男子テニスのカタール・エクソンモービル・オープン(カタール/ドーハ 、ハード、ATP250)は2日、シングルス1回戦が行われ、2連覇を狙う第2シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が世界ランク63位の
J・シュトルフ(ドイツ)を7-6 (7-1), 6-3のストレートで下し、シーズン開幕の初戦を白星で飾った。
この日の第1セット、ジョコビッチはシュトルフの強打に苦しみ、ゲームカウント1-5とリードを許す。しかし、昨年の同大会を制したジョコビッチが底力を発揮し、タイブレークの末にこのセットを先取。
第2セットはファーストサービスが入った時に94パーセントの高い確率でポイントを獲得したジョコビッチはシュトルフに1度もブレークを許さず、1時間26分で勝利を手にした。
2回戦では
H・セバリョス(アルゼンチン)と対戦する。セバリョスは1回戦で
F・マイヤー(ドイツ)を接戦の末に下しての勝ち上がり。
昨年のカタール・エクソンモービル・オープンで
R・ナダル(スペイン)を決勝で破って大会初優勝を飾ったジョコビッチは、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で2連覇と6度目の優勝を果たすなど、2016年の前半は圧倒的な強さを見せた。全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)では悲願の初優勝を飾り史上8人目となる生涯グランドスラムの快挙を成し遂げた。
しかし、徐々に歯車がかみ合わなくなったジョコビッチはウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)とリオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオデジャネイロ、ハード)で早期敗退。全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は決勝へ駒を進めたが、準優勝に終わった。
その後、世界ランキングで2014年の7月7日から守ってきた世界ランク1位の座から2年ぶりに2位へ転落し、記録は122週でストップした。
この日、その他では第4シードの
D・ゴファン(ベルギー)、
F・ベルダスコ(スペイン)、
N・アルマグロ(スペイン)、
J・ヴェセリ(チェコ共和国)は2回戦へ進出したが、第8シードの
M・バグダティス(キプロス)は途中棄権により初戦で姿を消した。
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