世界アンチ・ドーピング機構(WADA)は15日、男子テニスで世界ランク1位のJ・シナー(イタリア)が3ヵ月の出場停止期間を受け入れることで合意したと発表した。
>>【徹底解説】シナー禁止薬物騒動<<
シナーの出場停止期間は2025年2月9日から2025年5月4日までの3ヵ月間となる。
昨年3月の検査で禁止薬物クロステボルが2度陽性反応を示したことが同年8月に明らかとなったシナーだが、その後WADAはスポーツ仲裁裁判所(CAS)に上訴を行っていた。
3月の検査後、本来は禁止薬物が検出された時点で暫定的に出場停止処分となるものの、選手には異議を申し立て出場停止処分を解除する権利があり、シナーはこの申し立てを行い認められたため、これまで試合に出場できていた。
シナー本人とシナーのチームメンバーは全面的に調査に協力し、調査の結果、シナーのサポートメンバーがクロステボルが含まれる市販のスプレーを自身に使用した後に、シナーをマッサージしたことで意図せずして皮膚から体内に禁止薬物が取り込まれたことが認められた。そして、シナーには今回の件について過失や怠慢がなかったことが認められたため、その後の出場停止処分は下されなかった。
この裁定に対し、WADAは上訴を行っていたが、今回の発表では、シナーが不正行為を意図していなかったこと、また、クロステボルにさらされたことが競技力向上の利益をもたらすものではなく、チームメンバーの過失の結果として、本人の知らないうちに行われたことを認めたとコメント。しかし、競技規則とCASの判例により、選手はチームメンバーの過失に対して責任を負うとも声明を出した。
WADAは声明で「本件の特異な事実関係に基づけば、3ヵ月の出場停止処分は適切な結果であると考えられます。国際テニス連盟(ITF)と国際テニス・インテグリティ・エージェンシー(ITIA)は、ともにWADAのCAS不服申立の共同申立人です。いずれも判決を不服としていなかったですが、今回、ともに本件解決合意を受諾しました」とコメントした。
WADA、シナー、ITF、ITIAなどの協議によりいったんの解決を見せた今回の騒動。WADAはCASへの上訴を正式に取り下げることとなった。
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