- 国内最大の総合テニス専門サイト テニス365 - 錦織圭、フェデラー、ナダル、ジョコビッチなどテニスニュース満載。全豪オープン、ウィンブルドン、全仏オープン、全米オープンなどテニス大会特集も!

- 国内最大の総合テニス専門サイト -

HOMEレッスンTOP技術特集TOPストローク編
ストローク編

Vol.1 ミスを減らすための練習法 ストローク編 上巻

練習の大原則 効果的な練習をするための4つの掟

ここでは、具体的な練習内容の紹介に入る前に、練習を行なううえでの大原則について説明しておきたい。ミスを減らすための練習をするときの忘れてはいけない鉄則や心構えのようなものだ。

もっとも重要な3つのテーマ

ミスを減らすには、前ページの内容と関連して、以下の3つのテーマが重要になる。

① 技術的な問題を修正する
② 試合と同じ緊張感を練習でも再現し、その中で習熟度を高める
③ 状況判断を鍛える

この3つを効率良く向上させるために、以下で解説する4つの原則が重要になるのだ。

練習の原則1 5mの平均台の意識

練習の原則その1は、練習でもつねに試合と同じ(近い)緊張感を保つことだ。たとえば、高さ50cmの平均台なら、多くの人は走っても渡れる。しかし、それが高さ5m(台の幅は同じ)になったら、走って渡れる人はどれだけいるだろうか。
これは、テニスにおける練習と試合の関係によく似ている。練習では50cmの平均台のつもりでバンバン打てるが、試合になると急に平均台の高さが上がるため、とたんに打てなくなってしまう(あるいはミスが急増する)人が多いわけだ。また、台の高さは試合の重要性や状況によって変わり、プレッシャーが強いときは10m以上に感じられる場合もあるだろう。

だから、低い平均台を速く渡る練習ばかりしていても、試合では使いものにならないのだ。つまり、練習のときから高い平均台のつもりでやっていないといけない。これが「5mの平均台の意識」であり、すべての練習における大原則となる。

というわけで、考え方としてはわかりやすいだろうが、実際の練習ではどうすれば良いのか。もっとも簡単なのが、ミスの重さを増すことだ。たとえば、右のようにアウトしたら返さないとか、ミスしたら罰があるとか、「ミスしたくない」と自然に思うようなルール作りをすれば良い。まずは、そうした簡単なことから始め、自分なりにルールを工夫し、意識を高めていこう。

「5mの平均台の意識」を実践するための最低限の基本ルールは、通常のラリー練習でもお互いにアウトボールは返さないようにすることだ。単純なことだが、これを徹底させるだけで、自然にミスを気にするようになり、打ち方が丁寧になる。試してみればわかるはずだが、思った以上に効果は大きいのだ。ただし、これを突然やり始めると、練習相手に「イヤな奴」と思われてしまうので、仲間同士に共通するルールとして設定しよう。

練習の原則2 目的を明確にする

この練習は、いったい何のためにやるのか、しっかり自覚しながら行なうことも大きな原則のひとつだ。技術を改善するためなのか、習熟度を高めるためなのか、判断力を養うためなのか、自分自身で目的を明確にし、それに集中することで、練習効果は非常に高まる。逆に、何も考えずにただ漠然とやっていたら、効果的な練習とはならない。練習メニューとしても、自然に目的意識が高まるような課題の設定や状況設定を工夫したい。

練習の原則3 勝負にこだわる

ミスを減らしたいのはなぜか。それは、試合に勝ちたい(無様な負け方をしたくない)からだろう。だから練習の中でも、勝負にこだわる姿勢が強ければ、ミスをしたら損だという意識が自然に強くなる。逆に「負けてもいいや」という気持ちなら、ミスしても痛くないだろう。練習メニューでも、勝ち負けをはっきりつけ(負けたら交代、あるいは逆に負けたら休めないといったルールをつける)、より真剣勝負の場面が多くなるように工夫しよう。

練習の原則4 判断の正否を意識する

ミスをしたとき、あるいは思い通りのプレイができなかったとき、自分自身の今の判断が正しかったかどうかを考える習慣をつけよう。たとえば、練習でも10 本に1本しか成功しないショットを試合で打ち、当然のようにミスしたとする。そのとき「自分が下手だからミスした」と考えるばかりでは進歩がない。「できないことをやろうとしたからミスした」という発想があれば、同様のミスを繰り返すことは少なくなるのだ。試合が始まってから急にテニスがうまくなるはずはないので、現時点で自分に何ができて何ができないのか、あらかじめ整理しておき、できる技術で何とかしていこうという発想に切り換えてほしい。

そして練習では、実際に試合で起こる状況を設定して判断力を磨いておき、試合ではオートマチックに正しい判断ができるようにしておくのが理想だと言える。つまり、練習ではいろいろと考えるが、試合では考えずに打てるようになることを目指したい。

大事な試合では、1本のミスの重みが練習のときの何倍にも増大する。当然、1本のショットにかかる緊張感やプレッシャーも非常に高いため、ミスを減らすには、その状況に慣れておく(緊張感の中でも自分のプレイができるようになる)ことも大切になる。そのためには、練習であっても、試合に近い緊張感の中で行なうことが大切なのだ。

<< 前ページ

「フォアハンドに多い技術的な問題」 >>

(テニスジャーナル 2004年3月号)
© SKI Journal Publisher Inc.

オムニバス編一覧

オススメ記事
ウインザーラケットショップ

>>動画をもっと見る<<




テニスの総合ポータルサイトテニス365
テニスのことならテニス365へ。テニスの総合ポータルサイトテニス365はテニス用品の通販やテニスニュースからテニスコート、テニススクールなどのテニス施設を探す方まで、便利なテニスの総合ポータルサイト、テニス情報の検索サイトです。プレイスタイルやテニス歴など、テニス用品を様々な角度から探すこともできます。テニスの総合ポータルサイトをお探しなら、テニスニュースやテニス施設の情報が豊富なテニスの総合ポータルサイトのテニス365をお使いください。テニスの総合ポータルサイトのテニス365であなたのテニスをもっと楽しく!