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通算5勝目をあげたバイディソバ |
画像提供:tennis365.net |
(タイ、バンコク)
タイ・オープン(賞金総額20万ドル、ティア3)は日曜日決勝が行われ、第2シードのN・バイディソバ(チェコ共和国)が第1シードのN・ペトロワ(ロシア)を6-1, 6-7 (5-7), 7-5の接戦の末下し、見事優勝した。これでバイディソバはソウル・東京に続き、3大会連続優勝となった。一方ペトロワのツアー初優勝はまたもやお預けとなった。
現在16歳のバイディソバはこれで15連勝で、最後に負けたのはUSオープンの4回戦で、対戦相手は今回の決勝と同じペトロワだった。両者はこのときが初対戦で、バイディソバはその雪辱も果たした。
「最高の気分!」と喜びもあらわなバイディソバは、「今日はとても安定したプレーができて申し分なかった。格上の相手に対してでも、自分のリズムをつかめれば勝てることが証明できた。」と試合内容にも満足していた。
バイディソバはこの勝利により、T・オースティン(アメリカ)、A・エーガー(アメリカ)、M・セレス(アメリカ)、J・カプリアティ(アメリカ)、M・ヒンギス(スイス)に続き、17歳になる前にツアータイトルを5つ獲得した6人目の選手として名を連ねた。
ペトロワはツアー4度目の決勝だったが、今一歩運が向かなかった。現在世界ランク9位だが、トップ20のプレーヤーの中で唯一ツアータイトルをもっていない。
バイディソバは優勝賞金3万500USドルを獲得した。
ダブルスでは、第2シードの浅越 しのぶ(日本)&G・ドゥルコ(アルゼンチン)組が、トップシードのC・マルティネス(スペイン)&V・ルアノ=パスクアル(スペイン)組を6-1, 7-5のストレートで下し、嬉しい優勝をあげた。皮肉にも先週のAIGオープンでは浅越組を下して優勝したドゥルコは、今回初めて浅越とダブルスのペアを組み、強豪スペインペアを下した。浅越にとっては7つ目、ドゥルコにとっては3つ目のダブルス・タイトルとなった。
一方のスペイン組は今季4回目の決勝で、これまでチャールストン、サンディエゴ、トロントと夏のティアI大会を総なめしていた。マルティネスは13回、ルアノ=パスクアルは34回のダブルス優勝経験を持つ。
(2005年10月17日)