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いつもの動きが見られない不調のクレイステルス |
画像提供:Getty/AFLO |
(アメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルス)
WTAツアー・チャンピオンシップの2日目で、
K・クレイステルス(ベルギー)が昨日に続いて2敗を喫するという波乱があった。
L・ダベンポート(アメリカ)と並び今大会優勝候補最右翼と見られていたクレイステルスは、
A・モレスモ(フランス)と対戦し、3-6, 6-7(4-7)のストレートで敗れ、予選ラウンドで0勝2敗となり、決勝トーナメント進出がかなり難しくなった。
予選ラウンドで、誰か1人だけが3勝し、残りの3人が1勝2敗で並び、そこで勝ちセット数で競って勝ち残るしか道が残っていない。同じ黒組ではモレスモ(1勝0敗)、
M・ピアース(フランス)(2勝0敗)、
E・デメンティエワ(ロシア)(0勝1敗)となっており、明日のモレスモ対デメンティエワ戦でもしモレスモが勝ち2勝とすると、その時点でクレイステルスの決勝進出はなくなる。
長い怪我との戦いからようやく復帰した今年3月には、ランキングも134位まで下がっていたクレイステルスは、その後奇跡的な復活劇を見せ、通季で66勝と圧倒的な強さで、今大会も優勝候補の筆頭として上げられていた。
「ここに来て疲れが出てきたのか、ボールが上手く打てないし、ボールが見えていない。」と頭を抱えるクレイステルス。
試合では36ものエラーを犯し、11回あったブレークチャンスも2回しか活かせなかった。
一方勝ったモレスモは、「今日はいろんな種類のボールを打ったのが上手く行った。バックハンド・スライスが特に効果的だった。」と2002年USオープン以来3年振りにクレイステルスを倒した勝因を語った。
M・シャラポワ(ロシア)らのいる緑組では、ダベンポートと
P・シュニーダー(スイス)の試合が行われ、6-3, 7-5でダベンポートが勝ち、2勝0敗とした。シュニーダーは0勝2敗。
「まずはいいポジションにつけたけど、まだ何が起こるかわからないから。」と、去年も2勝しながらセット数で負け決勝に進めなかった苦い経験があるだけに、ダベンポートはまだ気を緩めることができない。
「今日は試合後半で二人ともリズムが崩れたわ。疲れてきたので、絶対2セットで終わらせようと焦ったのかもね。」
2日目終了時点での結果は以下の通り。
緑組 |
勝敗 |
セット数 |
ゲーム数 |
ダベンポート |
2勝0敗 |
4-0 |
26-16 |
シャラポワ |
1勝0敗 |
2-1 |
15-10 |
ペトロワ |
0勝1敗 |
0-2 |
8-13 |
シュニーダー |
0勝2敗 |
1-4 |
18-28 |
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黒組 |
|
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|
ピアース |
2勝0敗 |
4-1 |
29-18 |
モレスモ |
1勝0敗 |
2-0 |
13-9 |
デメンティエワ |
0勝1敗 |
0-2 |
5-12 |
クレイステルス |
0勝2敗 |
1-4 |
22-30 |
(2005年11月10日)