ナダル敗退「途中棄権考えた」

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試合途中、左股関節付近を痛めたナダル
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テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は18日、男子シングルス2回戦が行われ、第1シードのR・ナダル(スペイン)は世界ランク65位のM・マクドナルド(アメリカ)に4-6, 4-6, 5-7のストレートで敗れ、3回戦進出とはならなかった。試合後の会見では「途中棄権を考えた」と明かした。

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昨年の同大会王者である世界ランク2位のナダルは今大会、1回戦で同38位のJ・ドレイパー(イギリス)を7-5, 2-6, 6-4, 6-1で下し初戦を突破。2回戦では過去1度対戦し勝利しているマクドナルドとの顔合わせとなった。

雨天による悪天候のため屋根が閉じられたセンターコート ロッドレーバーアリーナで行われたこの試合の第1セット、ナダルは序盤で2度のブレークを許し、ゲームカウント1-4とリードされる。直後の第6ゲームで1度のブレークバックに成功するも、その後のサービスをキープされ、先行を許す。

第2セット、第1ゲームで先にブレークを許したナダル。第4ゲームでブレークバックに成功するも第7ゲームで2度目のブレークを許し、セットカウント0-2と後がなくなる。このセット終盤でナダルは左股関節付近を痛めメディカルタイムアウトを要求し治療を行った。

第3セット、サーブスピードも上がらずネット際のボールも満足に追うことのできないナダルは終盤となる第11ゲームでブレークを許し、2時間32分で力尽きた。

ナダルは試合後の会見で「彼(マクドナルド)は良いプレーをしていたけど、僕はそうではなかった。そして、試合の途中で腰のあたりに問題が生じた。何が問題なのかはまだ分からない。股関節に異常があるのは事実だけど、何が起こったのかを確認しなければならない。今、何が問題なのかを正確に説明するのは難しい。怪我の話をするのは疲れるね。最後まで戦おうとしたけど、僕は負けたんだ」とコメント。

「2、3日前からこんな感じだったけど、今日みたいな動きではなかった。筋肉なのか、関節なのか、検査をしてみないと分からない」

「途中棄権も考えた。バックハンドも打てなかったし、全然走れなかった。でも、試合を終わらせたかった。棄権すべきかどうか、チームには聞かなかった。もう自分の判断ができる年齢だからね。ディフェンディング・チャンピオンとして棄権したくはなかったから、最後までベストを尽くした」

「時には受け入れるのが難しいこともあるし、この怪我について疲れたと感じることもあるだろう。今は大変な時なので、受け入れて進み続けるしかない。自分の人生について文句を言うことはできないからね。精神的に滅入っていないとは言えないし、それは嘘になる。あまりひどくないことを祈るよ」

勝利したマクドナルドは2021年以来2年ぶり2度目の3回戦進出。3回戦では第31シードの西岡良仁と世界ランク216位のD・スブルシナ(チェコ)のどちらかと対戦する。

同日には第6シードのF・オジェ アリアシム(カナダ)、第15シードのJ・シナー(イタリア)、第16シードのF・ティアフォー(アメリカ)らが3回戦に駒を進めている。

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(2023年1月18日16時50分)
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