|
3週連続優勝をかけ、ペトロワと戦うバイディソバ |
画像提供:Getty/AFLO |
(タイ、バンコク)
ペトロワは念願のツアー初優勝を達成することが出来るだろうか。
タイ・オープン(賞金総額20万ドル、ティア3)は土曜日準決勝が行われ、今大会第1シードのN・ペトロワ(ロシア)がA・セッラ=ザネッティ(イタリア)に3-6, 6-2, 6-4で逆転勝ちし、ツアー4度目の決勝進出を決めた。
ペトロワは準決勝まで3試合を戦い、わずか12ゲームしか落としていなかったものの、準決勝では第1セットを落とした後、2セット連取し逆転で勝利した。
ペトロワは今季47勝18敗と好調だが、決勝に進んだのはわずか1度だけ(ベルリンの大会)で、そのときは、J・エナン=アルデンヌ(ベルギー)にファイナルで敗れている。ペトロワは現在世界ランク9位だが、トップ20のプレーヤーの中でツアータイトルをもっていない。
勝ったペトロワは「今日の試合は思っていたよりもタフな試合で、今週1番大変だったわ。第1セットはあまり調子がよくなく、暑さにも慣れていなかった。ミスも多く、体も動いていなかった。でも第2セットで自信を取り戻してからは攻撃的に攻めることができるようになったわ。」と試合を振り返った。
日曜日に行われる決勝では、第2シードのN・バイディソバ(チェコ共和国)と対戦する。
決勝についてペトロワは「ただベストを尽くすだけね。どの選手も全ての試合に勝ちたいと思っているものだし、だれもが第1シードをターゲットにしてくるの。皆失うものは何もないから、思い切りの良いタフなプレーをしてくるわ。」と気を引き締めた。
続けてペトロワは「自分にプレッシャーはかけないつもりよ。今回優勝できなくてもいつかはチャンスがめぐってくる。気にしないでプレーするつもりよ。」と語った。
一方対戦相手の16歳バイディソバは現在14連勝と絶好調。準決勝では第3シードのG・ドゥルコ(アルゼンチン)を3-6, 6-0, 7-6 (7-3)で振り切った。バイディソバは第3セット6-5の場面でマッチポイントを何度か握ったが、それをものにすることができず、タイブレークで何とか勝利を手にした。
韓国の大会、そして東京のAIGオープンと2連勝中のバイディソバはペトロワと過去1度だけ対戦があり、全米オープンの4回戦でストレートで敗れている。そのときは、バイディソバがリードをものにできず、6-7 (4-7), 5-7で惜敗していた。
今大会の優勝賞金は3万500ドル。
(2005年10月16日)