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引退の危機にさらされているモリック |
画像提供:Getty/AFLO |
(オーストラリア、シドニー)
オーストラリア女子テニスのトップ選手であるA・モリック(オーストラリア)が、現役を引退する予定であることが一部メディアの報道で明らかになった。
モリックは昨年のアテネ・オリンピックで銅メダルを獲得し、今年1月のシドニー大会でツアー5勝目をあげ、全豪オープンでもベスト8に入る活躍を見せていたが、その後、耳の病気が原因で満足にプレーできない状態が続いていた。
モリックの関係者によると、モリックを悩ませているのは、前庭神経炎という病気で、視覚や平衡感覚を乱し、激しいめまいと嘔吐感を引き起こすのだという。通常は数ヶ月で自然治癒するケースが多いようだが、モリックの場合は、発症から半年近くが経過するも一向に症状が収まらず、未だツアーでプレー出来る状態ではないようだ。
モリックは現在24歳で、今年の初めには、世界ランキング8位まで上り詰めるなど急成長を見せていたが、春先に前庭神経炎を患ってから8月にツアー復帰するまでの5ヶ月間で僅か1試合しか出場できていなかった。また、8月に復帰してからも出場した8大会中7大会で初戦敗退を喫するなど、不安定な状態が続いていた。
この件について、モリック本人から未だ正式なコメントは発表されていない。
(2005年10月22日)