大金星の28歳「引退考えていた」

ゲッティイメージズ
(左から)アルカラスとファン・デ・ザンスフルプ
画像提供:ゲッティイメージズ

テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は日本時間30日(現地29日)、男子シングルス2回戦が行われ、世界ランク74位のB・ファン・デ・ザンスフルプ(オランダ)が第3シードのC・アルカラス(スペイン)を6-1, 7-5, 6-4のストレートで破る金星を挙げ、3年ぶり2度目の3回戦進出を果たした。試合後の会見でファン・デ・ザンスフルプは「引退は真剣に考えていた」と語った。

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28歳のファン・デ・ザンスフルプが同大会に出場するのは4年連続4度目。2021年には最高成績となる8強入りを記録した。

今大会は1回戦で世界ランク105位のD・シャポバロフ(カナダ)を下し2回戦に駒を進めた。

2022年の同大会王者で、今大会の優勝候補の1人とされていた世界ランク3位のアルカラスとの顔合わせとなった2回戦、試合を通じ27本のアンフォーストエラーを犯すなど精彩を欠いたアルカラスに対しファン・デ・ザンスフルプは安定したプレーを披露。アルカラスに2度のブレークは許したものの、自身はこれを上回る6度のブレークに成功しストレート勝ちで3回戦進出を果たした。

試合後の会見でファン・デ・ザンスフルプは「今夜は感情的になりながらも、安定したプレーができたと思う」と試合を振り返った。

また、最高世界ランクが22位のファン・デ・ザンスフルプは、今季前半に思うような結果を残せず5月には世界ランキングでトップ100陥落を経験。その後、引退を示唆する発言もしていた。

会見でファン・デ・ザンスフルプはこのことについても言及した。

「もちろん引退について言ったときはそれを考えていた」

「昨年、怪我をしてそれがまだ少し残っていた。 痛みを抱えたままプレーを続けなければならないなら、プレーをやめる可能性もあった」

「年末まで全力を尽くして、すべてがどう進むかを見てみようと思う。そうだね、もちろん引退は真剣に考えていた」

一時は引退も考えていた28歳が大きな勝利を挙げた。

勝利したファン・デ・ザンスフルプは3回戦で、第25シードのJ・ドレイパー(イギリス)と対戦する。ドレイパーは2回戦で世界ランク64位のF・ディアズ=アコスタ(アルゼンチン)を下しての勝ち上がり。

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