現在、日本のトッププロとして活躍している選手の多くも、かつてはこの高校総体で熱い火花を散らしていた。例えば歴代の優勝者の中には、松岡修造、伊達公子をはじめ、現在デ杯代表としても活躍している、添田豪、鈴木貴男、岩渕聡も名を連ねている他、杉山愛も優勝者の一人である。
今年も真夏の高校テニスの祭典インターハイで、将来の日本のテニス界を担うであろう選手たちの熱戦が見られることだろう。
団体戦での注目は、男子の湘南工大附属と女子の長尾谷だ。昨年18年ぶりの優勝を果たした湘南工大附属は、このインターハイでの連覇を狙ってくるだろう。一方、長尾谷は18歳以下ジュニアランキング1位の小城を擁し、大会3連覇へ向け死角なしか。女子団体での3連覇は、伊達公子を擁した1988年の園田学園以来、20年ぶりの大記録達成となる。また、男子では春の選抜決勝で湘南工大附属を破っている古豪・柳川にも注目が集まる。
個人戦では、男子の廣田耕作(佐賀・龍谷)、綿貫裕介(東京・東海大菅生)、遠藤豪(三重・四日市)、星野武蔵(千葉・東京学館浦安)が、女子の小城千菜美(大阪・長尾谷)、井上雅(愛知・椙山女学園)、古賀愛(兵庫・駿台甲英)、大竹志歩(東京・富士見丘)ら高校ランキング上位の選手達が、優勝候補として注目される。特に、廣田と小城はともに今年の選抜を制しており、高校2冠達成に期待が集まる。