対戦では、男子シングルス第1シードのラファエル・ナダルと第4シードのアンディ・マレーがそれぞれ初戦に臨む。また、昨年の準優勝者である第5シードのジョー-ウィルフリード・ツォンガも登場する。 女子では2007年のチャンピオンである第2シードのセリーナ・ウィリアムズのほか、今季10勝負けなしと絶好調で今大会を迎えた、第4シードのエレーナ・デメンティエワが初戦に臨む。 |
第3日
3日目見どころ/杉山愛が3回戦を目指す!
初日に引き続き男女シングルス1回戦が行なわれた大会2日目、日本勢からは錦織圭と森田あゆみの2人が全豪デビューを果たしたが、それぞれ敗れ去り、残す日本勢はベテランの杉山愛のみとなった。 またこの日は、現地ファン期待のレイトン・ヒューイットが登場、第13シードのフェルナンド・ゴンサレスと対戦しフルセットまで持ち込むだが、力及ばず2002年以来となる初戦敗退で今大会を終えた。 大会3日目は、男女シングルス2回戦と、男女ダブルスの1回戦が予定されている。 男子シングルスでは、第2シードのロジャー・フェデラー、第3シードのノヴァーク・ジョコビッチらが2回戦に臨む。まだまだ本調子に乗れていない上位陣であるが、この2回戦を突破すると、一気に調子を取り戻すことが可能になるかも知れないだけに、どういったプレーで勝ち上がるのか注目したい。 女子シングルスに日本のエース、杉山愛が登場する。グランドスラム連続出場の記録を今大会で59とした33歳の杉山は、2年連続での3回戦進出を懸け、世界ランク69のナタリー・デシーと対戦する。お互いにベテランの域に達している両者は、1998年の初対戦からこれまでに8度対戦しており、杉山が5勝3敗でリードしているものの、直近ではデシーが2連勝している。 この他の対戦では、女子シングルス第1シードのイェレナ・ヤンコビッチ、第3シードのディナーラ・サフィーナ、第5シードのアナ・イバノビッチら優勝候補達が3回戦進出を目指す。また、今季限りでの引退を発表している、男子シングルス第26シードのマラット・サフィンにも注目だ。 |
第4日
4日目見どころ/序盤戦を勝ち抜くのは?
男女シングルスの1回戦が終了し、2回戦が行なわれた大会3日目、日本勢で唯一勝ち残っている、女子シングルス第26シードの杉山愛がベテラン同士の対決を逆転で制し、2年連続での3回戦進出を決めた。 大会4日目は、引き続き男女シングルス2回戦と、男女ダブルスの1回戦が予定されている。 男子シングルスでは、第1シードのラファエル・ナダルと第4シードのアンディ・マレーが登場する。1回戦を完璧な内容で制したナダルが、この2回戦でどういったプレーを見せてくれるのか?優勝争いのライバル達も注目しているだろう。またマレーは、1回戦途中で相手が棄権してしまったため、今大会はまだ1時間もプレーをしておらず、この2回戦が実質的な初戦となる。優勝候補の一角に押された、マレーのプレーにも注目したい。 女子シングルスには、第2シードのセリーナ・ウィリアムズと第4シードのエレーナ・デメンティエワが登場する。2007年の今大会チャンピオンのセリーナは、女王の座を奪還するためには、今大会の優勝が必須となるだけに序盤戦は問題なしに勝ち上がりたい。また、北京オリンピックで金メダルを獲得しているデメンティエワは、初のグランドスラム制覇に序盤をどう切り抜けるかが鍵となりそうだ。 この他の対戦では、女子ダブルスの1回戦に第9シードの杉山愛/ダニエラ・ハンチュコバ組が登場する。2006年シーズン以来のコンビ復活となる両者が、2009年最初のグランドスラムに挑戦する。特に杉山は、今大会で優勝するとダブルスでの生涯グランドスラム達成となるだけに、初戦の入り方が重要になる。 |
第5日
5日目見どころ/杉山がヤンコビッチに挑む! 大会3日目に引き続き、男女シングルス2回戦が行なわれた大会4日目、男子第1シードのラファエル・ナダルは、1回戦で見せた強さそのままにこの日も快勝、3回戦に駒を進めた。また、女子第2シードのセリーナ・ウィリアムズ、第4シードのエレーナ・デメンティエワの両名も、順当に勝ち進んだ。 大会5日目は、男女シングルス3回戦と、男女ダブルスの2回戦が予定されている。またミックスダブルス1回戦も行なわれる。
この他の対戦では、男子第6シードのアンディ・ロディックが“魔術師”ファブリス・サントロと対戦するほか、女子第15シードのアリス・コルネと第19シードのダニエラ・ハンチュコバによる新旧美少女対決も行なわれる。 |
第6日
6日目見どころ/上位進出のサバイバルを勝ち抜くのは?
