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全豪オープン2009特集

1/10~1/16

メディバンク国際 (Medibank International)

WTA Tier2 オーストラリア、シドニー

『モリック、地元出身者として初の栄冠!』

アリシア・モリック
画像提供:Getty/AFLO

地元オーストラリア人同士の決勝となった土曜日、大接戦を制したのは第6シードのA・モリックだった。先週に引き続き決勝へ進出したS・ストーザーだったが、またもや接戦で初優勝とは行かなかった。
硬さが見えるモリックに対し、勢いに乗るストーザーとの決勝は、第1セットから両者譲らない展開で、タイ・ブレークへともつれこんだ。そこを7-5でまず取ったのはストーザーだった。続く第2セットは5-2とモリックがリードするが、ストーザーも粘りをみせ、6-4で取りファイナル・セットへともつれ込んだ。そこでストーザーがメディカル・タイムアウトを要求し、数日前から痛めていた左腹筋の治療を施した。再開後、ストーザーが怪我を感じさせないプレーでいきなり2ゲームを奪うと、モリックも奮起し、続く5ゲームを連取し5-2と一気に攻めた。ストーザーがまたもふんばり、5-5へと食い下がるが、モリックはそこで底力を発揮し、2ゲームを奪い7-5で大接戦に終止符を打った。
「今日はベストのプレーができなかったけど、勝ちは勝ちよね。素直に喜ぶわ。」と、自身5度目の優勝について語り「彼女のサービスをリターンするのに苦労したわ。体が引けちゃってたって感じだったわ。色々考えすぎたのがよくなかったのね。それにしても、ストーザーは今日素晴らしいテニスをしたわ。」と、ストーザーとの対戦の感想を語った。
一方のストーザーは今大会、準々決勝では第1シードのL・ダベンポート(米国)が気管支炎のため棄権し、続く準決勝でも第3シードのE・デメンティエワ(ロシア)が熱射病で棄権と、2試合連続の不戦勝で決勝まで勝ち上がったが、2週続けて後わずかと言うところで優勝を逃した。「もちろん、がっかりはしているけど、この2週間には十分満足しているわ。他の選手に敗れるなら、モリックに負けたほうが良かったし。だって、彼女はこの優勝に値するだけのプレーをしたんですもの。」と、2週続けての決勝進出に喜びを表していた。
ストーザーは同じくオーストラリアのB・ステュアートと組んだダブルスでも決勝へ進出し、デメンティエワ&杉山愛組と戦う予定だったが、デメンティエワの棄権によって、ダブルス初優勝を上げる結果となった。
シングルスの決勝をオーストラリア人で争ったのは1992年以来で、この大会でオーストラリア人が優勝したのも1980年以来の快挙だった。シングルス、ダブルス共にオーストラリア人が優勝したのは1979年以来の快挙となった。
ダベンポート、デメンティエワの棄権の他、第5シードのN・ペトロワ(ロシア)も熱射病で準々決勝を棄権している。今大会第2シードで臨んだA・ミスキナ(ロシア)だったが、初戦でS・ポン(中国)に敗れる波乱があった。そのポンは準決勝でモリックに敗れている。第8シードで出場した杉山は1回戦で伸び盛りのT・ゴロバン(フランス)にフルセットで敗れ姿を消した。

モーリラ・タスマニアン (Moorilla International)

WTA Tier5 オーストラリア、ホバート

『鄭潔、中国人として初のダブル優勝。』

左:鄭潔 右:ヤン・ツー
画像提供:Getty/AFLO

中国の鄭潔(チー・チョン)は自身初のツアー決勝へ駒を進め、対戦相手で第2シードのG・ドゥルコ(アルゼンチン)も同じく初優勝を狙っていたが、6-2,6-0と、鄭潔が圧勝し、昨年10月のN・リーに次いで中国人として2人目のツアー・チャンピオンとなった。
鄭潔は2回戦で第4シードの浅越しのぶを破り、準々決勝では第8シードのK・クーカロワ(チェコ)を下し、準決勝では同じ中国のN・リーをフルセットで下しての勝ち上がりだった。敗れたドゥルコだったが、2回戦、準々決勝とタフな試合を勝ち上がっての決勝進出に、満足感で一杯だった。
その後行われたダブルス決勝で、鄭潔は同じ中国のヤン・ツーと組み第1シードで決勝へ進み、第2シードのA・メディーナ=ガリゲス(スペイン)&D・サフィーナ(ロシア)組を6-4,7-5で下し、ダブル優勝を果たした。
昨年優勝で第1シードだったA・フレイジャー(アメリカ)は、初戦でN・リーに破れ、前週準優勝を上げ第4シードで臨んだ浅越しのぶは、優勝した鄭潔に2回戦で敗れた。
本戦出場の森上亜希子は1回戦を突破できなかった。予選に出場した藤原里華は1回戦で破れた。

キャンベラ女子クラシック (Richard Luton Properties Canberra Women’s Classic)

