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強敵クレイステルスを下し、ベスト4進出のポン |
画像提供:Getty/AFLO |
アキュラ・クラシック準々決勝の第4試合(ナイトマッチ)で、今大会第7シードのK・クレイステルス(ベルギー)がS・ポン(中国)に4-6,4-6のストレートで敗れるという波乱が起きた。
アメリカのハードコート大会で26連勝中だったクレイステルスが相手ということで、この日ポンが勝つ可能性は限りなく0に近いと思われていたが、ふたを開けてみればポンのハードヒットが炸裂。終始クレイステルスを前後左右に振り回し翻弄するとストレートで試合を決めた。これでポンは、E・デメンティエワ(ロシア)、D・サフィーナ(ロシア)に続いて、今大会3人目のシード選手を撃破したことになった。
試合後ポンは、「とても嬉しい。クレイステルスとは初対戦だったこともあり、とても緊張していました。彼女(クレイステルス)を倒そうということよりも、コートを走り回って、自分のゲームをすることだけを心がけました。」と、片言の英語でインタビューに答えていた。
先週の大会でV・ウィリアムズ(アメリカ)を破り、見事優勝を収めたクレイステルスだったが、この日は伏兵ポンの前にまさかの敗戦となった。「彼女(ポン)は私が対戦してきた中で最高のプレーヤーの1人だと思う。今日の試合では信じられないような勢いでボールをクリーンヒットしてきた。私も良く守ったと思うけれど、今日の彼女の出来はそれ以上だったわ。私が徐々に調子を上げて行っても、彼女はそれを上回るプレーを見せたの。本当にお手上げ状態だったわ。今日の試合では、私の持てる力の全てを出し切ったけれど、それでも勝利には及ばなかったみたいね。彼女は将来もの凄い選手になると思う。世界のトップ3までいけると思う。」と、手放しで対戦相手のポンを褒め称えた。
ポンは準決勝で、第6シードのM・ピアース(フランス)と対戦する。また、もう一方の準決勝では杉山愛(日本)と森上亜希子(日本)が対戦することになっており、アジア勢がベスト4に3人入るという、異例のティア1大会になっている。