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試合前は和やかなムードのフェデラーとナダル |
画像提供:Getty/AFLO |
(フランス、パリ)
全仏オープン12日目の3日、世界ランキング1位でトップシードのR・フェデラー(スイス)は、第4シードで現在22連勝中のR・ナダル(スペイン)と準決勝で対戦する。決勝にもふさわしいくらいのカードだが、いずれにせよ歴史的な一戦となる可能性がある。また、それに比べると注目度もやや低めだが、第12シードのN・ダビデンコ(ロシア)とM・プエルタ(アルゼンチン)の両者が決勝のもう1つのイスを目指して、準決勝を戦う。
フェデラーは「誰もが待ち望んでいた試合だ。見応えがある。」と余裕のコメントを残している。
フェデラーは準々決勝までの5試合でまだ1セットさえも落としていない。彼はまだ全仏オープンのタイトルが無く、もし今回取れたなら6人目の全グランドスラムタイトルホルダーとなる。去年は3つのグランドスラムタイトルを含む74勝6敗、今年は既に6つのタイトルを獲得し、46勝2敗でという驚異的な強さを見せている。
一方のナダルは、今年クレーコートでは36勝2敗と圧倒的な記録を出している。全仏オープンには初の参加となるが、今季5度のクレーコート優勝という実績もあり、大会前には優勝候補の筆頭に挙げられた。もしナダルが勝てば、ATPツアーランキング1位を取れるチャンスも出てくるが、そのためには必ず優勝しなければならない。
両者の今までの対戦成績は1勝1敗と分けている。昨年マイアミのハードコートでの対戦ではナダルがストレートで勝利しており、今年の同大会の決勝ではナダルが2セット先取した後、フェデラーが逆転勝ちを収めている。
両者とも火曜日の準々決勝から2日間の休養をとっており、体力は十分にある。
ダビデンコ、プエルタと同様に初のグランドスラムタイトルを目指すナダルは19歳の誕生日をこの大舞台で迎える。