WTA Tier5 オーストラリア、キャンベラ

『17歳、イバノビッチ初優勝。』

アナ・イバノビッチ
画像提供:Getty/AFLO

ランキング101位で臨んだこの大会で予選から勝ち上がったA・イバノビッチ(セルビア=モンテネグロ)は、あれよあれよと決勝へ進み、決勝戦ではラッキー・ルーザーとして出場したM・シンク(ハンガリー)を7-5,6-1で下し、見事初優勝を上げた。
17歳のイバノビッチは、この大会が自身5大会目の出場だった。予選の最終ラウンドでも、同じくシンクと対戦して本戦へ勝ち上がってきており、予選、本戦と続けて決勝で同じ選手があたるのはツアー史上初めてのことだった。シンクはK・シュレボトニック(スロベニア)の欠場に替わっての出場で、2回戦では第2シードのA・スマシュノバ(イスラエル)に勝ち、準決勝ではL・リー=ウォータースに7-6,7-6と競り勝っていた。
予選に出場した小畑沙織は1回戦で、中村藍子は2回戦で姿を消した。
ダブルスでは第3シードのT・ガルビン(イタリア)&T・クリザン(スロベニア)組が7-5,1-6,6-4で第4シードのG・ナブラティロバ&M・パスティコバのチェコ・ペアーを破りタイトルを獲得した。

メディバンク国際 (Medibank International)

ATP International Series オーストラリア、シドニー

『ヒューイット、20連勝で2連覇達成。』

レイトン・ヒューイット
画像提供:Getty/AFLO

第1シードで地元出身のL・ヒューイットが予選から勝ち上がってきたI・ミナール(チェコ)に7-5,6-0で勝利し、2000年~2001年の2連覇に続き今回も昨年からの2連覇を達成し、自身24度目のタイトルを手にした。 出だし緊張を隠せなかったミナールは、わずか12分で0-5とリードを許した。しかし、そこから幾度かのセット・ポイントをしのぎ5-5まで追いついたが、そこで気が抜けたのか、それからは一気に8ゲームをヒューイットに連取されてしまい、62分の決勝戦に幕を閉じた。
「良い一週間を送れたよ。地元シドニーでリラックスできたし、こうしてタイトルが取れたことで自信にもつながったし。優勝するのは常に嬉しいことだけど、地元で優勝するのはまた格別なものだね。これが24個目の優勝だと思うけど、ここオーストラリアで優勝ができて本当に嬉しいよ。」と、ヒューイットは地元での優勝に感無量だった。
20歳のミナールは、これまでの最高の成績がチャレンジャーでの準優勝で、なんとこれが自身2度目のATP大会出場での決勝進出だった。予選を勝ち上がり、本戦では第6シードのN・ダビデンコ(ロシア)、第4シードのA・パベル(ルーマニア)、そして同じチェコのR・シュティエパネックを破っての勝ち上がりだった。「この大会はすごく良かったよ。十分な成績だと思う。きっと明日喜びを実感すると思うな。だって昨夜は緊張して眠れなかったんだ。今までにないくらいの大舞台だったからね。ベースラインから簡単なミスを連発して、いきねり5ゲームを失ってからは、もっと慎重に行ったんだ。今日はサービスが悪くて、ほとんどファースト・サーブが入らなかった。でも、これも良い経験になったよ。」と、この勝ち上がりのため来週からの全豪オープンの予選には出場できなかったが、自分の戦いに満足していた。
前週優勝し第2シードで臨んだC・モーヤ(スペイン)は、疲れが溜まったのか初戦で昨年末から勢いのあるシュティエパネックにフルセットで敗れている。第3シードのJ・ヨハンソン(スウェーデン)は2回戦の対M・ミルニ(ベラルーシ)戦で太腿を痛め棄権している。先週久々にツアー決勝へ進んだ第8シードのT・デント(アメリカ)も順々決勝戦中に腹痛で棄権するなど、全豪オープンを前に大事を取る選手が目立った。
ダブルスでは地元T・ウッドブリッジがM・ブパティ(インド)と組み、フランス・ペアーのA・クレマン&M・ロドラー組を6-3,6-3で下し、今大会5度目、自身実に83個目のタイトルを手にした。ブパティはこれが37個目のタイトルだった。
ウッドブリッジは、「このペアーで堅実なプレーができた。今大会前には数回一緒にプレーしただけだけど、一戦一戦に集中してプレーしたら段々良くなってきたんだ。新聞などで、この二人は良いペアーになるって書いてあったけど、それがこんなに早く証明できたし、今年は良いペアーでいたいね。」と、今年のパートナーのブパティとのコンビについて語った。

ハイネケン・オープン (Heineken Open)

