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まさにアンタッチャブル フェデラー3連覇◇最終日結果

ロジャー・フェデラー
ウィンブルドン最高峰に立つフェデラー
画像提供:Getty/AFLO

(イギリス、ウィンブルドン)

ウィンブルドン2005の最終日を飾る男子シングルス決勝は、R・フェデラー(スイス)の「アンタッチャブル」な資質を再認識させる独壇場となった。

今大会トップシード、世界ランキングNo.1のフェデラーは、第2シードのA・ロディック(アメリカ)を相手に6-2, 7-6 (7-2), 6-4で破り、B・ボルグ(スウェーデン)P・サンプラス(アメリカ)に続くウィンブルドン3連覇の偉業を達成した。最後のサービスがウィナーとなった瞬間、フェデラーはそのままひざまずき、コートに仰向けになった。そして起き上がった王者の顔には涙が溢れていた。試合中はポーカーフェースの無表情でずっと集中力をキープしていたフェデラーも、感情を一気にあらわにした一瞬だった。
「最高の一言に尽きる。嬉しくて自分でも信じられない。もう少し時間が経たないと実感できない。」と興奮冷めやらないフェデラーは語った。
「グランドスラム決勝で、ロディックやL・ヒューイット(オーストラリア)(昨年USオープン)のようなトッププレーヤーと戦うのは他に替えがたい経験で、勝てた事はとにかく嬉しいことだ。今日の試合は人生最高の試合と言えるよ。」と語ったフェデラー。
この勝利でフェデラーは、決勝戦では21連勝、芝でも36連勝という圧倒的な記録を更新した。

昨年の決勝も同じ顔合わせだったが、ロディックがリードしていた時に雨で中断され、その間にゲームプランを練り直したフェデラーが挽回して栄冠に輝いた。今年は逆にフェデラーが2セット取った後に雨で中断されたが、ロディックは試合の流れを変えることはできなかった。
第1セット、フェデラーは2回ブレークを決め、また自分のサービスでは1ポイントしか落とさない一方的な展開のわずか22分でセットを先取した。
第2セットは攻防戦となり、互いに1度ブレークを決めたが、そのままタイブレークにもつれ込んだ。ATP最速のサーブを誇るロディックだが、タイブレークでは自分のサービスで点を取ることができずにセットを失った。
25分間の雨天中断後の第3セットは、ロディックも気を取り直し気合で迫るが、第7ゲームでブレークされ、そのまま試合が決まった。

フェデラーは49ウィナーと12エラーだたったのに対し、ロディックはそれぞれ19と16と、さすがの彼も王者の前には「普通」のプレーヤーにしか見えなかった。両者対戦成績はフェデラーの9勝1敗となった。

試合の支配権を一度も握ることなくストレート負けしたロディックは、表彰式直後のインタビューで、「今は(悔しさで)話す気にはなれないかもしれませんが」と振り向けられたマイクに、「それよりもビールを飲みたい気分だね。」といつものジョークで交わし、「もう自分の限界だった。この大会はとにかく勝ちたかった。でも彼(フェデラー)は名実ともにナンバー1だ。こんな完璧なプレーヤーの前には、僕もなすすべを失ったとしか言えない。」と自分の力が及ばなかったことを認めた。
2003年のUSオープン・チャンピオンでもあるロディックは、芝を得意としており、ウィンブルドンは是非とも取りたいタイトルだった。ここ2年間、芝では32勝3敗と抜群の成績を残しているが、その負けは全てウィンブルドンでフェデラーから喫したもの。
「でもだからと言って弱音をはいてちゃいけないから、彼に勝つにはとにかく努力を重ねるしかない。少なくとも今日は出来る限りのことをした。」と、ロディックはこれからも続くライバル関係への闘志を新たにした。

フェデラーの断トツぶりはどれだけ続くのだろうか。
「時には『あいつは強すぎる』と思うこともあるさ。早くテニスに飽きるかなんかしてほしいよ。」とロディックも半ばお手上げ状態。
当の本人も、「(コートの上で自分を疑ったことは)もう長い間ないね。いつも自分の強さを信じているし、そうある限り自信が揺らぐこともないだろう。」と無敵であることを確信している。

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