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苦手な相手を倒したピアース |
画像提供:Getty/AFLO |
(アメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルス)
WTAツアー・チャンピオンシップ初日の第一試合で、
K・クレイステルス(ベルギー)と
M・ピアース(フランス)が対戦し、USオープン決勝での雪辱を晴らすかのようにピアースが6-1, 4-6, 7-6(7-2)の接戦を制して緒戦を勝利で飾った。
両者はこれまで3回の対戦でクレイステルスは1セットすら落としていないという完璧ぶりだっただけに、幕開けから波乱含みの展開となった。USオープン決勝でも6-3, 6-1と圧倒的な強さを見せていたが、今日は移動直後の疲れのせいか、いつもの動きの良さもなく、32ものエラーを連発し、ダブルフォルトも11にも及んだ。
「これまでとは違った戦略で臨んだのよ。勝てそうかとも思っていたわ。」とピアースは勝利後に語った。
一方のクレイステルスは、9時間の時差による調整が上手くできていないことが要因だと語った。
「時差ぼけのせいで、試合中ずっと宙に浮いたような感じだったの。とても疲れてて、早くホテルに戻って寝たい、と思いながら試合していた。褒められたことでないのは分かっているけど、誰にでもありうることだと思うわ。」と女王らしからぬ面を見せた。
とは言うものの、ファイナルセットも6-5でリードして迎えたサービスゲームで勝利を手にする直前にまで達していた。しかしそこでブレークを許してしまい、以降はピアースに試合の主導権を握られてしまった。
クレイステルスはこの後
E・デメンティエワ(ロシア)、そして
A・モレスモ(フランス)と戦い、黒組から決勝トーナメントへの進出を狙う。
(2005年11月9日)