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ATPワールド・ツアー・ファイナルズ・ロンドン2009 見所
今季は全仏オープンを初制覇し生涯グランドスラムを達成し、ウィンブルドンで6度目の優勝を飾りピート・サンプラスの最多勝記録を塗り替えるグランドスラム通算15勝目を挙げたフェデラーであったが、USオープンでは決勝でフアン・マルティン・デル=ポトロに敗れ、大会6連覇を逃している。そのフェデラーとデル=ポトロは、同じグループAとなっておりラウンドロビンで早くも決勝の再現となる。 また、地元期待のアンディ・マレーもグループAに組分けられている。一時は世界ランク2位まで登り詰めたマレーは、フェデラーに対し6勝3敗とツアーでも数少ないフェデラーに勝ち越している選手の一人。さらに今年は地元での開催と、マレーにとって有利な条件が揃っている。グループAの残る一人はフェルナンド・ベルダスコで、厳しい戦いが予想される。 一方のグループBで注目を集めるのは、なんといってもナダルだろう。年初の全豪オープンを制しハードコートでも勝てることを証明したナダルであったが、全仏オープンでまさかの4回戦敗退を喫すると、それからは怪我との戦いにシーズンを費やすことになり、後半戦はやや失速したものの、直前のパリ・マスターズではベスト4に進出するなど完全復活にむけて順調に回復している。 ナダルと同じグループBには、大会連覇を狙うジョコビッチ、昨年の準優勝者ニコライ・ダビデンコ、そしてナダルにローランギャロスで勝った男ロビン・ソデルリングが組分けられている。前々週のスイス・インドアではフェデラーを、前週のマスターズではナダルに勝利してタイトルを獲得しているジョコビッチは、間違いなく今大会の優勝候補の筆頭。さらにダビデンコ、ソデルリングの両名も球足の速いサーフェスを得意としており、ナダルにとっては1試合たりとも油断はできないエキサイティングな組分けとなった。 世界のトップエリート8人しか出場が許されない、まさにチャンピオンたちの祭典ツアー・ファイナルズ。全ての試合がグランドスラムの決勝級の迫力となるのは間違いない。 |
ATPワールド・ツアー・ファイナルズ・ロンドン2009 初日見所
今大会シングルスのオープニング・マッチには、地元の期待を一身に背負う第4シードのアンディ・マレーが登場する。対するは、今年のUSオープンを制したフアン・マルティン・デル=ポトロ。22歳のマレーと21歳のデル=ポトロ、今後の男子ツアーを牽引していく期待がかかる若手2人の対戦に注目が集まる。お互いに2年連続2度目の最終戦出場となる両者の対戦成績は、4勝1敗でマレーがリードしているうえ、地元の声援を無条件に味方にできるマレーが有利といえそうだ。
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ATPワールド・ツアー・ファイナルズ・ロンドン2009 初日結果~大会2日目見所
いよいよ開幕した2009年の男子ツアー最終戦。シングルス、ダブルスともにグループAの初戦が行われた初日は、地元の期待を一身に受けるアンディ・マレーが今年のUSオープン覇者であるフアン・マルティン・デル=ポトロをフルセットで下し、地元の声援に応えた。 また、2年ぶり5度目の優勝を目指すロジャー・フェデラーが、最終戦に初出場を果たしたフェルナンド・ベルダスコを逆転で下し、準決勝進出にむけて大きな1勝を挙げている。 またダブルスでは、第1シードでディフェンディング・チャンピオンのネスター/ジモンイッチ組が、第8シードのフィルステンベルグ/マトコウスキー組にストレートで敗れる波乱が起きている。
世界ランク2位のラファエル・ナダルが、怪我で欠場のアンディ・ロディックに代わり今大会への出場権を獲得したロビン・ソデルリングと対戦する。ナダルにとってソデルリングは、それまで無敗だったローラン・ギャロスで初めての黒星をつけられた因縁の相手。リベンジを決めるには絶好の舞台が、このツアー最終戦でやってきた。両者の対戦成績は、3勝1敗でナダルがリードしているが、ハードコートでの対戦は今回が初めてとなる。
