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フェデラー・エクスプレスは止められない

ロジャー・フェデラー
2連覇を決めたフェデラー
画像提供:Getty/AFLO

(アメリカ、カリフォルニア州インディアン・ウェルズ)

20日、パシフィック・ライフ・オープン最終日の男子シングルス決勝戦は 、またしてもR・フェデラーが試合を完全に自分のペースで進め、対する L・ヒューイットを 6-2, 6-4, 6-4 のストレートで下し、昨年に続く連続優勝を果たした。このところ決勝戦では17連勝という快挙、通算の獲得賞 金も1500万ドル(約15億5千万円)を突破した。

試合展開は完全にフェデラーのものだった。コートのどこからリターンしても見事ウィナーとなると言っても過言ではないくらい、ネットを越えたボールが面白いようにヒューイットの前で沈んでいった。至芸というにふさわしいプレーだった。
ヒューイットはベストのプレーではなかったにしろ、いつもなら決まっているはずのショットは打っていた。しかし、スイス製精密機械にかかると、自分のウィナーになるはずのショットが相手のウィナーになって返ってくる始末だった。

ヒューイットは昨日のロディックとの3セットに及ぶタイブレーク戦に勝利した後、両足親指が痛みだしたとのことだ。「そのせいで動きは100%ではなかったけど、いずれにしても勝てなかったと思う。」と、これで7連敗となったフェデラーには完敗を認めた。
フェデラーも試合開始早々にヒューイットの調子が違うようだと気づいたと言う。いつもは長いラリーをしてくるはずのヒューイットが、短いウィナーで攻めるようにしていたからだ。「それに気がついてからは、一層サーブに集中した。」と戦略も変えた。

試合の最大の見所は、第2セットの3ゲーム目の45ショットにも及ぶラリーの応酬だった。ブレークポイントを握るのはフェデラー。両者ともにロブやドロップショットで今にも決まるかというショットの連続だったが、執拗なまでにボールを追う二人は打ち返し続けた。最後は、肩越しにロブを返したフェデラーに対し、ネットぎりぎりのドロップショットをヒューイットが放った。これでもう決まったかと思われたが、フェデラーがものすごい勢いでネットに迫り、見事に打ち返した。しかし、ヒューイットがボレーで返し、ポイントに決着がついた。
これにはさすがの二人も肩で息をするくらいであったが、ここまでやればもう十分と大きな笑顔で互いを見やった。満員の観衆も総立ちの拍手で素晴らしいプレーに応えた。
「すごかったよ、あのポイントは」とフェデラーも振り返る。「これまででベストとも言えるくらいだ。レイトンとの決勝戦であれだけのラリーができて、しかもちゃんとウィナーで終わるというのは、素晴らしいことだよ。さすがに二人とも疲れたけどね。」
ヒューイットも、「デビスカップ決勝とかなら分かるけど、ポイントを取っただけでスタンディング・オベイションになるなんて滅多にないし、しかも二人ともアメリカ人でもないしね。」と、観衆の反応には驚いたようだ。

フェデラーは今年に入ってからも26勝1敗、去年のオリンピック後でも42勝1敗とまさに「アンタッチャブル」な域に入っている。今日の優勝は今年4つめ。ATPマスターズシリーズでの優勝は通算5つ目とした。

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