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絶好調で突進するベテラン ピアース |
画像提供:Getty/AFLO |
(アメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルス)
WTAツアー・チャンピオンシップの2日目、予選ラウンドが行われ、
M・ピアース(フランス)が
E・デメンティエワ(ロシア)と対戦し、6-2, 6-3で圧倒的な勝利を収めた。これで昨日の
K・クレイステルス(ベルギー)戦に続き2勝0敗と決勝トーナメント進出の可能性が高まったとともに、自身500勝目の記念すべき勝利となった。
「やったわ、これで引退できるわ!」と冗談を飛ばすピアースは現在30歳、プロに転向して16年にもなる大ベテラン。「よくここまでやってきたと、自分でも感心するわ。」
これまでピアースはデメンティエワに1勝3敗と必ずしも分がよくなかったが、今日の試合ではサービスが次々と決まり、強烈なフォアハンドを武器にデメンティエワのサービスを5回もブレークする一方的な展開となった。
「第1戦でキム(クレイステルス)と戦えたことが有利な結果となった。彼女は優勝候補筆頭とされるだけに、動きも早いしディフェンスも素晴らしいから、その相手ともう当たらなくていいからね。」とピアースは、最大の難関を突破した余裕を見せた。
敗れたデメンティエワは、「ピアースは絶頂にあるとしか言えないわ。これじゃ私は何もできない。これまで何度か彼女と試合したことがあるけど、今年の彼女はまったく違うわ。結果もそれを物語っている。」とまったく歯が立たなかったことを認めた。
(2005年11月10日)