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ATPワールド・ツアー・ファイナルズ・ロンドン2009 大会2日目結果~大会3日目見所
ラウンドロビン・グループBの初戦が行われた大会2日目、今大会にぎりぎりで出場を決めたロビン・ソデルリングが、第2シードのラファエル・ナダルをストレートで破り、ツアー最終戦初出場にして初勝利をあげた。 また、昨年の決勝の再現となったノヴァーク・ジョコビッチとニコライ・ダビデンコの一戦は、調子の上がらない中でも要所でポイントを獲得したジョコビッチがフルセットの逆転で勝利、連覇がかかる今大会初戦を勝利で飾った。 またダブルスでは、第2シードのボブ・ブライアン/マーク・ブライアン組と、第4シードのルーカス・ドロウィー/リーンダー・パエス組が揃って敗れるという波乱が起きている。
第5シードのフアン・マルティン・デル=ポトロと、第7シードのフェルナンド・ベルダスコが3年ぶりとなる対戦を行う。唯一の両者の対戦は、2006年にスペインで行われたチャレンジャー大会でのことで、ツアーレベルで対戦するのは今回が初めてとなる。その唯一の対戦では、デル=ポトロがフルセットで勝利を収めているが、当時と比べると2人とも大幅にレベルアップしているため、全く別の試合となることが予想される。
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ATPワールド・ツアー・ファイナルズ・ロンドン2009 大会3日目結果~大会4日目見所
シングルス、ダブルスともにラウンドロビン・グループAの2戦目が行われた大会3日目、USオープン覇者のフアン・マルティン・デル=ポトロがフェルナンド・ベルダスコをファイナルセットのタイブレークで振り切り勝利、準決勝進出へ望みをつないだ。 もう一方の試合では、第1シードのロジャー・フェデラーが地元勢のアンディ・マレーをフルセットの逆転で撃破、ラウンドロビン2勝目をあげベスト4進出に大きく前進するとともに、今シーズンの年間ランキング1位の座を確定さえている。 ダブルスでは、ディフェンディング・チャンピオンのネスター/ジモンイッチ組がチェルマク/メルティナク組にストレートで敗れ、ラウンドロビンでの敗退が決定する番狂わせが起きているほか、虎視眈々と王座を狙うブパティ/ノウルズ組がフィルステンベルグ/マトコウスキー組を破り、早くも準決勝進出を決めている。
ディフェンディング・チャンピオンのノヴァーク・ジョコビッチが、今大会初出場のロビン・ソデルリングと対戦する。初戦でラファエル・ナダルを破り勢いに乗るソデルリングに対し、ジョコビッチがどういったプレーで対抗するのか注目が集まる。両者の対戦成績は、5勝0敗でジョコビッチが圧倒しているが、失うもののないソデルリングが窮鼠と化すのか?
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ATPワールド・ツアー・ファイナルズ・ロンドン2009 大会4日目結果~大会5日目見所
シングルス、ダブルスともにラウンドロビン・グループBの2戦目が行われた大会4日目、第8の男であるロビン・ソデルリングが、ディフェンディング・チャンピオンであるノヴァーク・ジョコビッチにストレート勝ちを収め、ベスト4一番乗りを決めた。「彼は今大会でベストだ。」とまでジョコビッチに言わしめたソデルリング。初出場でありながら、今大会の台風の目となりつつある。 もう一方の試合では、第6シードのニコライ・ダビデンコがラファエル・ナダルを撃破、ラウンドロビン突破の可能性を残した。また2試合連続でのストレート負けを喫したナダルは、この時点でラウンドロビンでの敗退が確定、大会開幕前にはベストになりつつ体調をアピールしていただけに残念な結果に終わっている。 ダブルスでは、3度目の優勝を狙うブライアン兄弟がドロウィー/パエス組をストレートで撃破、準決勝進出に望みをつないでいるほか、クボット/マラチ組が3本のマッチポイントをしのぎミルニ/ラムニ組に勝利、ラウンドロビン2勝目を挙げている。
