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女子テニスツアー最終戦であるWTAチャンピオンシップ(トルコ/イスタンブール、賞金総額490万ドル、インドアハード)は日曜日に決勝戦を行い、第3シードのS・ウィリアムズ(アメリカ)が第2シードのM・シャラポワ(ロシア)を6-4, 6-3のストレートで下し、見事、今大会3度目の優勝を飾った。セリーナは優勝賞金175万ドルを獲得した。
決勝戦は第1セット、セリーナが優位に立ち、ゲームカウント5-4のサービスゲームをキープし、このセットを先取する。セットポイントでセリーナはサービスエースを決め、拳でガッツポーズをつくった。
第2セットに入っても勢いを失わなかったセリーナは、第1ゲームでいきなりシャラポワのサービスゲームをブレークすると、そのリードを生かしそのまま勝利を決めた。セリーナのサービスエースの数は11に及び、またウィナーはシャラポワの13に対しセリーナは40を記録した。
セリーナは試合後、「今正直に言うと、本当に優勝したかった。心底優勝したかったけれど、それは事前には言いたくなかった。」と述べた。「特に今大会で優勝して今季を終えることは私にとって重要なことだったの。」
セリーナはこれで今季の戦績を59勝4敗とした。優勝タイトルは7つで、全仏オープンの1回戦で敗れた後の成績は31勝1敗と驚異的。この間、ウィンブルドン、ロンドンオリンピック、そして全米オープンで優勝している。
31歳になったセリーナは、今大会で最年長優勝者となった。しかし残念ながら世界ランクは現在の3位から変わらず、これがシーズン最終ランキングとなる。今季前半での不調が響いた結果となった。
今季を振り返ったセリーナは「とても素晴らしい1年だった。そしてこのようなよい形でシーズンを終えることは大切なこと。ポジティブさを保つためにも優勝はよい。それが必要という訳ではなかったけれど、どうしても優勝したかった。」と、優勝への想いを話した。
セリーナは今大会で2001年と2009年に優勝しており、非常に長きにわたって活躍していることが分かる。
一方、準優勝に終わったシャラポワは「今日の彼女(セリーナ)のサービスは素晴らしかった。」と、脱帽の様子だった。実際、シャラポワはセリーナのサービスゲームでブレークポイントを1本も奪うことができなかった。
セリーナは今大会、絶好調で、1セットも落とすことなくタイトルを決めた。またセリーナは予選で世界女王のV・アザレンカ(ベラルーシ)から今季4度目となる勝利を収めている。
「自信過剰とは思われたくないけれど、私が好調で変なプレーをしなければ私を倒すのは難しいと思う。負けるのは大嫌いなの。」
セリーナはこれで世界1・2位の選手に対して12連勝を決めた。また2007年以降、トップ2の選手に負けたことがなく、驚異的な強さを誇る。
今季前半に故障および体調不良に悩まされたセリーナは、前期はその実力を完全に発揮することはできなかった。2年前にウィンブルドンで優勝してすぐレストランでガラスを踏んでしまい怪我をすると、その後は肺血栓で入院を余儀なくされた。また年初にはオーストラリア・ブリスベンで足首を痛めていた。
セリーナは2009年に世界1位でシーズンを終えており、また女王の座を123週にわたって維持した経験も持つ。来年は完全に復活し、再び世界の頂上に立てるのかが注目。
(翻訳/森田系太郎)
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