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女子テニス国別対抗戦のフェドカップは今週末、準決勝を行い、7年ぶり18回目の優勝を狙うアメリカが強国ロシアと、昨年優勝国のイタリアがフランスと激突する。
アメリカ対ロシアの試合では、全仏・ウィンブルドンと続く連戦の疲れからか、アメリカチームではS・ウィリアムズ(アメリカ)が、ロシアチームではM・シャラポワ(ロシア)とS・クズネツォワ(ロシア)が、それぞれ怪我で欠場を決めている。加えて、ロシアチームのキャプテンであるシャミル・タルピシェフ氏のアメリカ入国のビザ発行が遅れ、到着が遅れる模様となっている。
アメリカ代表チームはセリーナを欠くものの、ウィンブルドンで復活優勝を飾った姉のV・ウィリアムズ(アメリカ)を擁する。アメリカは2003年以来の決勝進出、また2000年以来の優勝を目指す。
米国チームキャプテンのZ・ギャリソン(アメリカ)は、特に国の威信がかかった試合では何が起きるか分からないとし、「非常に強烈で面白い試合になると思う。フェドカップでは何が起こるか分からない。国のために戦うとき、ツアーのときよりも力を発揮する選手を何人も見てきた。だから誰も当てにならないわ。対戦表上は有利に見えても、試合の結果は全く違ったということがよくあって困ったことがあるわ。でもそれがフェドカップのいいところ。スピリット、人を感じることができるし、コートに出て思い切って戦うことができるのよ。」と話した。
土曜日初日のシングルスの第2試合でペトロワと対戦するV・ウィリアムズは、「(ウィンブルドンから続く)力をフェドカップで発揮することを楽しみにしているわ。」と語った。過去6度グランドスラム大会で優勝しているヴィーナスは、ペトロワとの対戦成績は3勝0敗で、リードしている。
ヴィーナスは「どの試合も同じようになる可能性もあるし、違う風になる可能性もある。状況は毎回異なるし、今回は最高のレベルでプレーすることになるでしょう。国のために闘っている選手と対戦するときには、プレーのレベルは完全に別次元のレベルになるわ。ある意味、戦いにくくなるわね。」
ウィリアムズは4月に行われた1回戦の対ベルギー戦ではシングルスで2勝を挙げており、5勝0敗した米国に貢献している。
シャラポワとクズネツォワが抜けたロシアチームだが、エースの世界9位N・ペトロワ(ロシア)を始め、世界8位のA・チャクエタゼ(ロシア)らが控えている。
シングルスの初戦では18歳のV・キング(アメリカ)がチャクエタゼと対戦する。キングは今季ツアー13勝15敗だが、ベルギー戦ではK・フリッペンス(ベルギー)に勝っている。
日曜日のリバースシングルスではヴィーナスがチャクエタゼと、キングがペトロワと対戦する。ダブルスではキング/L・レイモンド(アメリカ)組がペトロワ/E・ヴェスニナ(ロシア)組と対戦する。
両国の対戦はこれで6度目。ロシアは最近の3回のフェドカップで2度優勝しているが、ロシアがアメリカに初めて勝ったのは2005年の準決勝でのことだった。
もう一方の準決勝では、昨年覇者のイタリアがフランスと対戦する。場所はイタリアのカステラネタ・マリーナで、コートサーフェスはクレー。
イタリアはフェドカップ初優勝を決めた昨年、1回戦でフランスを4勝1敗で圧勝していた。その時はF・スキアボーネ(イタリア)が世界6位のA・モレスモ(フランス)を下している。モレスモは今年、土曜日の第2シングルスでスキアボーネと対戦予定で、昨年のリベンジなるかに注目が集まる。
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