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風邪も外野の雑音も物としないシャラポワ |
画像提供:Getty/AFLO |
(イギリス、バーミンガム)
ウィンブルドン前哨戦のDFSクラシックで昨年に続いて2連覇を目指すM・シャラポワ(ロシア)は、金曜日行われた準々決勝でE・ダニリドー(ギリシア)と対戦し、7-5, 2-6, 6-1で勝利を収め、準決勝進出を決めた。
この日、多少風邪気味だったシャラポワは、第2セットで相手に2度ブレークされ、一方で5回のブレークチャンスを一度も取れないなど、調子が懸念されたが、第3セットではいきなり5ゲームを連取するなど本来の実力を発揮し、2時間10分の試合を終えた。
「今朝風邪気味だったのに加えて、芝のコートは身体にも負担がかかるから、ちょっとしびれそうになったの。だからホット・クリームを塗ってもらったの。でもテニスってこういうものよ。毎日どこかがおかしくて、パーフェクトな状態であることってないわ。」と、体の不調について語るシャラポワだった。「でも来週は1週間休んでウィンブルドンに出るから、それまで十分体調を整えられるわ。」
自分の体調コントロールについては問題はなさそうな反面、この日は他の問題がクローズアップされた。一昨年今大会に初出場したときもそうだったが、彼女がショット毎に発する「奇声」が場にふさわしくないとの警告をアンパイアから受けた。オフィシャルな警告ではなさそうだが、「(このような警告を受けるのは)バーミンガムという土地柄なのか、それとも会場がエコーしやすいからかしら。」と、本人はさほど気には留めていない。
昨年の今大会決勝でシャラポワと戦い敗れた第5シードのT・ゴロバン(フランス)は、A・チャクエタゼ(ロシア)と準々決勝で戦い、6-4, 7-6(7-3)で勝ち進み、続く準決勝でシャラポワと対戦することになった。
「明日の試合は楽しみだわ。公式戦では去年の今大会以来になるけど、若い頃はよく一緒にプレーしてたから、お互いのことがよく分かっている。」と、久しぶりの再会を心待ちにするゴロバン。
その他、第3シードのJ・ヤンコビッチ(セルビア・モンテネグロ)は、M・ワシントン(アメリカ)(アメリカ)を6-2, 6-4で、L・グランビル(アメリカ)はT・タナスガーン(タイ)を6-4, 6-3でそれぞれ下し、土曜の準決勝で両者が対戦する。
ベスト4に残った選手は全てアメリカのニック・ボロテリー・アカデミー出身という顔ぶれになった。