男子テニスツアーのデルレイビーチ国際テニス選手権（アメリカ/フロリダ州デルレイビーチ、賞金総額４５万５,７７５ドル、ハード）は日曜日に決勝戦を行い、予選勝者で元世界２１位のＥ・ガルビス（ラトビア）がノーシードのＥ・ロジェ=ヴァセラン（フランス）を7-6 (7-3), 6-3のストレートで下し、今大会２度目の優勝、ATPツアーでは３勝目を飾った。ガルビスは、優勝賞金として７万８,０００ドルを獲得した。
今大会の２０１０年に優勝しているガルビスは、２０１１年にロサンゼルスの大会でも優勝を飾っている。
今大会で複数年に渡って優勝したのはガルビスが４人目のことで、他の３人にはＸ・マリス（ベルギー）（２００５・２００７年）、Ｊ・ギャンビル（アメリカ）（２００１・２００３年）、Ｊ・ストルテンバーグ（１９９６・１９９７年）がいる。
また今シーズン、予選勝者で優勝した選手はまだおらず、ガルビスが初の予選から勝ち上がった優勝者となった。最後に予選勝者が大会に優勝したのは、昨年１月のアピア国際男子（オーストラリア・シドニー）でのことで、その時はＪ・ニエミネン（フィンランド）が優勝していた。
今大会では予選勝者が決勝に進むケースが目立ち、今年のガルビス以外には２０１２年のＭ・マトセビッチ（オーストラリア）、２００９年のＥ・コロレフ（ロシア）、２００８年の錦織圭（日本）、そして１９９８年のＡ・リーが、予選から決勝戦に進んでいる。
一方、敗れたロジェ=ヴァセランは、今回がツアー初の決勝戦進出だった。２９歳のロジェ=ヴァセランは、今大会での活躍で最新の世界ランキングでは７８位にジャンプアップした。
ツアーでトップ１００圏外の選手２人が決勝戦に残ったのは久しぶりのことで、２００７年のヒューストンの大会以来のこととなった。同大会では当時世界１０８位だったＩ・カルロビッチ（クロアチア）が決勝戦で、同１５６位のＭ・サバレタ（アルゼンチン）を下し、タイトルを獲得した。
決勝戦の第１セット、序盤でガルビスはブレークに成功し、ゲームカウント２－０とリードするも、その後ロジェ=ヴァセランに反撃され、試合はシーソーゲームに。
ロジェ=ヴァセランはゲームカウント５－４の場面でセットポイントを握るが、チャンスをものに出来ず、試合はタイブレークへ。
タイブレークを７－３で制したガルビスは第１セットを先取し、第２セットもゲームカウント６－３で奪うと、試合に終止符を打った。試合時間は１時間３６分だった。
■関連記事■
《錦織変わらず、ナダルはトップ４へ近づく◇世界ランキング》
《元世界２１位ガルビスが金星あげる◇デルレイビーチ国際テニス選手権》
《錦織は左脇腹痛、添田は第１シードとの対戦へ◇デルレイビーチ国際テニス選手権》
《錦織が棄権、リベンジならず◇デルレイビーチ国際テニス選手権》
《添田、２０６ｃｍの長身選手から金星ならず◇デルレイビーチ国際テニス選手権》
（2013年3月4日12時02分）
聖火リレーにナダルら3名のテニス選手 
