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女子テニスツアーのアピア国際女子（オーストラリア/シドニー、賞金総額６９万ドル、ハード）は８日、シングルス２回戦全８試合が行われ、予選を勝ち上がったＳ・クズネツォワ（ロシア）が元世界ランク１位で第７シードのＣ・ウォズニアキ（デンマーク）を7-6 (7-4), 1-6, 6-2のフルセットで下し、ベスト８へ名を連ねた。

クズネツォワは元女王のウォズニアキに対し、試合を通して７本のサービスエースと３度のブレークを奪い、３時間４７分の大激闘の末に勝利した。

昨シーズンの後半を膝の怪我のためツアー離脱を強いられたクズネツォワは、昨年のウィンブルドン以降コートに立っておらず、現在は世界ランクも８５位まで下げており、今大会も予選３試合を勝ち上がっての本戦入りだった。

１回戦でＪ・ジョルジュ（ドイツ）を下していたクズネツォワは「昨年ツアー離脱する前はジョルジュにもウォズニアキにも負けていたの。先にブレークを奪ってリードしても、そのまま勝利で試合を終わらせる事が出来なかった。」

加えて「こうして怪我から復帰している今、とてもフレッシュな気分でいて、コートでも良いバランスを保てているって感じているの。大切な場面でも正しい事が出来ていると感じているわ。ランキングはかなり下がってしまっているけど、今の状態には満足しているの。」と、好調を取り戻している感触を掴んでいた。

勝利したクズネツォワは準々決勝で、第２シードのＡ・ケルバー（ドイツ）と対戦する。

クズネツォワは２００４年の全米オープンと２００９年の全仏オープンで優勝を果たし、自己最高ランキングは２００７年に２位を記録していた。

この日行なわれた試合結果は以下の通り。

○Ａ・ラドワンスカ（ポーランド） (1) vs. ●クルム伊達公子（日本）, 6-4, 6-3
○Ａ・ケルバー (2) vs. ●Ｇ・ウォスコボエワ（カザフスタン）, 6-2, 7-5
○Ｓ・エラーニ（イタリア） (3) vs. ●Ｍ・キリレンコ（ロシア）, 6-1, 6-1
○Ｎ・リー（中国） (4) vs. ●森田あゆみ（日本）, 6-1, 6-0
●Ｃ・ウォズニアキ (7) vs. ○Ｓ・クズネツォワ, 6-7 (4-7), 6-1, 2-6
○Ｄ・チブルコワ（スロバキア） vs. ●Ｅ・マカロバ（ロシア）, 7-6 (7-3), 1-6, 7-6 (7-1)
●Ｊ・ヤンコビッチ（セルビア） vs. ○Ｒ・ビンチ（イタリア）, 6-3, 4-6, 6-7 (4-7)
●ジェン・ジー（中国） vs. ○Ｍ・キーズ（アメリカ）, 0-6, 4-6

今大会の優勝賞金は１１万７０００ドル。

(翻訳/弓削忠則)


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