男子テニスツアーのバルセロナ・オープン・サバデル（スペイン/バルセロナ、賞金総額１５５万ユーロ、クレー）は日曜に決勝戦を行い、第５シードのＦ・ベルダスコ（スペイン）が第２シードのＲ・ソデルリング（スウェーデン）を6-3, 4-6, 6-3で振り切り、今季２勝目を手にした。ベルダスコは優勝賞金２８万６０００ユーロを獲得した。
ベルダスコは第１セット、２回連続でソデルリングのサービスをブレークすると、同セットを６－３で先取する。しかし第２セットではソデルリングが粘りをみせ、６－４で奪い返すと、試合はファイナルセットへ。
ファイナルセットではベルダスコが第４ゲームでブレークに成功。勢いを持続したベルダスコは最終ゲームとなった第９ゲームをしっかりサービスキープすると、そのまま試合に終止符を打った。
ベルダスコは土壇場でワイルドカード（主催者推薦枠）を受け入れ、今大会への出場を決めていた。ベルダスコは優勝を決めると、赤土のコートの上に倒れ込み、優勝を噛み締めた。
試合後、世界ランク９位のベルダスコは「今週はプレーする予定ではなかった。だから今の僕の気持ちが分かってもらえると思う。信じられないよ。」と話した。これでベルダスコの決勝戦での戦績は５勝７敗となった。また、これまでソデルリングには４連敗しており、久々の勝利をもぎ取った。
「土壇場で大会側が出場を要請してきたんだ。そしてその結果、今、こうしてトロフィーを掲げられている。皆さん、ありがとう。」
先週からクレーの大会への出場を始めたベルダスコは、先週のモンテカルロ・マスターズで、決勝ではＲ・ナダル（スペイン）に敗れたものの、準優勝を飾っていた。その勢いを今週も持続したベルダスコは、見事、優勝を飾る結果となった。
一方、ソデルリングは、Ｋ・カールソン以来、スウェーデン勢として久々の優勝を狙っていたが、惜しくもベルダスコの勢いの前に準優勝に終わった。これでソデルリングのツアー決勝戦での戦績は５勝８敗となった。
（2010年4月26日9時53分）
東レPPO予選、日本勢は全敗 