序盤戦も終わりを迎え、男女シングルス3回戦が行なわれた大会5日目、日本勢で唯一勝ち残っていた女子第26シードの杉山愛が、第1シードのイェレナ・ヤンコビッチに挑んだが、惜しくも敗退。これにより、日本勢はシングルスのドローから全員が姿を消した。 大会6日目は、残りの男女シングルス3回戦と、男女ダブルスの2回戦、そして、ミックスダブルスの1回戦が予定されている。
この他の試合では、女子ダブルスの2回戦に、第9シードの杉山愛/ダニエラ・ハンチュコバ組が登場する。両者共にシングルスでは敗退しており、ダブルスに集中する条件が整った両者のプレーにも注目したい。 |
7日目
7日目見どころ/2週目に勝ち残るのは? 男子、女子ともに3回戦が終了し、ベスト16が出揃った大会6日目、ここまでで男子第10シードのダビッド・ナルバンディアンや、女子第5シードのアナ・イバノビッチ、第6シードのヴィーナス・ウィリアムズが姿を消しているが、そのほかの上位陣は順当に勝ち残っている。 大会7日目は、男女シングルス4回戦と、男女ダブルスの3回戦とミックスダブルスの2回戦が予定されている。また、ジュニア部門がこの日より開幕する
この他の試合では、男子第2シードのロジャー・フェデラーと、第20シードのトマス・ベルディフが対戦する。一昨年のジャパンオープン覇者と昨年の覇者、どちらに軍配が上がるのだろうか。また、開幕を迎えるジュニア部門シングルスに、男子に第14シードの関口周一と、女子に第10シードの山外涼月と井上雅が登場する。 |
8日目
大会8日目は、残りの男女シングルス4回戦と、男女ダブルス3回戦。そして、ミックスダブルスの2回戦が予定されている。また、ジュニア部門のダブルスが開幕する。
その他の試合では、女子ダブルス第9シードの杉山愛/ダニエラ・ハンチュコバ組が3回戦に臨む。 |
第9日
9日目見どころ/ベスト4への切符を手に入れるのは?
7日目に引き続き、男女シングルス4回戦が行なわれた大会8日目。ついにベスト8が出揃った。男子では、第1シードのラファエル・ナダルが、2007年のファイナリストであるフェルナンド・ゴンサレスにストレートで勝利、ここまで全てストレート勝ちと圧倒的な強さで勝ち上がった。 女子では、第2シードのセリーナ・ウィリアムズが、第1セットを落としながらも、対戦相手であるヴィクトリア・アザレンカが体調不良で途中棄権したため、ラッキーな勝ち上がりを見せた。 大会9日目は男子シングルス・ボトムハーフの準々決勝と、女子シングルス・トップハーフの準々決勝が予定されている。また、男女ダブルスの準々決勝とミックスダブルスの2回戦も予定されている。
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第10日
10日目見どころ/ついにベスト4が決定! ついにファイナル8が出揃い、男女シングルス準々決勝が行なわれた大会9日目。男子シングルスでは、第7シードのアンディ・ロディックと対戦した、第3シードのノヴァーク・ジョコビッチが第4セット途中でまさかの途中棄権。昨年の覇者が、思わぬ形で大会を後にした。女子シングルスでは、第7シードのベラ・ズヴォナレーワが、第16シードのマリオン・バルトリを圧倒、自身初となる四大大会ベスト4進出を果たした。 大会10日目は男子シングルス・トップハーフの準々決勝と、女子シングルス・ボトムハーフの準々決勝が予定されているほか、男女ダブルスの準々決勝も行われる。また、この日より車いすテニス部門が開幕する。
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第11日
11日目見どころ/女子決勝の舞台に立つのは誰だ? 大会10日目は男女シングルス共に準々決勝が終了、ベスト4がついに出揃い、優勝争いもいよいよ佳境にさしかかった。男子シングルスでは、第14シードのフェルナンド・ベルダスコが、昨年準優勝の第5シード、ジョー-ウィルフリード・ツォンガを撃破、キャリア初のグランドスラム準決勝に駒を進めた。 女子シングルスでは、第2シードのセリーナ・ウィリアムズと第4シードのエレーナ・デメンティエワが勝利、決勝進出をかけて準決勝で対戦する。 大会11日目は男子シングルスの準決勝1試合と、女子シングルスの準決勝2試合が予定されているほか、男女ダブルスの準決勝も行われる。
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第12日
