緊迫場面で選手スマホに着信

ゲッティイメージズ
全豪OPでのタビロ
画像提供:ゲッティイメージズ

男子テニスのモビスター・チリ・オープン(チリ/サンティアゴ、レッドクレー、ATP250)は1日、シングルス2回戦が行われ、第4シードのA・タビロ(チリ)が世界ランク111位のT・バリオス=ベラ(チリ)を6-2,7-5のストレートで破り、ベスト8進出を果たした。この試合の第2セット途中ではバリオス=ベラがサービスを放つ直前にタビロのベンチから携帯電話の呼び出し音が鳴り中断する珍事が発生した。

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地元チリ選手同士の激突となったこの試合には多くの観客が詰めかけた。第1セット、タビロはファーストサービスが入ったときに100パーセントの確率でポイントを獲得するなどサービスゲームでわずか4ポイントしか落とさないプレーを見せ先行。

第2セットは互いにブレークを奪うことができないままゲームカウント5-5となり、第11ゲーム、バリオス=ベラのサービスゲームを迎えた。0-30として訪れた3ポイント目、互いにとって非常に重要なポイントで珍事が発生した。

バリオス=ベラがサービスの構えをし、タビロもリターン位置につき観客も静かに見守るなか、会場内に携帯電話のコール音が。観客や選手も気づいたが鳴りやまずにいると、タビロが自身のベンチに走って戻り、スマートフォンを操作した。

急いでコートに戻ったタビロは苦笑いしながらバリオス=ベラに謝罪。これにバリオス=ベラも応えゲームが再開された。結果的に、このゲームでブレークに成功したタビロが続く第12ゲームをキープし、同国対決を制している。

勝利したタビロは準々決勝で世界ランク80位のL・ダルデリ(イタリア)と対戦する。ダルデリは2回戦でワイルドカード(主催者推薦)で出場した同161位のJ・セルンドロ(アルゼンチン)をフルセットで下しての勝ち上がり。

同日には第2シードのS・バエス(アルゼンチン)や第8シードのJ・ムナル(スペイン)らが8強へ駒を進めている。

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