世界５位のクヴィトバが友人対決制す◇ニューヘイブン・オープン

女子テニスツアーのニューヘイブン・オープン（アメリカ/ニューヘイブン、賞金総額６３万７０００ドル、ハード）は２３日、シングルス準々決勝全４試合が行われ、第２シードのＰ・クヴィトバ（チェコ共和国）が第８シードのＬ・サファロバ（チェコ共和国）を6-3, 6-3のストレートで下すと共に、エミレーツ航空ＵＳオープン・シリーズの１位の座を確定させた。

毎年、全米オープン前に北米大会の獲得ポイントで争うエミレーツ航空ＵＳオープン・シリーズは、上位３選手に全米オープンの成績に従ってボーナスが与えられる。そのシリーズを１位で終えたクヴィトバは、全米オープンで優勝すると優勝賞金に加えて１００万ドル(約８千万円)が、準優勝だと５０万ドル(約４千万円)がボーナスとして受け取る事が出来る。

世界ランク５位のクヴィトバは２週間前のモントリオールで今季初優勝を飾り、先週のシンシナティではベスト４と、３週間連続で準決勝以上の成績を残す結果となり、全米オープン・シリーズを１位で終える事に成功した。

「とても光栄な事。でも、お金の事は全く気にしていない。人生でお金が大切な事じゃない。嬉しい事は、こうして１位で全米オープンを迎えられる事と、好成績を残せた事。この大会でも４強入りが出来た。来週からの全米オープンへ自信を持って臨む事が出来るわ。」とクヴィトバは、ビッグイベントを前に自信に溢れていた。

この日はサファロバを６７分の快勝で退けたクヴィトバは「ルーシー(サファロバ)の事は５年前から親しくしている仲。そんな彼女と対戦するのは不思議な気分だったけど、それほど悪いプレーではなかったわ。試合中は友達だと言う事は忘れてベストのプレーをするように努めたの。お互い良いテニスをしていたと思う。」と試合を振り返っていた。

クヴィトバは準決勝で、第５シードのＭ・バルトリ（フランス）を6-4, 6-2のストレートで下した第４シードのＳ・エラーニ（イタリア）と対戦する。これまでクヴィトバは、エラーニから２勝を飾っており、いずれもストレートで勝利している。

この日行われた試合結果は以下の通り。

Ｐ・クヴィトバ (2) ○-× Ｌ・サファロバ (8), 6-3, 6-3
Ｃ・ウォズニアキ（デンマーク） (3) ○-× Ｄ・チブルコワ（スロバキア） (6), 6-2, 6-1
Ｓ・エラーニ (4) ○-× Ｍ・バルトリ (5), 6-4, 6-2
Ｍ・キリレンコ（ロシア） (7) ○-× Ｏ・ゴヴォルツォバ（ベラルーシ）, 6-1, 6-2

今大会の優勝賞金はシングルス１０万７０００ドル。