地元でのラウンドロビン敗退はどうしても避けたいアンディ・マレーが、わずかに準決勝進出の可能性を残しているフェルナンド・ベルダスコを迎え撃つ。準決勝進出のために「勝利」の二文字が必要な両者だけに、この試合では壮絶なポイントの奪い合いが予想される。対戦成績では7勝1敗でマレーがリードしており、さらに会場はマレーの地元であるロンドンと、マレーに有利な条件が揃っている。
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ATPワールド・ツアー・ファイナルズ・ロンドン2009 大会5日目結果~大会6日目見所
シングルス、ダブルスともにラウンドロビン・グループA最後の試合が行われた大会5日目、ベスト4進出の行方がかかった試合は、最後までドラマチックであった。まず登場したのは地元期待のアンディ・マレー、今日のフェルナンド・ベルダスコとの試合にストレート勝ちを収めればベスト4進出が決まったものの、チャンスを活かしきることが出来ずフルセットでの勝利となり、続く試合の結果を待つこととなった。 マレーの結果を受けて始まったロジャー・フェデラーとフアン・マルティン・デル=ポトロの一戦は、戦前の予想通り凄絶な打ち合いとなった。誰がベスト4になるのか何も定かではない状況の中、デル=ポトロがフルセットでフェデラーに勝利、この結果3人が勝敗、並びに得失セットで並ぶという大混戦となったが、ゲーム獲得率でマレーがわずかに他の2人に劣り、涙を飲むこととなった。 ダブルスでは、第3シードのブパティ/ノウルズ組と第5シードのチェルマク/メルティナク組が2勝1敗で並びラウンドロビンを突破、ベスト4に進出している。
すでにラウンドロビンでの敗退が決定してしまった第2シードのラファエル・ナダルが、ディフェンディング・チャンピオンのノヴァーク・ジョコビッチと対戦する。ラウンドロビン突破のためには勝利しかないジョコビッチは、先週行われたパリ・マスターズではナダルを圧倒しており、今回はその再現を果たしたい。両者の対戦成績は、14勝6敗でナダルが大きく勝ち越しているが、ハードコートでの対戦では6勝3敗でジョコビッチがリードしている。
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ATPワールド・ツアー・ファイナルズ・ロンドン2009 大会6日目結果~大会7日目見所
ラウンドロビン最後の試合が行われた大会6日目、ついに今年最後の栄冠を争うベスト4の面々が決定した。ディフェンディング・チャンピオンのノヴァーク・ジョコビッチは、第2シードのラファエル・ナダルをストレートで撃破し2勝1敗とすると、残る試合に自らの命運をかけることとなった。 さまざまな思惑が交錯する中で開始されたニコライ・ダビデンコとロビン・ソデルリングの対戦は、準決勝進出のために勝利しかなかったダビデンコがフルセットで勝利。この結果、最後のベスト4の座はダビデンコのものとなった。 ダブルスでは5年ぶり3度目の優勝を目指すブライアン/ブライアン組とミルニ/ラム組が勝利、それぞれグループB勝ち抜けを決めている。
ついに始まる決勝トーナメント、シングルス準決勝第1試合にロジャー・フェデラーとニコライ・ダビデンコが登場する。今大会で年間ランキング1位の座を獲得したフェデラーは、史上最多タイとなる5度目のタイトル獲得を目指す。一方のダビデンコは、昨年に続く決勝進出がかかる。両者の対戦成績は、フェデラーの12戦全勝とダビデンコに勝ち目はないように見えるが、今大会では多くの番狂わせが起きており、王者といえども一瞬たりとも油断できないだろう。
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ATPワールド・ツアー・ファイナルズ・ロンドン2009 大会7日目結果~大会最終日見所
