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男子テニスツアーのマスターズ大会であるモンテカルロ・マスターズ（モナコ/モンテカルロ、賞金総額２６４万６,４９５ユーロ、クレー）は大会２日目の１５日にシングルス１回戦が行われ、第１２シードのＭ・ラオニチ（カナダ）がＪ・ベネトー（フランス）を6-1, 6-4のストレートで退け、順当に初戦突破を果たした。

４月５日から７日にかけて行われた国別対抗戦のデビスカップ ワールドグループ準々決勝で、ラオニチはシングルスで２勝を飾り、祖国カナダを初のベスト４入りへ導いた。

ビッグサーブが武器のラオニチに有利と言われるインドアのハードコートでデビスカップは行われ、その勝利後からクレーシーズンへ向けて全く異なるサーフェースでの練習を積んで、クレー初戦を勝利で飾った。

試合後、ラオニチは「今日の試合は、良いスタートになったと思う。この試合前には限られた準備期間しかなかった事を考えると、多くの点で良いプレーが出来た。デビスカップは本当に良い大会だったけど、同時にとても疲れるものでもあった。あの週末で多くのエネルギーを費やした。だから、今日の試合への準備や試合の内容には本当に満足しているよ。」と、コメント。

続けて「テニス人生の最初のシーズンから今年のシーズンを考えると、クレーに移る事に精神的なストレスはそれほど感じなくなった。それは大きな変化。もちろん、クレーへ移行する事などは多くの労力が必要だけど、これまでの２年間ほどで感じていたような精神的な疲労やストレスはなくなっているんだ。」とラオニチは、今年の気持ちの変化を語った。

ラオニチは３回戦進出をかけて、Ｊ・ニエミネン（フィンランド）と２回戦で対戦する。ニエミネンはこの日、Ｖ・トロイキ（セルビア）を6-1, 6-2と危なげなく退けての勝ち上がり。

この日行われた試合結果は以下の通り。

○Ｍ・チリッチ（クロアチア）(9) vs. ●Ｈ・セバリョス（アルゼンチン）, 6-2, 6-7 (6-8), 6-2
●Ｇ・シモン（フランス）(11) vs. ○Ｒ・バウティスタ=アグ（スペイン）, 3-6, 6-7 (6-8)
○Ｍ・ラオニチ(12) vs. ●Ｊ・ベネトー, 6-1, 6-4
●Ａ・セッピ（イタリア）(15) vs. ○Ｆ・フォニュイーニ（イタリア）, 6-3, 4-6, 4-6
●Ｉ・ドディグ（クロアチア） vs. ○Ｂ・パイユ, 4-6, 4-6
○Ｊ・ニエミネン vs. ●Ｖ・トロイキ, 6-1, 6-2
●Ｄ・ブランズ（ドイツ） vs. ○Ｎ・ダビデンコ（ロシア）, 3-6, 4-6
○Ｐ・アンドゥハル（スペイン） vs. ●Ｊ・シャーディ（フランス）, 6-7 (4-7), 7-5, 6-2
●Ｒ・ハース vs. ○Ｅ・ロジェ=ヴァセラン（フランス）, 3-6, 2-6
○Ｍ・ヨージニ（ロシア） vs. ●Ｄ・ヒメノ=トラベール（スペイン）, 6-4, 6-0

今大会の優勝賞金は５０万１,７００ユーロ。

《モンテカルロ・マスターズ シングルス対戦表》


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(翻訳・記事/弓削忠則)