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全豪オープン2009特集

2/7~2/13

フランス・ガス・オープン (Open Gaz de France)

WTA Tier2 フランス、パリ

『サフィーナ、初のTier2タイトル。』

ディナーラ・サフィーナ
今年は兄弟揃って優勝を飾る
画像提供:Getty/AFLO

全豪オープン男子チャンピオンのM・サフィンの妹であるD・サフィーナ(ロシア)は、兄に続けとばかりに自身初のTier2での優勝と、ビッグ・タイトルを獲得した。
地元出身で優勝候補の筆頭だったA・モレスモを、6-4,2-6,6-3の2時間20分で下し2003年7月以来となる自身3度目の優勝を上げた。「今私がどんなに嬉しいか、想像つかないと思うわ。この気持ちを表す言葉が見つからないの。今までのテニス人生で最高の日よ。良いプレーができたしチャンスも活かせた。それにトップ5プレーヤーを倒せたんですもの。1日にこんなにたくさん嬉しい事があるなんて、贅沢すぎだわ!」と、初めてトップ5プレーヤーを破って久々の優勝を成し遂げた喜びに感無量だった。
決勝戦の二人の顔合わせは今季2度目だった。全豪オープンの2回戦で、サフィーナは第1セットを先取してからの逆転負けを喫していた。この決勝も同じような展開となりかけていた。しかし今回のサフィーナは同じ過ちを繰り返しはしなかった。「ここパリのコンディションは、メルボルンとは大違いだったわ。メルボルンは暑すぎて、動くことさえ辛くて集中力も欠けてしまったの。」と、サフィーナは違いを語った。今まで一番格上の選手を倒したのは、2003年地元モスクワで当時11位だったM・マレーバからの勝利で、ランキング4位の選手を破ったのは最高の成績でもあった。
一方16個目のタイトルを目前に敗れたモレスモは「今日はベストのプレーができなかったわ。アグレッシブに戦えなかったし、ショットも良い所へ打てなかった。サフィーナはそこを突いてきて、良いプレーを続けたの。彼女は精神的にだいぶ成長していたし、試合全体を通して、高い集中力を維持していたわ。」と、全豪オープンの時と比べて、サフィーナから成長の跡がうかがえた事をコメントしていた。
今大会、第1シードだったセリーナ・ウィリアムズ(米国)は、準々決勝の対サフィーナ戦を前に胃腸疾患のため棄権していた。サフィーナはラッキーな勝ち上がりでベスト4入りを果たし、地元の声援を見方に付けた新鋭T・ゴロバンにも6-1,4-6,7-6(2)の大接戦の末決勝へ進出していた。
ダブルスでも決勝進出をしていたサフィーナだったが、ダブル優勝とはいかなかった。A・メディナ=ガリゲス(スペイン)と組んで第1シードで決勝戦へ勝ち上がったサフィーナだったが、I・ベネソバ&K・ペスフケのチェコ・ペアーが6-2,2-6,6-2で勝利し、このペアーで初優勝を上げた。ベネソバは初のダブルス・タイトルで、ペスフケは自身3度目の優勝だった。



ハイデラバード・オープン (Hyderabad Open)

WTA Tier4 インド、ハイデラバード

『ミルザ、インド人として初の栄冠。』

世界ランキング134位で地元の大声援を受けた18歳のS・ミルザが、インド人として初のWTAシングルス・チャンピオンに輝いた。ミルザは先月の全豪オープンでも、インド人として初めてグランド・スラムで3回戦へ進出しており、今年に入ってからインド人女子テニス界の歴史を塗り替え続けている。ミルザは昨年ウィンブルドン・ジュニアで優勝しており、これがWTAツアー本戦出場5回目にしての快挙だった。
準決勝の対M・キリレンコ(ロシア)戦後に、「決勝へ進出できたこの気持ちを表す言葉が見つからないわ。最高の試合だったし、ソニー・エリクソンWTAツアーで初めての決勝戦で、特別な気持ちだわ。」と、自分自身でも驚いていると語っていた。
第9シードのA・ボンダレンコ(ウクライナ)は、決勝戦でミルザに4-6, 7-5, 3-6で敗れたが、彼女も先週のパタヤでの大会では初めて準々決勝へ進出して、今回は初の決勝戦進出と躍進。昨年のこの時期は187位だったランキングを現在自己最高の102位へと伸ばしている。
日本人では手塚玲美と久松志保が予選に出場し、手塚が2回戦、久松が3回戦で敗退した。第3シードだった久松はラッキー・ルーザーとして本戦に出場したものの、初戦を突破できなかった。
ダブルスの決勝はすべて中国人選手の顔ぶれとなった。第3シードのヤン・ツー&鄭潔ペアーがオリンピックの金メダル・ペアーのティン・リー&ティエンティエン・スン組を6-4,6-1で下し、2度目のダブルス優勝を果たした。リー&スン組は昨年同様準優勝に終わった。

