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女子テニスツアーのBNPパリバ・オープン女子(アメリカ/インディアンウェルズ、賞金総額450万ドル、ハード)は木曜日、シングルス準々決勝の残り2試合を行い、第6シードのJ・ヤンコビッチ(セルビア)と第8シードのS・ストザー(オーストラリア)が勝利し、ベスト4が出揃った。
ヤンコビッチは第23シードのA・クレイバノワ(ロシア)を6-4, 6-4のストレートで下し、今季初の準決勝進出を決めた。2008年にも今大会で4強入りしているヤンコビッチは、第1セットの第3ゲームでクレイバノワからブレークを奪うと、その後は自身のサーブをキープしてセットを先取する。
続く第2セットでは、第6ゲームでサービスブレークに成功して4-2とリードしたクレイバノワが反撃を開始するかと思われたが、続くゲームですぐにヤンコビッチにブレークバックを許すと、再び流れはヤンコビッチへ。その後のゲーム全てを奪ったヤンコビッチが1時間42分で勝利を決めた。
「この大会でまたベスト4入りができてとても嬉しい。簡単な試合じゃなかった。クレイバノワは本当に厳しい相手。彼女を走らせても、時にはそこから信じられないショットを打って返してくるの。」とクレイバノワについて語るヤンコビッチ。
加えて「彼女は巧みな選手で、リズムを奪われやすいわ。集中することに心がけて、その場その場でベストのプレーができるようにだけ気を付けたの。こうして勝てて本当に嬉しく思ってるわ。」と試合を振り返った。
現在20歳のクレイバノワは、初めてこの大会に出場したのは若干14歳の時だったが、今大会直前のクアラルンプールで自身初のツアー優勝を飾っていた。その大会から続いた連勝はヤンコビッチによって8試合で止められた。
「この大会でここまで勝ち上がれたことには満足している。」と語るクレイバノワは、ここまでの勝ち上がりはフルセットの試合ばかりだった。「今までの試合はとても長いものが多かった。本当に厳しい試合を勝ち進んできたの。」と振り返っていた。
ヤンコビッチは決勝進出を懸けてストザーと準決勝で顔を合わせる。ストザーは第28シードのMJ・マルチネス=サンチェス(スペイン)を6-3, 7-6 (9-7)で退けての勝ち上がり。第2セットのタイブレークでは、マッチポイントを3本しのぐ粘り強さを見せたマルチネス=サンチェスだったが、唯一訪れたセットポイントを取り切れず、ストザーの4本目のマッチポイントでマルチネス=サンチェスは痛恨のダブルフォルトを犯してしまった。
現在世界ランク11位のストザーは、この勝ち上がりで週明け発表の世界ランクで自身初となるトップ10入りを果たすことが決まった。
「最高の気分。自分の名前の隣に小さい数字があるのは嬉しいもの。だからってもっと試合に勝てるわけではないけど、長年の目標だった。子供の頃からトップ10入りが夢でそれが実現するの。月曜日にそれを見たら感激するはずよ。」と夢の実現の喜びを語った。
決勝の舞台を懸けて対戦するヤンコビッチについては「長い間トップ10にいるのは、素晴らしい選手である証拠。必要以上にエースを取りにくるタイプではないけど、ミスが少なくどのポイントでも向かってくるの。色々仕掛けてくるけど、ポイントを焦らず自分のテニスに集中したい。対戦を楽しみにしているわ。」と気持ちを引き締めていた。
最後にミスを犯してしまったマルチネス=サンチェスは「7-8からサーブを2本取って9-8にするつもりだった。だから本当に落胆しているわ。どうしてしまったのか未だに分からない。単なるミスだった。」と、落胆の色が隠せなかった。
今大会の優勝賞金は70万ドル。
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