決勝トーナメント準決勝が行なわれた大会7日目、今年最後の頂上決戦に臨む2人が決定した。 第6シードのニコライ・ダビデンコが、王者ロジャー・フェデラーをフルセットの激戦の末に撃破、2年連続となるツアー最終戦決勝の舞台に駒を進めた。これまでフェデラーに12戦全敗であったダビデンコは、この大舞台で嬉しい初勝利をフェデラーから挙げている。 そのダビデンコの前に立ちふさがるのは、今年のUSオープン覇者であるフアン・マルティン・デル=ポトロとなった。第5シードのデル=ポトロは、今大会で快進撃を続ける第8シードのロビン・ソデルリングとの壮絶な打ち合いを制し、初の決勝進出。 ダブルスでは、王者返り咲きを狙うブライアン兄弟と、ミルニ/ラム組がそれぞれ決勝進出を果たしている。
長かった男子ツアーの終わりを飾るのは、ダビデンコとデル=ポトロの2人となった。昨年後半に4大会連続優勝の離れ業をやってのけ大ブレークを果たしたデル=ポトロは、今季も成長を続け、USオープン決勝では王者フェデラーを破り、初のグランドスラムを獲得する活躍を見せている。一方のダビデンコは、今季前半を怪我のために棒に振ったが、ハードコート・シーズンに入ると本領を発揮、上海マスターズではラファエル・ナダルを破ってタイトルを獲得している。両者の対戦成績は、2勝1敗でダビデンコがリードしている。また、お互いにコート上で会うのは昨年の最終戦以来となっている。 |
ATPワールド・ツアー・ファイナルズ・ロンドン2009 大会最終日結果
ついに迎えた大会最終日、シングルス決勝で第6シードのニコライ・ダビデンコが、第5シードのフアン・マルティン・デル=ポトロを6-3, 6-4のストレートで下し、キャリア初となるビッグタイトル獲得で今シーズンを締めくくった。 これまでグランドスラム準決勝に4度進出するも、メジャータイトルとは縁のなかったダビデンコは「今日は最初から100%集中していた。」と語るように、21歳のデル=ポトロに付け入る隙を与えない、円熟のテニスで大きな勝利を手にしている。またダビデンコは、今大会でラファエル・ナダル、ロジャー・フェデラー、そしてデル=ポトロと、今年のグランドスラム優勝者全てを破ってのタイトル獲得となった。 一方のデル=ポトロは、ラウンドロビンで王者フェデラーを破るなどの活躍をみせたが、「彼は素晴らしいチャンピオンだ。どうやったら彼に勝てるのか、誰も分からないよ。」とチャンピオンに脱帽するしかなかった。 昨年の最終戦では準優勝に終わり、世界ランク1位の座を失ったブライアン兄弟は、今大会に優勝したことで世界王者ペアに返り咲くことが決定した。双子の弟であるボブは「とても意味のあることだ。今の僕らが目指しているゴールは大変なものなんだ。グランドスラムで良いプレーをすることもそうだけど、究極のゴールは1位で終わることなんだ。」と喜びを言い表している。 ミルニ/ラム組は、ラウンドロビンではブライアン兄弟に勝利していたものの、この大一番でそれの再現とはいかなかった。 |
ツアー・チャンピオンシップス/ツアー・ファイナルズの仕組み
WTAツアーチャンピオンシップ、そしてATPツアー・ファイナルズはそれぞれ、予選をラウンドロビン形式で行なう。
ラウンドロビン形式とは
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8人のプレイヤーを、1位と2位が別の組、3位と4位が別の組へ、といったように2組に分ける。
分かれた組の中で、それぞれ総当たり戦を行い、1位から4位までを決定する。
それぞれの組の上位2名までが決勝トーナメントに進出する。
総当たり戦の後、2名以上の選手が勝ち数で並んだ場合、次のように決定する。
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2名が並んだら、その両選手の対戦の勝者が勝ち抜け
3名以上が並んだ場合、セット獲得率の高い選手から勝ち抜け
以上で決まらない場合、ゲーム獲得率の高い選手から勝ち抜け
といったように、たすきがけで対戦する。
チャンピオンシップ、そしてマスターズカップに出場できるのは、それぞれシーズンを通して最も活躍した上位8名のみ。
またチャンピオンシップ、マスターズカップともにダブルスもあり、男子は8組、女子は4組が出場する。
昨年までの優勝者はこちらのページでチェック! → WTAツアーチャンピオンシップ / ATPテニスマスターズカップ