オープン13 (Open 13)

ATP International Series フランス、マルセイユ

『ヨハンソン、早くも2勝目。』

ヨアシム・ヨハンソン
ヨハンソン、今年は飛躍の年になるか
画像提供:Getty/AFLO

J・ヨハンソン(スウェーデン)がI・リュビチッチ(クロアチア)を7-5,6-4の1時間20分で退け、今季早くも2度目の優勝を上げた。
ヨハンソンは、今大会を通して、一度もサービスをブレークされない安定した戦い振りで、決勝戦でも19本のサービス・エースを奪いブレークを許さず、逆に第1セットは5-5から、第2セットも2-2からブレークを奪い、試合の主導権を握ったまま、リュビチッチを退け優勝を手にした。
「これがヨーロッパでの初タイトルだ。世界各国で優勝するのは気分が良いね。でも、そんなことあまり考えた事がなかったよ。第1セットの4-3の時から、プレーが良くなってチャンスを奪えるようになったんだ。最初は彼のサービスが読めなくて苦労したけど、ベースライン深くにリターンが返せるようになったんだ。リターンをより一層正確に返し始めて、彼にプレッシャーをかけられたのが良かったね。」と、自身3度目の優勝の勝因を語った。
今大会初戦で元世界1位のJ・C・フェレーロを破って勝ち上がり優勝を果たしたヨハンソンは、これでエントリー・ランキングで初めてトップ10入りを果たすことになる。「トップ10入りするなんて最高だよ。それが子供の頃からの夢だったんだ。これからはずっとそれを維持していきたいよ。」と、嬉しさと抱負を付け加えていた。
今大会前はエントリー・ランキングで9位にいたリュビチッチは、これで今年すでに2回目の決勝進出ではあったが、いずれも優勝には手が届かなかった。「彼のような選手からブレークを奪うのは容易な事じゃないよ。去年から比べて彼は大分成長していた。昔ほど危険を冒さなくなったし、馬鹿打ちもしなくなった。ベースラインからの安定性が増したんだ。今日はミスが本当に少なかったね。」と、ヨハンソンを賞賛していた。
ダブルスでは、M・ダム&R・シュティエパネック組が世界ナンバー・ワン・ペアーのM・ノールズ&D・ネスター組を7-6(4),7-6(5)の接戦を物にして、このペアーで3度目の優勝を果たした。「優勝できて嬉しいよ。昨年は決勝で敗れていたから、今年は去年より良いよね。素晴らしい大会だったし、僕達も勝ち続けたて、また来年も戻ってきたいね。」と、ダムは嬉しさを語っていた。

ATPブエノスアイレス (Buenos Aires ATP)

ATP International Series アルゼンチン、ブエノスアイレス

『ガウディオ、2週連続優勝。』

ガストン・ガウディオ
ガウディオ、地元での優勝を飾る
画像提供:Getty/AFLO

G・ガウディオは、ワイルド・カードで出場し決勝へ進出してきたM・プエルタとのアルゼンチン対決となった決勝戦を6-4、6-4で勝利し、先週のベルサウス・オープンに続きタイトルを手にした。
「また夢が叶ったよ。全仏オープンに続いて、地元でも優勝ができたんだ。自分が愛している場所で優勝できるのは最高の気分だ。この優勝を、自分をサポートしてくれているチームのみんな、家族、そして友達に捧げるよ。どんなことがあっても、また来年戻ってくるよ。だってここは僕にとって特別な場所だからね。準優勝のプエルタとは子供の頃から知っていて、一緒にツアーに出始めた。こうして彼とまた会えたのも最高だった。ベストの試合ではなかったけど、なんとか勝てて優勝できて良かったよ。」と、地元での優勝に嬉しさがひとしおのようだった。これでガウディオはクレーでの試合で6大会連続決勝進出を果たしている。
敗れたプエルタは、準々決勝で第1シードのC・モーヤを破り、準決勝では同胞のJ・アカスーソを倒しての勝ちあがりだった。「ガウディオが今週だけじゃなくて、長いあいだ素晴らしいプレーをしてきた事を祝福するよ。彼はほとんどミスをしないプレーヤーさ。それから自分があまり良くなかった時に応援してくれたみんなにお礼を言いたいよ。またこの大会でプレーをして、アルゼンチンの人達が喜ぶような優勝を上げたいよ。」と、嬉しさと抱負を語っていた。
ダブルスでは、F・チェルマク&L・フリエドルのチェコ・ペアーが6-2,7-5でJ・アカスーソ&S・プリエトの地元アルゼンチン・ペアーを破り、このペアーで5個目のタイトルを獲得した。

SAPオープン (SAP Open)

