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フェデラーがアガシを下し、USオープン2連覇

ロジャー・フェデラー
優勝の瞬間、飛び上がって喜ぶ王者フェデラー
画像提供:Getty/AFLO

(アメリカ、ニューヨーク州フラッシング)

USオープン大会最終日、男子シングルス決勝が行われ、大会2連覇を狙う第1シードのR・フェデラー(スイス)が地元期待のA・アガシ(アメリカ)を6-3, 2-6, 7-6(7-1), 6-1で下し、自身6個目となるグランドスラムタイトルを手にした。これでフェデラーはオープン化以降初めてウィンブルドンとUSオープンの連覇を達成した選手となった。

これまで両者の対戦は10度あり、7勝3敗でフェデラーが大きくリード。とくにここ3試合ではアガシに1セットも与えない圧倒的な強さでフェデラーが勝利していた。また両者の今大会決勝までの勝ち上がりも対照的で、一度もフルセットの試合を経験することなく決勝まであがってきたフェデラーに対し、アガシは3試合連続でフルセットにもつれ込む激戦を戦い抜いてファイナル進出。35歳というアガシの年齢もあり試合前の予想ではフェデラー優位との見方が圧倒的だったが、試合は大方の予想に反する非常に競ったものとなった。

前日のインタビューで「明日は皆驚くと思うよ」と語っていたアガシの言葉通り、この日は試合開始早々、アガシは王者相手に互角以上の戦いを見せ、コーナーギリギリに決まる鋭いストロークで一歩も引かずにゲームが展開する。激しい打ち合いの末、両者1ブレイクずつ奪い迎えた第9ゲーム、フェデラーが8つ目のセットポイントでアガシを振り切り6-3で第1セットを先取する。

第2セットに入ると一転、今度はアガシのハードショットがフェデラーのリズムを徐々に狂わせていく。第2セット最初の3ゲームをアガシが一気に連取すると、中盤でもサーブ&ネットなど多彩な攻めを見せ、怒涛の攻撃の末、6-2で第2セットを奪い返し試合を振り出しに戻す。

一度狂った歯車がなかなか戻らないフェデラーを尻目に、攻撃の手を緩めないアガシは第3セットでも先にブレイクを決めて波に乗る。アガシの厳しい攻めに必死のディフェンスで守る抜くフェデラーという構図で試合は進むが、2-4で迎えた第7ゲームでフェデラーがアガシからブレイクバックに成功したところから流れが変わる。両者譲らずそのままタイブレイクに突入するが、ここから王者フェデラーが本領を発揮。タイブレイク最初のポイントこそアガシに奪われるものの、その後連続7ポイントを奪う猛攻を見せ第3セットを奪いセットカウント2-1とリードする。


アンドレ・アガシ
1セット取ったものの、惜しくも敗れたアガシ
画像提供:Getty/AFLO

そして迎えた第4セット、フェデラーがサーブ、ショットともに本来のキレを取り戻しアガシを完全に圧倒していく。第3セットを落としたショックから立ち直れないでいるアガシを一気に攻め5-0と大きくリードを奪うと試合を決定付けた。第6ゲームでは、アガシが意地を見せゲームを取り返すものの、結局次のゲームをフェデラーが奪い返し2時間20分の戦いを制した。

善戦むなしく敗れたアガシは、一度はベンチでうなだれるものの、健闘を称える観客の拍手に応え、表彰式では笑顔で次のように語った。「観客の皆さんにありがとうを言いたい。愛しています。ここまで来るのはとても険しい道のりだったけれど、同時にとても幸せで素晴らしい道のりだった。私にとって過去20年間のUSオープンは楽しい思い出ばかりです。今日また素晴らしい選手と戦えたことは私の誇りでもあります。素晴らしい戦いでした。今日はロジャーがすごすぎた。彼に心からおめでとうと言いたい。僕はこれまでの20年間、ここで何人もの歴史的なプレーヤーたちと対戦してきて、それをとても名誉に思っているのだけれど、ロジャーも間違いなくその内の一人です。」と、準優勝に終わりはしたものの負けて悔いなしの様子だった。

P・ラフター以来となるUSオープン2連覇を達成したフェデラーは、「今日の決勝はとても厳しい試合でした。最高の決勝戦だったと思います。僕もアンドレも全力でプレーしました。対戦相手のアンドレに心から感謝しています。これからもずっと戦っていきたいですね。今日は僕にとってこれまでで最高のグランドスラムになりました。相手がアガシで、それもNYで決勝を戦えたんだから。まさに夢がかなったって感じですね。決勝では今大会で一番いいテニスができました。」と笑顔で語った。 

これでフェデラーはグランドスラム決勝では6戦全勝。ツアー戦も含めると決勝では23連勝を達成し、ハードコートではなんと35連勝とP・サンプラス(アメリカ)が記録した同34連勝を上回る記録を達成している。

(2005年9月12日)

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