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今回ご紹介するのは、パティ・シュニーダー選手です。王者フェデラーと同じくスイス・バーゼル出身のシュニーダーは、その外見からは想像もつかないほど気性が荒く、ラケットを叩きつけたり、時には相手選手との試合後の握手を拒んだりすることもあるほど。今年は自己最高となる７位でシーズンを終え、来年からも活躍が期待できそうな彼女のジュニア時代からの足跡を追います。
まず、自己最高のシーズンとなった２００５年から振り返ってみましょう。年明け、最初のツアーであるゴールドコーストで優勝。シュニーダーがこの大会で優勝したのは、１９９９年に続いて２度目でした。そして、第１２シードとして出場した全豪オープンでは、２年連続でベスト８まで勝ち進み、準々決勝ではナタリー・デシーに敗れました。翌週の東京・東レ・パンパシフィックオープンには、指の負傷のために参加しませんでしたが、アントワープの大会では再びベスト８まで勝ちあがりました。
その後、５月のローマでシャラポワら強豪を下して決勝まで勝ち上がり、全仏オープンでは４回戦進出。７月のシンシナティでは、決勝で森上亜希子を破って今年２度目のツアー優勝を果たしました。USオープンでは２年連続の４回戦に進み、１０月のインドア大会ではチューリッヒ、リンツと２大会連続で準優勝と勢いはとどまるところを知らず、１０月末の時点でランキングを自己最高タイの８位までもってきました。
そして、３度目の出場となったツアー最終戦ツアー・チャンピオンシップでは、１勝２敗で惜しくも決勝トーナメントに進むことができませんでしたが、大会後のランキングでは過去最高位となる７位に上昇し、大活躍の２００５年ツアーを終えました。
それでは、ツアーに出始めた頃のシュニーダーはどうだったのでしょうか？
ジュニア時代のシュニーダーは、それほど目立つ選手ではなく、地元スイスの大会で１勝する二度とどまっていました。しかし、１９９３年にサーキット大会に初出場し、同じ年には準々決勝まで駒を進めます。それ以降も順調に成長し、１９９８年に転機を迎えます。ツアー５勝、初めてのトップ１０入りと、破竹の勢いで勝ち星を重ね、一躍トップ選手の仲間入りを果たしました。続く１９９９年には、年初のゴールドコーストで優勝し、ランキングを８位までアップさせています。今年も優勝していることを考えると、何か縁がある大会なのかもしれません。その後、２０００年から２００４年まではトップ１０からは遠ざかりますが、スイス代表として臨んだフェドカップやオリンピックなどで活躍しています。
そんな彼女がコーチに迎えているのが、夫のレイナー・ホフマンさんで、ドイツの保養地でIT技師として働いていた人です。シュニーダー自身、現役を引退したら、オーストラリアで住みたいと考えているそうです。現在住んでいるチューリッヒでは、スピードボートに乗ったり、読書をしたり、DVDを見たりして余暇を楽しみ、リラックスしているそうです。
男子ではフェデラーが世界１位として頑張っていることもあり、同胞のシュニーダーには来年以降もますますの活躍を期待したいと思います。
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