ATP International Series アメリカ、カリフォルニア州サンホセ

『ロディック、貫禄優勝。』

アンディ・ロディック
ロディック、今年初のタイトル獲得
画像提供:Getty/AFLO

ディフェンディング・チャンピオンで第1シードのA・ロディック(米国)は決勝でC・ソールニエ(フランス)を6-0,6-4のわずか50分で圧勝し、今季初優勝を果たした。
この日9本のサービス・エースを奪い、ファースト・サーブの確立が72パーセントと、絶好調のロディックは、第1セットで3度のブレークに成功し、わずか20分で奪ってしまった。第2セットも第3ゲームをブレークし、そのまま試合に決着を着けてしまった。
「第1セットは本当に最高のテニスができたよ。悪いところが探せないくらいだ。第2セットは早くにブレークできて良かったよ。そのお陰で試合の主導権が握れたからね。彼はやろうと思っていたことをすべて決めようとしてきたけど、初めての決勝戦できっと緊張していたと思う。だから、スタートから攻めたんだよ。」と、決勝戦へ臨んだ気持ちを語った。ロディックは1999年~2000年のM・フィリプーシス(オーストラリア)以来の2連覇を成し遂げ、これが彼の4度目の連覇となった。
29歳のソールニエは、決勝までに第5シード、第4シード、第7シードと次々にシード選手を倒して勝ち上がり、今季フランス人として初めて決勝戦に進出した。「ロディックは出だしが良かったね。僕にまったくチャンスをくれなくて、試合にならなかったよ。自分のミスも出たしね。第1セットは自分よりはるかに良いプレーをしたとしか言いようがないさ。以前に対戦した時より、もっと完璧なプレーヤーになっていたね。」と、ロディックにまったく手がでなかったことを表していた。
ダブルスでは第1シードのW・アーサーズ&P・ハンリーのオーストラリア・ペアーがY・アレグロ(スイス)&M・コールマン(ドイツ)組を7-6(4),6-4で下し、今季初優勝を上げた。2003年11月以来の優勝に「この前の優勝から、随分経つけど、こうしてまた優勝できて嬉しいよ。」と、ハンリーは、アーザーズと組んで3度目の優勝の喜びを語った。

日本男子も頑張ってますよ~~~。

鈴木貴男
全豪オープンの勢いを維持して欲しい
画像提供:Getty/AFLO

ATPのツアーの頂点にグランド・スラムがあるじゃない。そして、マスターズ・シリーズ、インターナショナル・シリーズって続いているんだけど、あまり取り上げられないのが、その下にあるチャレンジャー・シリーズと、フューチャー・シリーズ。ちなみにその下にはサテライト・サーキットがあるんだけど、大きい大会に出場するにはポイントが必要なため、下の大会で良い成績を収めてポイントを重ねる事が必要になるの。日本人選手はあいにくこの下の大会への出場がメイン。
先月の全豪オープンで活躍した鈴木貴男選手も先週はセルビア・モンテネグロでのチャレンジャーに出場していました。準々決勝まで勝ち上がって第1シードの選手に惜しくも敗れちゃいましたね。ブルネイで行われたチャレンジャーには多くの日本人選手が出場しました~。第3シードの寺地貴弘、坂井利彰、杉山記一、松井俊英は初戦、添田豪は2回戦敗退しちゃったけど、第2シードの本村剛一は決勝まで勝ち進んだの。惜しくもC・グッチオネ(オーストラリア)に6-3,7-5で敗れてしまったけど。うん、でもこうして日本人男子のチャレンジャー大会でも頑張っている姿をこのPinky’s Remarkではなるべく取り上げるようにしたいな~って思ってます。




セリーナ・ウィリアムズ
さすがのセリーナもウィルスには負けた
画像提供:Getty/AFLO

全豪オープンで優勝したセリーナだったけど、フランスの大会で胃の調子をくずして棄権しちゃいましたね。真夏のオーストラリアから真冬のフランスへと世界を転戦していると、体調管理って難しいのよね、きっと。杉山選手がテレビで言ってたけど、時差には慣れるんだって。でも、気温がめまぐるしく変わっているなかで運動しなきゃならないから、風邪とか引いたら大変みたい。ドープングもうるさくなってるから、下手に風邪薬も飲めないじゃない。食事が変わったり、プレッシャーがかかったりで、セリーナみたく(セリーナですら)胃腸を壊しちゃう選手も出てきて当然よね!
その杉山選手だけど、足の治療にイタリアへ出発したって話。今年に入ってからまったく勝てないからね~。次の大会までにはしっかり治して、元気な愛ちゃんスマイルが見たいものね!
復帰と言えば“やっと”って感じでキム・クレイステルスが地元の大会で復帰するわね。直ったかと思ったら再発とかしてたから、かなり慎重に治療してて、こんなにかかったんじゃない?でも、またいつ同じことが・・・って観ているファンもドキドキよね。お願い、そんな心配吹き飛ばして!!!

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