男子テニスで今季限りでの現役引退を表明している元世界ランク4位の錦織圭。tennis365.netは錦織の引退に伴い、関係者に取材を実施した。今回は男子で自己最高世界ランク87位の島袋将に話を聞いた。
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島袋は四日市工業高校を卒業後、早稲田大学に進学。10代のころから海外で腕を磨いた錦織をはじめとする近年の多くの日本のトップ選手とは異なり、プロになったのは大学卒業後という経歴を持つ。
プロとなった島袋は錦織と対戦する機会こそこれまでなかったが、島袋が実力を伸ばしていったことで両者の交流は増えていった。
そして、錦織が現役引退を決めた今年、島袋は世界ランキングで日本のトップとなり、トップ100入りも果たした。
辿ってきた道は違えど錦織の背中を追ってきた島袋に、今回インタビューを行った。
Q. 錦織選手の引退を聞いた時、率直にどんな気持ちでしたか?
びっくりしました。本当にこれまで素晴らしいキャリアを築かれてきたなかでの発表だったので、怪我で離脱するシーンもあったんですけど、こういう日が来るのかというふうに思ったのと同時に、ちょっと寂しい気持ちにもなりました。
Q. 錦織選手との交流はいつ頃からで、最初の印象は?
これより前にも挨拶程度でお会いしたことはありましたが、2020年のデビスカップに僕がヒッティングで帯同させてもらった時がたぶん一番話す機会が増えたときだと思います。
(最初の印象は)思ったより話しやすかったことが嬉しかったです。もっと怖い人なのかなと思っていたんですけど、思っていたよりすごく優しい方で、アドバイスとかも当時いただけました。僕なんかに気を遣ってくれて、すごく優しい方でした。
Q. 島袋選手から見て、錦織選手のプレーは何がすごいですか?
まずミスをする気配が本当にないです。特にクロスラリーをして感じたんですけど、もちろん懐も深いですし、常にボールの質が良いのにミスする気配が全くなくて、ラリーしている中でもすごくプレッシャーを感じました。試合したらどうなるんだろうなって練習のときに感じました。
もちろんフォアハンドもですが、特にバックハンドの精度がずば抜けていて、どっちに打ってくるかわからないし、それにプラスでドロップショットだったりすごくコートを広く使われて、実際に対面でコートに立ってラリーをするだけでもいろいろ感じる部分がありました。
そこでこういうショットを打つのかとか、そこでこれ打てるのかとか、錦織選手から世界のトップを感じた場面がすごくありました。
Q. 錦織選手からどのようなアドレスをもらったことがありますか?
バックハンドに関して僕から結構質問させてもらってアドバイスを頂いたりしました。あとは試合に対しての向き合い方とか、技術の部分だけじゃなくて、プロとしての生き方という部分もお話して頂いて、学ばせて頂きました。
Q. 島袋選手は錦織選手をはじめとした他の多くの日本のトップ選手と異なる道を歩んできましたが、そこに対する意識は何かありますか?
僕が異色というか、変わったスタイルで来ているのはあくまで過程であって、錦織選手たちがいた世界の舞台に僕も今いるからこそ、今立っているステージは一緒だと思っています。
僕が大学出身で、錦織選手たちとは違った道で育ち方は違いますけど、今立っている舞台が一緒だからこそ、よりその人たちから学んで、色々なものを盗んで成長したいという気持ちがありましたし、今でもそれはあります。
Q. オフコートの錦織選手はどんな方ですか?
もちろん優しい方ですし、本当にすごく面白いです。テニスの話をすることは少ないくらいで、最近ハマっていることだったり色々話します。あと、僕は去年結婚して妻と一緒に今年はツアーを周っているんですけど、ツアー生活のこととかもお話しさせてもらったりとかしています。
僕がギャグとかしょうもない話を結構するんですけど、僕のチームは全然笑ってくれなくて、錦織さんだけが唯一笑ってくれます(笑)
Q. 最後に、錦織選手を一言で表すと?
小さい頃からの憧れの選手のです。
錦織選手が世界のトップで活躍されて、刺激を頂けたから僕はここまで来られたと思っています。
錦織選手に対してのリスペクトが消えることはないですし、日本のテニスを今まで錦織選手に任せてきた分、錦織選手以上にというのは難しいかもしれないんですけど、自分たちも少しでも貢献できるように頑張りたいなと思っています。
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