ATP International Series ニュージーランド・オークランド
フェルナンド・ゴンサレス
画像提供:Getty/AFLO

『ゴンサレス、初のハードコート・タイトル。』

第5シードのF・ゴンサレス(チリ)は、1セットも落とさずに決勝へ進出し、その決勝戦でもノー・シードから勝ち上がったO・ロクス(ベルギー)を6-4,6-2で下し、自身5度目の優勝を手にした。
24歳のゴンサレスは、これまでの4つのタイトルはすべてクレーで獲得しており、今回このハード・コートの早いバウンドを利用した彼のショットの打ち方は、これから始まる全豪オープンへ向けても、自信につながったはずだ。「これが自分のプレー・スタイルだし、楽しんでプレーしているよ。良いプレーができる時もあれば、悪い時もある。今週はずっと良かったね。」と、このコートでの優勝を喜んだ。
23歳のロクスは敗れはしたが、1回戦で第8シードのL・オルナ(ペルー)、準々決勝では第1シードのG・コリア(アルゼンチン)を破るなど、先週準決勝、今週決勝へと良い成績を残している。「今日は彼が良すぎたよ。自分のプレーが悪かったわけじゃない。今日は風も強くて、彼のボールも重かった。なかなか集中してアグレッシブなプレーが出来なかった。本当に彼は素晴らしかったよ。」と試合を振り返る。ゴンサレスの得意なフォアハンドを避け、自分の得意なバックハンドの打ち合いに持ち込む作戦だったが、この日のゴンサレスはそのバックハンドからも強烈なボールを放ち、ロクスは脱帽といった感じだった。
ダブルスはノー・シード同士の決勝となった。Y・アレグロ(スイス)&M・コールマン(ドイツ)組が、S・アスペリン(スウェーデン)&T・ペリー(オーストラリア)組を6-4,7-6(4)で下し、アレグロは自身2度目、コールマンは3度目のタイトルを獲得した。

オーストラリア勢、地元で大活躍!

左:ロジャー・フェデラー 右:アンディ・ロディック
画像提供:Getty/AFLO

全豪オープンの前哨戦としてシドニーで行われたメディバンク国際は、グランド・スラム以外で数少ない男女同一大会で、男子も女子も、シングルスもダブルスも優勝者にオーストラリア人の名前が刻まれると言う、地元ファンは大喜びの大会となりました。これは1976年以来、約29年振りの快挙だとか!全豪が始まる前に、すでに大盛り上がりなんじゃないかしら?ヒューイットは、まあ予想通りって感じだけど、ウッドブリッジの83個目の優勝には頭が下がるわ~。女子は最近実力を付けてきたモリックが今季早くも優勝をあげて、来週にはランキングが11位とトップ10に迫る勢い。準優勝のストーザーも前週に続いて頑張りましたね。ま、不戦勝が2回も続くラッキーもあったけど、『運も実力のうち』だし、決勝戦の接戦を考えたら、十分に力はあるってことよね。
惜しかった・・・って言うか、悔しかったのはダブルスよね。今年初めて杉山がダブルスに登場して、期待通り決勝へ駒を進めたのに棄権だなんて。。。大会期間中、連日の猛暑だったみたいで、気温が33℃とかあったって言うじゃない。知ってる?ハード・コート上の気温って優に10℃は実際より高いのよ。ってことは、40℃以上の中で試合してたってことだもんね~。そりゃ寒いロシアの選手はたまんないわよね~。
公式の大会じゃなかったんだけど、全豪が開催されるメルボルンで、男子のトップ・プレーヤーによるKooyong Classicと言うエキジビション大会が行われました。参加したのはR・フェデラーA・ロディックT・ヘンマンA・アガシD・ナルバンディアンG・ガウディオN・マスそれからP・スリチャパンの8人。あいにくスリチャパンは手首の負傷を訴えてI・リュビチッチと交代したんだけど、それぞれ水曜日の初戦を勝ち上がった選手が決勝をかけて、フェデラー対ヘンマン、ロディック対アガシで木曜日に試合をしたの。ところがなんと、アガシが右足の付け根に異常を感じて棄権する事に。で、決勝はヘンマンを破ったフェデラー対ロディックと言う世界1位と2位という、豪華な顔ぶれになりました。その決勝は6-4,7-5でフェデラーが優勝。続いて予定されていた3位決定戦に、なんとアガシがカムバックして、ヘンマン相手に3-6,7-6,5-7と惜しくも破れはしたものの、大健闘を見せてファンを喜ばせました。
スマトラ沖地震の被害にあった国に色々な選手が寄付を行ってますね。先週チェンナイで優勝したC・モーヤは優勝賞金を寄付したし、ATPの公式ページでは「津波チャリティ・オークション」なる物が行われていて、各選手が色んな物を出品してます。ちなみにフェデラーは去年のウィンブルドンで着た白のナイキのシャツや、最終戦のマスターズ・カップの決勝のヒューイット戦で履いていたショート・パンツ、先週のKooyong Classicで使ったサイン入りラケットなど。サイン入りラケットはロディックやヒューイットも出展していて、ヒューイットはメディバンク国際の大会でもラケットをオークションしたとか。ハイネケン・オープンでは選手15人がバケツを持って会場をまわって募金を募るなど、世界最大となった被害へ、協力を惜しまない姿には感動しちゃいますね。
さ~、今年最初のグランド・スラムが始まったわね~。女子のダブルスで、世界ナンバー・ワン・ペアーだった、P・スアレスが左足の負傷で不出場のため、V・ルアノ=パスクアルは同じスペインのベテラン、C・マルチネスと組んでますね。これでダブルスも面白くなるんじゃないかしら?いったいどんなドラマが待ち受けているのかしらね~~~!!!

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