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ROGER FEDERER

Vol.1 世界一のオールラウンドプレイを支える多彩なバックハンド

攻撃も守りもOKの世界一の片手バック

フェデラーのバックハンドは、絶対的な武器というほどではないが、攻守のバランスが非常に良く、穴がない。トップスピンとスライスを巧みに使い分けて、相手に強く打たれても負けずに打ち返せるし、横に振られても質の高い返球でしのぐことができる。もちろん、チャンスが来れば、バックでエースを取ることもでき、ネットに出ることも含めて確実に攻撃してくるし、つけいるスキや欠点が見当たらない

リストワークがうまくスライスも数種類を使い分ける

時に「ゴッドハンド」と称される手先で微妙なラケット・コントロールができることも大きな特徴と言える。
それも、ただリストを柔らかく使うのではなく、固めるべきところはしっかり固める強さもあり、安定性を損なうことなく変化をつけられる点が素晴らしい。
そうした技術によって、スライスでもわざとサイドスピンを与えたり、深く滑らせたり、浅く落としたりと変化をつけられるし、トップスピンでも自由に回転量を変えられる。また、オープンスタンスでもクローズドスタンスでも打てるので、どんなサーフェスにも対応でき、まさに万能だ。
そうした多彩なバックが、相手の返球を甘くさせ、フォアで叩いてエースも取れるし、ネットに出てボレーでも決められるというオールラウンドなプレイのベースになっているのだ。
フェデラーの片手打ちでのハードヒット
フェデラーのスウィングは、非常に基本に忠実でクセがなく、グリップも厚すぎず薄すぎず標準的。パワーと安定性が高次元で両立しており、アマチュアの見本としても理想的だ。また、テイクバックが十分にとれないときでも相手の力を利用するのがうまいし、逆に大きく引いて自分からハードヒットすることもでき、まさに万能型と言える。

テイクバックでは、「肩を入れる」ということがもっとも重要になる。相手に背中を見せるくらい上体をひねって肩を入れることによって(ただし腕は引きすぎない)、強いスウィングを生み出すパワーを蓄え、さらにどちらに打つかわからない体勢を作るのだ。つねにこの状態を作れることが、一流の片手バックを打つための条件となる。
⑤~⑦
スウィング初期は、右足に体重を移しながら、身体のひねりを戻して腕を引っ張り出し、スウィングを加速していく。ただし、体重移動や身体の回転を使うのは初期段階だけで、どちらもインパクト前までには終わらせなくてはいけない。そうして右肩が止まることによって、反動で腕の振りがさらに加速されるのだ。
⑦~⑨
インパクト後は、上体の向きがほとんど変わっておらず、身体の回転がしっかりと止まっていることがわかる。そうすることで、スウィングの軸となる右肩が固定され、鋭い振り抜きと安定性が両立できるのだ。身体の開き(余計な回転)を抑えるには、このように左手を後ろに引いたり、顔をインパクトに残したりするのも効果的だ。

(テニスジャーナル 2004年7月号)
© SKI Journal Publisher Inc.

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