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3戦全勝で決勝トーナメントに進んだピアース |
画像提供:Getty/AFLO |
(アメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルス)
WTAツアーチャンピオンシップ4日目は、昨日既に決勝トーナメントに進出する4人が決定しているため、その組み合わせを決めるだけの消化試合が行われた。
第1試合は、黒組から決勝トーナメント進出を決めている
M・ピアース(フランス)と
A・モレスモ(フランス)による試合が行われ、ピアースが2-6, 6-4, 6-2で勝ち取った。これでピアースは3勝0敗と黒組トップ、モレスモが2勝1敗で2位となった。
第1セットこそ18ものエラーを連発したピアースだが、第2セットでは意地を見せ、最終ゲームをブレークすると、その勢いでファイナルセットも奪った。
「第2セットをとられてからは、脚の動きが鈍った。」と敗れたモレスモは語った。
両者はUSオープン準々決勝でも戦っており、その時はピアースがストレート勝ちしていた。
第2試合では、ディフェンディング・チャンピオンで既に緑組から決勝トーナメントへ進出が決まっている
M・シャラポワ(ロシア)が
N・ペトロワ(ロシア)と対戦した。シャラポワは明らかに力がはいっておらず、1-6, 2-6であっさり敗退した。
「昨日の試合(対ダベンポート戦)に疲れて、今日はまだ寝ていたい気分だった。」と心そこにあらずのシャラポワは語った。
結果、シャラポワは予選ラウンドでは
L・ダベンポート(アメリカ)と並び2勝1敗となったが、そのダベンポートをシャラポワは倒しているため、総獲得セット数ではダベンポートに負けるものの1位で予選通過することとなった。
準決勝ではそれぞれの組の1位と2位とが対戦するため、ピアース対ダベンポート、そしてモレスモ対シャラポワの顔合わせとなる。
WTAツアー最終戦ではいまだかつてフランス人による優勝はないが、今年はベスト4に2人のフランス勢がおり、初の優勝となるか期待が集まる。
ピアースとダベンポートこれまでダベンポートが8勝3敗とリードしているが、実は1999年以来初めて今年の全仏オープンで対戦しており、その時はピアースが勝っている。
シャラポワとモレスモは去年のツアー・チャンピオンシップでの対戦が唯一の対戦で、その時はシャラポワがストレート勝ちしている。
また、この日は
K・クレイステルス(ベルギー)対
E・デメンティエワ(ロシア)戦も行われ、6-2, 6-3でクレイステルスが勝ち、1勝2敗で最終戦を終えた。デメンティエワは0勝3敗で終わった。
大会前には優勝候補筆頭とまで言われたクレイステルスだが、時差ぼけもあってか初戦から2連敗を喫してしまった。
「これで一年が終わったわ。(今大会ではいい結果を残せなかったけど)それでも今年一年私ができたことは、自分でも驚いているくらい。去年はなにもできなかったこともあって、本当に一勝一勝が特別なものになったわ。」と全世界を驚かせた復活劇を自ら振り返り、今シーズンを終えたクレイステルスだった。
お詫び:先ほど掲載されたニュースでは準決勝の組み合わせが逆となっていたことをお詫び申し上げます。
(2005年11月12日)