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2004年の全仏オープン覇者のG・ガウディオ(アルゼンチン)は、今季のほとんどを足首の怪我の治療に費やしたが、復帰へ向けて順調な仕上がりを見せている。一方、2002年に最高位4位まで行ったS・グロージャン(フランス)が、苦しめられていた右肩の手術を受ける決断を下した。
2007年の終盤に痛めた足首の怪我は、検査の結果3本の靭帯の2本を損傷する大怪我だった。今年1月にコートに戻るも、初戦のチャレンジャーでは1回戦で錦織圭(日本)に、その後のチリのグランプリでも1回戦でV・サンチアゴに敗れ、再び足首を痛めその後のシーズンを棒に振る結果になっていた。
復帰へ向けていくつかのエキシビションを行っているガウディオは、先月のN・マス(チリ)戦はフルセットで惜しくも敗れるも、先週末に行われたJ・モナコ(アルゼンチン)戦では6-4, 6-3のストレートで勝利を上げ順調な回復を見せ、再びモナコと、加えてG・カニャス(アルゼンチン)とのエキシビションも行う予定でいる。
一時はテニスへの意欲も無くしていたガウディオは、引退を囁かれることもあった。「2月以降は、約7ヶ月間は“かつて”の選手って感じだった。ちょっとしたトレーニングをしていたにすぎなかった。でもまたテニスがしたいと言う情熱が戻り、今はその日が来るのを待つ日々なんだ。」と、復帰へ万全の体調をアピールしていた。
来年の序盤は、南米で行われるクレー大会への主催者推薦枠での出場となるが、それ以外は予選からのエントリーかチャレンジャー大会への出場が余儀なくされる。現在ランキングを持たないガウディオは、ATP規定により怪我のために守られたランキングでさえ200位台にいるため、復帰後も厳しい戦いを強いられる。
一方、長年フランスのエースとして戦っていたグロージャンだが、ここ数ヶ月は長引く右肩の怪我に悩まされていた。手術以外のあらゆる治療を受けて、その回復を望んでいたグロージャンだったが、その痛みが消えることはなく、最後のオプションである手術を受ける決断を下した。
そのため、4ヶ月から6ヶ月の治療とリハビリが必要と診断されており、年初の全豪オープンはもちろん、全仏オープンへの出場も微妙とされている。2003年と2004年に連続してベスト4入りしたウィンブルドンを復帰戦として出場することを目標にする予定。
来年5月に31歳になるグロージャンにとって、2009年と2010年は大切なシーズンになることは必至。手術から復帰後に再びトップ50へ戻れなければ引退以外の選択肢はないと考えているからだ。
現在世界ランク170位のグロージャンは、今年のシドニーのベスト8と全豪オープンの3回戦進出のポイントを来年失うと、更にランキングが下がるのは避けられず、手術から復帰する来季中盤には、ランキングを上げるためにツアー下部大会からの挑戦と、ガウディオと共に厳しい復帰へチャレンジすることとなる。
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