一般社団法人Japan Womens Tennis Top50 Club(JWT50)は28日、都内某所で会見を行い、2023年シーズンに大東建託株式会社との大会スポンサー契約のもと、ITF女子15000ドル(W15)の大会を4月に2大会、6月に1大会、計3大会を開催することを発表した。
>>ジョコビッチ、メドベージェフらドバイ選手権の組合せ<<>>アルカラスらアカプルコ組合せ<<今回行われた会見にはトーナメントディレクターを務める元女子テニス選手の
伊達公子、
杉山愛、
森上亜希子が出席。3人とも「ジュニア世代がITF女子ツアーに挑戦しやすい状況を作る」、「ジュニア世代のうちにシニアの大会にチャレンジする機会の提供」、「国内でポイントを取得し、海外での挑戦の足がかりへ」との思いを掲げている。
会見に登場した伊達、杉山、森上のコメントは以下の通り。
伊達「JWT50のアイデアはそもそも何年も前から頭の片隅にあり、最初に杉山愛さんに声をかけました。今回開催に至ったのはとにかく日本の女子テニス界にもう1度強い選手たちが育ってきてほしい、そこにつきます。私たちが経験したことをこれからの次世代の選手たちに伝えていくことによって、エッセンスになるのではと思います」
「私たちが世界を目指した時代は当たり前のように15,000ドルの大会に出場していました。でも今の選手たちにはその機会すらないと思い、おかしいなと感じました。どうして今はないのだろうという思いから急いで作ろうと決心しました」
「テニスは凄くグローバルで華やかなことを目にすることが多いと思うので、大きな大会に目を向けがちだと思います。でも、ピラピッドの底辺が無ければ上を目指すことは絶対にできないです。トップ50を経験した私たちだからこそ底辺の大事さが分かるのでこの大会を設立する気持ちが強かったです」
会見に登場した伊達[画像提供: tennis365.net]
杉山「最初に話を聞いたときはびっくりしましけど、うれしかったです。選手たちにはまず、15,000ドルの1番低いカテゴリーでポイントを稼ぐ、そしてランキングを得て世界へ向けての一歩を踏み出してほしいと思います」
「何もポイントがない状況で海外に行くのはとてもリスキーだと思います。そういう意味では特に若手の日本人選手にトライしようと背中を押しやすい環境になっているのかなと。みんなにとってハードルが下がると思うんです。この大会でポイントをとって、次の大会、上を目指していってもらいたいと思っているのでとても大事な役割があると思っています」
会見に登場した杉山[画像提供: tennis365.net]
森上「私たちの時代は当たり前のように10,000ドルという大会があって、高校生のときに当たり前のように出場していました。その大会に出ていたからこそ、ランキングというものを初めて手にし、それをきっかけにいろんな選手が世界に飛び立っていました。それが当たり前だった思いますし、先輩のそういう姿を見てきました。なので、この大会には高校生やプロになって1年目や2年目の選手に出場してもらいたいです。そして、この大会をきっかけに海外の大会に出場してグランドスラムで活躍してほしいと思っています」
会見に登場した森上[画像提供: tennis365.net]
なお、試合は全てハードコートで行われ、シングルス・ダブルス共に3セットマッチで開催。シングルス予選はファイナル10ポイントマッチタイブレーク、本戦はタイブレークセットマッチ、ダブルスはノーアドバンテージのファイナル10ポイントマッチタイブレークで行われる。
【大会名称】
W15大阪 大東建託オープン supported by JWT50
開催期間:2023年4月17日~23日、会場:ITC靭テニスセンター
W15福井 大東建託オープン supported by JWT50
開催期間:2023年4月24日~30日、会場:福井県運動公園テニスコート
W15柏 大東建託オープン supported by JWT50
開催期間:2023年6月5日~11日、会場:公益財団法人吉田記念テニス研修センター
【3大会共通】
主催:一般社団法人Japan Womens Tennis Top50 Club
特別協賛:大東建託株式会社
公認:国際テニス連盟(ITF)、公益財団法人日本テニス協会
カテゴリー:女子ITF World Tennis Tour W15
賞金総額:15,000米ドル(シングルス優勝2,352米ドル)
ドロー:女子シングルス 本戦32/予選32、女子ダブルス 本戦16
試合方法:トーナメント方式
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