全米OPで引退「その時が来た」

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全米OPで引退したロジャース
画像提供:ゲッティイメージズ

テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は日本時間28日(現地27日)、女子シングルス1回戦が行われ、プロテクトランキング(負傷などによる長期離脱選手の救済措置)を利用し出場した世界ランク356位のS・ロジャース(アメリカ)は第6シードのJ・ペグラ(アメリカ)に4-6, 3-6のストレートで敗れ、初戦敗退となった。敗れたロジャースはこの試合で現役生活に幕を下ろした。

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2022年にはキャリア最高位である世界ランク30位を記録した31歳のロジャース。全米オープン開幕前の24日には自身のSNSを更新し、同大会を最後に現役引退することを表明した。

全米オープンに出場するのは2022年以来2年ぶり10度目であり、最高成績は2020年に記録したベスト8進出となっていた。そして今大会の1回戦では同じアメリカ人である世界ランク6位のペグラと顔を合わせた。

この日、ロジャースはファーストサービスが入った時のポイント獲得率が52パーセントに留まると24本のアンフォーストエラーを犯すなどミスが目立つ。1度はブレークに成功したもののペグラに3度のブレークを許し1時間23分で力尽きた。

現役最後の試合を終えたロジャースはオンコートインタビューで「たくさんの感情が湧き上がるだろうと思っていました。一番は感謝の気持ちです。このコートで経験した全ての素晴らしい瞬間と厳しい瞬間への感謝。でも、もう一度ここでプレーできることは本当に特別なことです。ここにいる家族にも感謝しています。今日、飛行機で来た人もいれば、数日前からここにいる人もいます。サポートに感謝している。チーム、何十年も舞台裏で支えてくれた皆さんに...」とコメントした。

「長い年月をかけて作り上げてきました。こうした恵みと才能を与えてくれた神に感謝します。そして、全体的な私の感情...もっと良い準備をしておけばよかったと思います。でも、皆さんとこの時間を共有できることはとても特別なことです。このスポーツで他に何ができるかを見るのが待ちきれません。このスポーツを辞めたくはありませんが、私の体はその時が来たと告げています。また皆さんに会えることを願っています」

なお、勝利したペグラは2回戦で世界ランク54位のS・ケニン(アメリカ)と対戦する。ケニンは1回戦で同72位のE・ラドゥカヌ(イギリス)を6-1, 3-6, 6-4のフルセットで下しての勝ち上がり。

同日には第1シードのI・シフィオンテク(ポーランド)、第4シードのE・ルバキナ(カザフスタン)、第5シードのJ・パオリーニ(イタリア)、ワイルドカード(主催者推薦)で出場している世界ランク88位の大坂なおみ、予選勝者で同217位の柴原瑛菜らが2回戦に駒を進めた。

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