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全豪オープン2009特集

WTA最終戦組み合わせ決定

リンゼイ・ダベンポート、マリア・シャラポワ、金・クレイステルス
今年の真の女王はこの3人のうちの1人か
画像提供:Getty/AFLO

(アメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルス)

WTAツアーで今年最も成績の良かった上位8人だけが集い、真の女王を決めるツアー・チャンピオンシップが今週ロサンゼルスで行われ、その顔ぶれと組み合わせが7日発表された。

賞金総額300万ドルの今大会には、現在世界ランキングトップのL・ダベンポート(アメリカ)、USオープン優勝を含め今季9勝をあげるK・クレイステルス(ベルギー)、ディフェンディング・チャンピオンのM・シャラポワ(ロシア)などが集結し、現地時間8日18時(日本時間9日11時)から最終レースの口火が切られる。
まずは、ラウンドロビンで緑組と黒組の二手に分かれての総当たり戦が行われ、その後それぞれの上位2選手が決勝トーナメントへと進む。

このところの好調ぶりからすると、クレイステルスとダベンポートが中でも抜きん出ていると見られる。今季の優勝数はそれぞれ9勝と6勝、勝った試合数では66と58、また勝率でも90.4%、87.9%と断然トップにいる。また、両者は今大会の成績いかんで年末世界ランキングトップの座を争うことになるので、そちらも見ものである。ラウンドロビンでは違うグループで戦うので、順当に行けば決勝トーナメントで二人の4回目の顔合わせが実現する可能性もある。これまではダベンポートの2勝1敗となっている。

その二人にとって最も脅威となるであろうシャラポワは、今季ダベンポート以外に世界ランキングトップについた唯一の選手だ。今季は全豪オープン、ウィンブルドン、USオープンと3つのグランドスラムでベスト4進出と、メジャー大会では安定した強さを発揮するだけに、タイトル防衛をかけて今大会に意気込む。

今年はフランスから2人の選手が参加している。この日曜日にアドバンタ・チャンピオンシップで見事3年連続優勝を果たし、今大会へのシード順も一つ繰り上げて第4シードとしたA・モレスモ(フランス)と、30歳のベテランM・ピアース(フランス)だ。モレスモはグランドスラムの優勝は依然ないものの、今年も13大会でベスト8以上へ進出、3回の優勝と安定したプレーを見せている。ピアースはここへ来ての復活劇で、全仏オープンとUSオープンで準優勝、ティアI大会でも2度優勝している。

続くはP・シュニーダー(スイス)N・ペトロワ(ロシア)、そしてE・デメンティエワ(ロシア)と強豪が顔をそろえている。
本来であれば第6シードとしてJ・エナン=アルデンヌ(ベルギー)も参加する予定であったが、翌年に向けて怪我の治療に当てるため早々に欠場を表明していた。そのため、ポイントレースで9位までの選手が今大会に出場することとなり、デメンティエワが先週のアドバンタ・チャンピオンシップでの決勝進出によりV・ウィリアムズ(アメリカ)のポイントを追い越してその座を勝ち取った。
尚、ウィリアムズ姉妹は、年後半は膝の故障に悩まされ十分な参戦ができず、ヴィーナスはウィンブルドン、セリーナは全豪オープンで優勝しているものの、ポイントレースではそれぞれ10位、11位に終わり、最終戦参加を逃している。

初日の第1戦は、クレイステルス対ピアース、続いてシャラポワ対シュニーダー、ダベンポート対ペトロワ戦となっている。



(2005年11月8日)

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