12日目見どころ/史上初のスペイン勢対決を制するのは? 大会11日目は男子シングルス準決勝1試合と、女子シングルス準決勝2試合が終了、ついに今年最初のグランドスラム決勝の舞台に立つ選手が決定した。 男子では、第2シードのロジャー・フェデラーが、かつて絶対王者と呼ばれた次代を彷彿とさせるプレーで、第7シードのアンディ・ロディックに勝利、2年ぶりの決勝進出を果たした。 女子シングルスでは、第2シードのセリーナ・ウィリアムズと、第3シードのディナーラ・サフィーナが決勝への切符を手に入れた。 大会12日目は、男子シングルスの準決勝1試合が予定されている。また、女子ダブルスの決勝とミックスダブルスの準決勝も行なわれる。
オープン化以降で初のスペイン勢同士の対戦となる準決勝、過去の対戦成績ではナダルが6戦全勝と一方的だが、今大会のベルダスコは第4シードのアンディ・マレー、第5シードのジョー-ウィルフリード・ツォンガという優勝候補に連勝しており、過去の数字はあてにならない。 女子ダブルス決勝には、第9シードの杉山愛とダニエラ・ハンチュコバ組が、ペアとして初のグランドスラムタイトル獲得を目指し、第10シードのヴィーナス・ウィリアムズ/セリーナ・ウィリアムズの女子テニス界最強姉妹と対戦する。昨年の今大会でも杉山は、ウィリアムズ姉妹と対戦しており、その時はストレート負けを喫している。ダブルスでの生涯グランドスラムがかかる杉山が、昨年の雪辱を果たし、偉業を達成することを期待したい。 |
第13日
13日目見どころ/ついに女子の頂点が決定! 女子ダブルス決勝と男子シングルス準決勝が行なわれた大会12日目。女子ダブルスには、日本勢として史上初となるダブルスのキャリア・グランドスラム達成がかかった杉山愛が登場したが、セリーナとヴィーナスのウィリアムズ姉妹のパワーの前に惜しくも敗退、偉業達成は来年以降に持ち越された。 男子シングルス準決勝では、第1シードのラファエル・ナダルが、第14シードのフェルナンド・ベルダスコとの5時間の死闘を制し、ハードコートメジャーで初の決勝進出を果たした。 また、車いすテニス部門では、国枝慎吾がダブルスで優勝、大会3連覇を果たした。 大会13日目は、女子シングルス決勝がナイトセッションで行なわれるほか、男子ダブルスの決勝も予定されている。
この他の見どころとして、車いす部門の男子シングルス決勝に、第1シードの国枝が登場する。もし国枝が勝てば、3連連続の単複制覇の偉業達成となる。また、ジュニア部門の男子ダブルス決勝には、内山靖崇が日本勢として登場する。 |
第14日
14日目見どころ/ついに女子の頂点が決定! 女子シングルス決勝が行われた大会13日目、第2シードのセリーナ・ウィリアムズが、第3シードのディナーラ・サフィーナを圧倒的なプレーで粉砕、今大会3度目、グランドスラム通算10度目のタイトルを手に入れた。 男子ダブルス決勝では、ボブとマークのブライアン兄弟が、逆転で優勝を果たした。 また、車いすテニス部門では、男子シングルス第1シードの国枝慎吾がダブルスに続きタイトルを獲得、3年連続での単複制覇の偉業を達成した。 いよいよ迎える大会最終日は、男子シングルス決勝がナイトセッションで行なわれるほか、ミックスダブルスの決勝も予定されている。
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全豪オープン2009 総括
総括 もう誰もこの男を止められないのか?ここまでグランドスラム5勝を上げるも、ハードコートでのタイトルには縁のなかったラファエル・ナダルが、準決勝で同胞のフェルナンド・ベルダスコを相手に5時間14分、決勝ではロジャー・フェデラーと4時間23分と2試合で9時間を越える死闘を制し、全てのサーフェスでの四大大会制覇を成し遂げ、「ナダル王朝」の到来を予感させる結末となった。
女子ダブルスでは、2006年以来のコンビ復活となった、杉山愛とダニエラ・ハンチュコバの二人が活躍を見せ、決勝に進出したもののセリーナ&ヴィーナスのウィリアムズ姉妹のパワーの前に敗退、杉山のダブルスでのキャリアグランドスラムはお預けとなった。 ミックスダブルスでは、サニア・ミルザ/マヘシ・ブパティのインドペアが、ナタリー・デシー/アンディ・ラム組を下し、昨年の雪辱を果たす優勝を遂げた。
また、錦織圭と森田あゆみという、10代プレイヤーもメルボルンデビューを飾った。両者共に初戦敗退と、残念な結果に終わってしまったが、日本テニス界の次代を担う二人の今後にこれからも注目したい。 |