男子テニスのリオ・オープン(ブラジル/リオデジャネイロ、レッドクレー、ATP500)は23日にシングルス準々決勝が行われ、予選勝者で世界ランク113位のM・ナヴォーネ(アルゼンチン)がワイルドカード(主催者推薦)で出場した17歳で同655位のJ・フォンセカ(ブラジル)を2-6, 6-3, 6-3の逆転で破り、ツアー大会初のベスト4進出を果たした。
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22歳のナヴォーネは今大会、予選2試合を勝ち抜き本戦入りすると、1回戦で同85位のF・コリア(アルゼンチン)からツアー初白星を挙げ、勢いそのままに2回戦では同56位のY・ハンフマン(ドイツ)を破り準々決勝進出を果たした。
一方、17歳で昨年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)ジュニア王者のフォンセカも今大会躍進。1回戦で第7シードのA・フィス(フランス)をストレートで撃破しツアー初白星を挙げると、2回戦では同88位のC・ガリン(チリ)を破り8強入りした。
迎えた準々決勝、第1セットは母国の大声援を受けるフォンセカが序盤で4ゲームを連取し先行する。しかし、第2セットでは両者2度ずつブレークを奪い合い迎えた第8ゲームでナヴォーネがフォアハンドのウィナーを決め、3度目のブレークを果たし1セットオールに追いつく。
ファイナルセット、ミスが増えたフォンセカに対しナヴォーネが2度のブレークを奪いゲームカウント5-1とリードを広げる。第8ゲームでフォンセカは1つブレークを返す粘りをみせたものの、最後はナヴォーネが第9ゲームでこのセット3度目のブレークを奪い、2時間20分の熱戦を制した。
大会公式サイトには両者のコメントが掲載されている。
フォンセカ
「これほど素晴らしい大会は初めてだった。若い年齢でトーナメントに出場し、試合に勝つことをいつも夢見てきた。このコートでこれほど偉大な選手たちと戦えたことは僕にとってとても特別だよ。残りの人生でずっと忘れられない1週間になるだろうね。ファンとこのような機会に感謝し、このような瞬間をもっともっと増やせるようにこれからも努力し続けるよ」
「非常に長い1週間だった。普段プレーしているよりもはるかに強度の高いダブルスもプレーしたし、チームとともにフィジカル面をかなり改善できた。身体的に良くなったし、自分の能力が上がっているのが確認できて良かった」
「改善すべき点はたくさんある。素晴らしい結果を達成したにもかかわらず、僕には改善の余地がたくさんある。少し痙攣を起こしたし、少し疲れてしまった。大勢の観衆がいたにもかかわらず、十分なエネルギーを出せなかった」
ナヴォーネ
「初めてのATP500で予選から準決勝に進出できたのは本当に信じられないことだ。今日は緊張と天候、そしてとても良いプレーをしている選手と戦わなければならなかった。これほど満員のコートでプレーしたのは初めてだったし、とてもうれしい。この勝利に満足しているよ」
「フォンセカは将来有望で、こういう大きな舞台で成長するし、スターになるために必要なものをすべて持っている。彼とは以前対戦して負けたことがあるし、とてもタフな試合になることは予想していた。彼が南米のテニス界に多くのものをもたらしてくれることを願っているよ」
勝利したナヴォーネは準決勝で第2シードのC・ノリー(イギリス)と対戦する。ノリーは準々決勝で同82位のT・セイボスワイルド(ブラジル)を下しての勝ち上がり。
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