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女子テニスツアーのBNPパリバ・オープン女子(アメリカ/カリフォルニア州インディアンウェルズ、ハード)は10日、ダブルス2回戦3試合が行われ、クルム伊達公子(日本)/ C・デラクア(オーストラリア)組がL・レイモンド(アメリカ)/S・ストザー(オーストラリア)組を6-1, 4-6, [10-6]のフルセットで下し、ベスト8進出を決めた。
レイモンドはこれまで今大会で7度の優勝を誇るダブルスの名手で、そのうちの2度がストザーとのペアでタイトルを獲得しており、この2人は6シーズンぶりとなるペアを組んでいた。
試合後、デラクアは「本当に厳しい試合だった。彼女達は素晴らしいダブルスペアだし、過去に多くの実績を残している。スーパータイブレークにもつれる展開だったけど、数少ない大切なポイントで良いプレーが出来て、勝利する事が出来た。」と、試合を振り返っていた。
デラクアは、今年の全豪オープンで若干16歳のA・バーティ(オーストラリア)とペアを組み準優勝を飾っていたが、直後のパタヤ・オープンでは42歳のクルム伊達とのペアで優勝。今回もそのクルム伊達と組んでいるが、ツアーでも最年少の1人と言える選手と、最年長の選手とのペアでのダブルスについても問われた。
「このテニスというスポーツの素晴らしいところだと思う。16歳という何も恐れを知らず経験の少ない選手とのペア(バーティ)、そして経験豊富な公子はこれまでも多くの成績も残している選手。2つのレベル、2つの年齢、2つの違うスタイルの選手とのペアだけど、どちらの選手も今は好調を続けているわ。そんな2人とこうしてプレーが出来る事は、とても光栄な事だし、人間的にも2人は最高なの。だから、一緒にダブルスをプレーしている事が楽しく思えるのよ。」と、両選手を称えていた。
また「公子と自分は、今は一緒にプレーしているのをとても楽しんでいるわ。これまで、まだ1度しかペアを組んで大会に出場してはいないけど、それでも優勝という良い結果を得る事も出来た。今は、チームとしてお互いを信じているわ。」と、クルム伊達についてコメントしていた。
一方、クルム伊達は「今日の対戦相手はタフな事には間違いないけど、試合開始から流れを自分たちが作れたから、プレッシャーをかけられず反対にプレッシャーをかけ続ける展開でゲームをしていました。」と、良いスタートが切れた事を自身の公式ブログで語った。
加えて「一気に6-1で第1セットを取って、第2セットも4-0まで完璧と言っていいほどのプレー。そのあとくらいからストザーのそれまでのミスが減り、何よりも入らなかったサービスまでも良くなり流れが変わり始めました。」と、試合を振り返った。
また、クルム伊達は「とはいっても、10ポイントマッチタイブレークはどっちに転んでもおかしくない。運のところも大きく左右する。それでも先にミニブレークしてリードして、プレッシャーをかけれる状態へ。」と、第3セットを振り返り「大きなこのインディアンウェルズの大会で準々決勝です。昨年は1回戦で負けているだけに大きな勝利です。それよりも何よりもデラクアとのダブルスはほんとに楽しいです。」と、ペアであるデラクアとのコンビの良さも語っていた。
この試合、第1セットをゲームカウント6-1と圧倒したクルム伊達/デラクア組は、第2セットもゲームカウント4-0とリードし、勝利へ大きく前進した。しかし、そこからかつての名ダブルスペアであるレイモンド/ ストザー組に6ゲームを連取されると、勝敗の行方は第3セットのスーパータイブレークへ突入。
第2セットを大逆転の末に落としたクルム伊達/ デラクア組だったが、気持ちを切り替えると、スーパータイブレークも徐々にリードを広げ、最初に握ったマッチポイントをしっかり決め、1時間8分のフルセットで下した。
クルム伊達/ デラクア組は、準々決勝でV・ドゥシェヴィナ(ロシア)/A・パノワ(ロシア)組と対戦する。
この日行われた試合結果は以下の通り。
【シングルス3回戦】
○M・シャラポワ(ロシア)(2) vs. ●C・スアレス・ナバロ(スペイン)(25), 7-5, 6-3
○A・ラドワンスカ(ポーランド)(3) vs. ●S・キルスチャ(ルーマニア)(27), 6-7 (3-7), 6-3, 6-4
○P・クヴィトバ(チェコ共和国)(5) vs. ●L・ツレンコ(ウクライナ), 6-2, 7-6 (7-5)
○S・エラーニ(イタリア)(6) vs. ●J・ラーソン(スウェーデン), 6-3, 6-1
○M・バルトリ(フランス)(9) vs. ●S・クズネツォワ(ロシア), 6-4, 6-3
●D・チブルコワ(スロバキア)(12) vs. ○K・ザコパロバ(チェコ共和国)(19), 4-6, 5-7
○M・キリレンコ(ロシア)(13) vs. ●M・バーデッテ(アメリカ), 6-3, 4-6, 6-2
●R・ビンチ(イタリア)(14) vs. ○L・アルアバレナ=ベチノ(スペイン), 6-2, 4-6, 4-6
【ダブルス2回戦】
○N・ペトロワ(ロシア)(3)/K・シュレボトニック(スロベニア)(3) vs. ●J・ヤンコビッチ(セルビア)/M・ルチッチ=バーロニ(クロアチア), 6-2, 7-6 (7-4)
○E・マカロバ(ロシア)(4)/E・ヴェスニナ(ロシア)(4) vs. ●J・ゴルゲス(ドイツ)/Y・シュウェドワ(カザフスタン), 6-2, 7-6 (7-4)
●L・レイモンド/S・ストザー vs. ○クルム伊達公子/C・デラクア, 1-6, 6-4, 6-10
今大会の優勝賞金は、シングルス100万ドル、ダブルス24万5000ドル。
《BNPパリバ・オープン男女シングルス対戦表》
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(翻訳・記事/弓削忠則)
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